Volume 25, No.3
Summer issue 2020
1. 最近の研究から/FROM LATEST RESEARCH
[1]京都大学 触媒・電池元素戦略研究拠点 Elements Strategy Initiative for Catalysts & Batteries (ESICB), Kyoto University、[2]龍谷大学 先端理工学部 Department of Materials Chemistry, Ryukoku University、[3](公財)高輝度光科学研究センター 放射光利用研究基盤センター 分光・イメージング推進室 Spectroscopy and Imaging Division, Center for Synchrotron Radiation Research, JASRI、[4]京都大学 大学院工学研究科 Graduate School of Engineering, Kyoto University
- Abstract
- 自動車触媒の必要構成要素である酸素貯蔵材料の開発を行っており、最近、Sr3Fe2O7-δが優れた酸素貯蔵能を示すことを見出した。酸素貯蔵速度の評価は、系内に水素もしくは酸素ガスを瞬時に導入した際の酸素放出・貯蔵挙動をin-situ DXAFS法により測定することで行った。その結果、Sr3Fe2O7-δにPdを担持することで、反応律速であった表面での水素乖離が促進し、劇的に酸素放出速度が向上することを精度よく分析することに成功した。また、異種元素置換型Sr3Fe2O7-δにおいて、Feサイトを一部Mnに置き換えた材料が、高い酸素放出速度を示すことも見出した。Mn置換材料の結果から、酸素放出には水素乖離などの表面反応だけでなく、酸素放出前後の微小な構造変化も大きな影響を与えることを明らかにした。
2. 研究会等報告/WORKSHOP AND COMMITTEE REPORT
SPring-8夏の学校実行委員会 委員長 SPring-8 Summer School Executive Committee, Chair
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
[1](公財)高輝度光科学研究センター 放射光利用研究基盤センター Center for Synchrotron Radiation Research, JASRI、[2](国)理化学研究所 放射光科学研究センター RIKEN SPring-8 Center
(公財)高輝度光科学研究センター 放射光利用研究基盤センター 分光・イメージング推進室 Spectroscopy and Imaging Division, Center for Synchrotron Radiation Research, JASRI
4. 談話室・ユーザー便り/USER LOUNGE・LETTERS FROM USERS
SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)会長/広島大学 大学院先進理工系科学研究科 Graduate School of Advanced Science and Engineering, Hiroshima University