Volume 25, No.3 Page 222
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎2020年3~4月の運転実績
SPring-8は3月27日から4月27日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施した。(*1)
第1サイクルではビームライン真空インターロック発報によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約0.2%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(3/27(金)~4/27(月)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第1サイクル | |
運転時間総計 | 約745時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約217時間 |
②放射光利用運転時間 | 約526時間 |
③故障等によるdown time | 約1時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*2) |
約0.2% |
(3)運転スペック等 | |
第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7 filling + 5 bunches (D) | |
・4 bunch train × 84 (B) | |
・4 bunch train × 84 (B) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・ビームライン真空インターロックによるアボート | |
・SR RF Dst. Cav6反射異常によるアボート | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/1(水)~4/26(日)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 18本 |
理研ビームライン | 13本 |
第1サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 57件 |
共同利用研究者数 | 148名 |
専用施設利用研究実験数 | 35件 |
専用施設利用研究者数 | 92名 |
◎2020年5~7月の運転実績
SPring-8は5月11日から7月10日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月13日から7月27日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を実施している。
第2~3サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
7月28日から9月24日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
(*1)2020/4/14~の利用運転は、当初の予定を変更し、COVID-19関連の研究に限り実施。
(*2)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。