Volume 01 ,No.1 Pages 60 - 64
4. SPring-8/SACLA/NanoTerasu通信/SPring-8/SACLA/NanoTerasu COMMUNICATIONS
第53回共同利用期間(2024B)において実施された SPring-8利用研究課題
2024B Proposal and User Statistics
第53回共同利用期間(2024B)におけるSPring-8の共同利用は、2024 年9 月から2025 年2 月にかけ
て実施されました。この期間の放射光利用は、ビームライン1 本あたり291 シフト[1 シフト= 8 時間]
でした。
2024Bでは26本の共用ビームライン(共用施設)と、13本の理研ビームラインにおけるビームタイムの一
部が共用に供されました。8 本の共用ビームラインBL01B1、BL02B1、BL02B2、BL09XU、BL13XU、BL14B2、BL19B2およびBL46XUと理研ビームラインBL16XUと専用ビームラインBL24XUは、2024B第I 期(2024 年9 月下旬~11 月上旬)、第II 期(同年11 月上旬~12 月中旬)および第III 期(2025 年1月下旬~2 月中旬)と、利用期を3 期に分けて課題募集・選定が行われました(注1)。専用ビームライン(専用施設)については、2024B期の稼働数は13 本でした。
表1 に、SPring-8 共用施設の2024B課題種別の課題数と実施シフト数を示します。表2 に、SPring-8
専用施設の2024B実施課題数とシフト数を示します。表3 に、SPring-8 年6 回募集対象ビームラインにお
ける科学審査対象課題の2024B採択状況を示します。
表1 SPring-8共用施設(注1)の2024B課題種別の課題数と実施シフト数
(注1)理研ビームラインからの一部共用供出ビームタイムの利用を含む。 (注2)既に採択等された課題で、当該期の応募・採択等プロセスを要しないもの及び複数BL実施課題分。 (注3)BL14B2、BL19B2、BL28B2、BL46XUで実施。
表2 SPring-8専用施設の2024B実施課題数とシフト数
表3 SPring-8 年6回募集対象ビームラインにおける審査対象課題(注2)の2024B採択状況(II期III期分を含む)
(注1)BL24XUは成果専有課題のみ受付
(注2)一般課題、大学院生提案型課題
表4 2024BにSPring-8共用施設(注1)で実施された利用研究課題の所属機関分類および研究分野分類
(注1)理研ビームラインからの一部共用供出ビームタイムの利用を含む。
(注2)素粒子・原子核科学、考古学、ビームライン技術他。
表5 SPring-8 1997B−2024B課題種別実施課題数の推移
備考 長期利用課題、重点パートナーユーザー課題、新分野創成利用課題、大学院生提案型課題(長期型)はBLごとに1課題としてカウント。
空白は制度なし。
2024Bの延べ利用者数は、共用施設5,952 人、専用施設1,766 人でした。表6 に、SPring-8 共用施設 および専用施設利用実績の推移を示します。表6の値を利用シフト数合計と共に示したものが図1です。 利用シフト数合計は、表6の「利用時間」に利用した共用・専用ビームラインの数(理研ビームライン の一部共用への供出分を含む。但し、理研ビームラインは共用供出割合で換算)を掛けた数値となって います。図2 には、SPring-8 共用施設の利用研究課題の応募・採択数の推移実績を採択率と共に示しま す。応募・採択課題数は、2006B以前は一般課題締め切り時、2007A以降は期の途中で申請・採択され る成果専有時期指定課題、測定代行課題および年6回募集対象ビームラインの第II期および第III期申 請分を含めた、期の終わりの値を示します。利用シフト数合計は、上記と同様に表6 の「利用時間」に 利用した共用ビームラインの数を掛けた数値となっています。
実施課題の課題名をホームページの以下のURLで公開しています。成果専有課題は「公表用課題名」 が表示されています。
https://user.spring8.or.jp/?p=37038
成果非専有課題の利用課題実験報告書(SPring-8 Experiment Summary Report)は以下のURLで閲覧 できます。 https://user.spring8.or.jp/uisearch/expreport/ja
成果は、3年以内に、論文またはSPring-8/SACLA利用研究成果集等で公開されます。
表6 SPring-8共用施設および専用施設利用実績の推移
注:長期利用課題、重点パートナーユーザー課題、新分野創成利用課題、大学院生提案型課題(長期型)をビームラインごとに1課題とカウント。
共用施設には理研ビームライン等からの供出ビームタイムの利用者を含む。
図1 SPring-8共用施設および専用施設の利用実績推移
図2 SPring-8共用施設の応募・採択課題数の推移実績








