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Volume 27, No.4 Pages 423 - 424

4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS

2022A期におけるSPring-8/SACLAユーザー要望等について
SPring-8/SACLA User Requests in 2022A

登録施設利用促進機関 (公財)高輝度光科学研究センター 利用推進部 Registered Institution for Facilities Use Promotion, User Administration Division, JASRI

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SPring-8 SACLA

 

 SPring-8およびSACLAでは、各ビームタイム終了後に実験グループごとに「ビームタイム終了届」を提出いただいております。ビームタイム終了届には、次回の利用者へのアドバイスや施設に対する要望、提案等を記入いただいております。
 2022A期における要望等の状況は下記のとおりです。これら要望等と、それに対する施設側の回答(内容により、必ずしも全てではありません)につきましては、User Informationで公開されています。

 

 

1. 2022A期 要望等全体概要

2022A期 実施
課題数
利用実験数
(報告書数)
うち、要望等コメントがある*1報告書数
技術的要望等 施設他要望等 その他(お礼)
SPring-8共用BL 741 1,154 23 66 127
SACLA共用BL 53 55 5

*1「なし」「None」等のコメントを除く。

 

<SPring-8共用BL技術的要望等(計23件)の研究分野/手法*2別内訳>

手法\分野 生命科学
医学応用
物質科学
材料科学
化学 地球・
惑星科学
環境科学 産業利用
小角・広角散乱   2        
X線回折(単結晶)   1 1      
X線回折(汎用・構造評価)   1        
X線回折(高圧)       1    
汎用XAFS・汎用MCD   1        
先端X線分光       1    
光電子分光   2        
赤外分光       1    
イメージング           1
非弾性散乱   1        
構造生物学 4          
その他   2 2     2

*2課題申請時の利用者申告ベース。

 

 

2. 2022A期 要望等の内容(一部抜粋)
(1)技術的要望等

○ASC測定中にはスリットサイズの変更ができないため、結晶性サンプルと非晶質性サンプルとは同時に測定できないことが難点でした。測定PCとデータ吸出し用PCの時刻を合わせておいて欲しいです。
【物質科学・材料科学/X線回折(汎用評価)】

○プレート測定とクライオピンの測定をユーザーでも切り替えできるような仕組みを可能であればご検討ください。実際、プレート測定が想定よりも時間がかかることや、低温条件での測定の必要と感じたため、両方が適時に切り替えができればと感じました。
【生命科学/構造生物学】

○特性X線を用いた試料のマッピング機能が有効であった。光電子によるマッピングも併用できるようなると実験精度が上がり、新たに実験できることが増えるので、期待している。
【物質科学・材料科学/光電子分光】

 

(2)施設その他要望等

○食堂ラストオーダー時間が30分早くなりました。働き方改革かとも思いますが、ユーザーとしてはビームタイム開始が10:00であり、機器の調整などを行うと、13:30までに食堂に出向くのが難しい場合も多々あります。特に奥のビームラインの場合は大変です。LO14:00、利用14:30まで、くらいにできないでしょうか?

○食堂の質を改善して欲しいです。現状、高い(品にもよるが50~100円ずつ下げて良いぐらい)、品数が少ない、お世辞にも美味しいとは言えないと思いました。食堂を利用する人は、測定のために施設を訪れており、食事が一番の目的ではないことは承知しています。ですが、食堂で満足いく食事ができればリフレッシュできますし、より良い状態で次の測定に臨めるはずです。良い測定結果にもつながると思います。またコンビニの営業時間が短すぎます。測定をしていると装置から離れられない時間があるため、気づけば営業終了していることがありました。もう少し長くできないでしょうか。ぜひご検討の程お願い致します。

○AU、Softbankの実験ホール内での電波増強を望みます。緊急時に問題となると思います。

 

 

3. 要望等及び施設側回答の公開場所
 SPring-8/SACLA User Informationのいずれからも検索・閲覧ができます。
[検索・閲覧手順]
① 「ビームタイム終了届(ビームタイム利用報告書)(要望・回答)検索」
② 利用期、ビームライン番号等を入力
③ 「検索」

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794