Volume 27, No.3 Pages 224 - 225
3. SPring-8/SACLA通信／SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
2022B期 SACLA利用研究課題の採択について
The SACLA Public Proposals Approved for Beamtime in 2022B Research Term
高輝度光科学研究センター（JASRI）のSACLA利用研究課題審査委員会（SACLA PRC）において、SACLAの供用運転開始以降第21期目に当たる2022B期（2022年10月～2023年2月）の利用研究課題応募70課題を審査しました。
さらに、当該審査結果についてSACLA選定委員会の意見を聴き、JASRIとして47課題を採択しました。
1. 募集、審査及び採択等の日程
2022B期の課題募集、審査及び採択は、以下のスケジュールを経て行われました。
| （2022年） | ||
| 4月 | 18日 | ホームページで募集案内公開 |
| 5月 | 25日 | 応募締切 |
| ～この間、審査基準に即した各課題の個別審査を実施～ | ||
| 7月 | 13日 | 第23回SACLA PRC（総合審査） |
| 7月 | 26日 | 第26回SACLA選定委員会（審査結果の意見聴取） |
| 8月 | 2日 | JASRIとして採否決定、結果通知 |
| 10月 | 11日 | 2022B期利用開始予定 |
2. 応募、採択及びビームタイム配分状況
2022B期の応募課題数は70、採択課題数は47でした。また応募課題は全て一般課題／成果非専有利用でした。ビームライン別・申請者所属別の応募・採択課題数を表1に、採択された課題の要求シフト数および配分シフト数を表2に示します。
| 表1 |
| （単位：課題数） |
| ビームライン | 産業界 | 大学等 教育機関 |
国公立試験 研究機関等 |
海外機関 | 合 計 | 採択率 | |||||
| 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | ||
| BL1 | 3 | 3 | 4 | 2 | 4 | 2 | 11 | 7 | |||
| BL2／BL3 | 1 | 1 | 27 | 19 | 10 | 8 | 21 | 12 | 59 | 40 | |
| 合 計 | 1 | 1 | 30 | 22 | 14 | 10 | 25 | 14 | 70 | 47 | 67％ |
| 表2 |
| （単位：シフト数） |
| A | B | C | C/A | C/B | |
| 課題種 | 応募課題 （70課題）の 全要求シフト数 |
採択課題 （47課題）の 全要求シフト数 |
採択課題 （47課題）の 全配分シフト数 |
配分率 （採択配分／ 応募要求） |
配分率 （採択配分／ 採択要求） |
| 一般課題 （成果非専有） |
423.5 | 290 | 244 | 58％ | 84％ |
| 一般課題 （成果専有） |
－ | － | － | － | － |
| 合 計 | 423.5 | 290 | 244 | 58％ | 84％ |
採択47課題に対しビームタイムは計244シフト（1シフト＝12時間）が配分されました（フィジビリティチェックビームタイム（FCBT）0.5シフトを含む）。配分シフト数を含む採択47課題の一覧は、以下のWebサイトに掲載しています。
◆SACLA User Information
＞ SACLA Guide ＞ 採択課題／実施課題 ＞ 採択課題一覧 ＞ 2022B
http://sacla.xfel.jp/wp-content/uploads/sacla_approved_proposal_2022b_j.pdf
なお、成果を公表しない成果専有課題のうち、定期的な募集の締切によらず随時応募・受付される時期指定課題利用制度を2016B期より導入しています。また、成果を公表する成果非専有課題のうち、公共的かつ緊急性を有する極めて重要な研究を対象とした緊急課題制度を2020A期より導入しました。当該課題は、いずれも基本的に利用期中に申請・審査のうえ実施されることから、申請・実施があった場合は、利用期終了後に結果として応募課題数・採択課題数に追加されます。
公益財団法人
高輝度光科学研究センター 利用推進部
TEL : 0791-58-0961
e-mail : sacla.jasri@spring8.or.jp
