Volume 25, No.4 Pages 304 - 305
3. SPring-8/SACLA通信／SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
2020A期 SACLA利用研究課題追加募集の採択について
The SACLA Public Proposals Approved for Beamtime in 2020A Research Term (Additional Call)
新型コロナウイルスの影響を踏まえて、SACLAの供用運転開始以降第17期目に当たる2020A期（2020年3月～2020年7月）は2021年3月まで延長され、7月までに実施できない採択済みの利用研究課題は10月以降のビームタイムに延期されました。
新規課題向けに確保できた10月以降のビームタイムについて2020A期の追加募集を行い、高輝度光科学研究センター（JASRI）のSACLA利用研究課題審査委員会（SACLA PRC）において、利用研究課題応募36課題を審査し、JASRIとして14課題を採択しました。
1. 募集、審査及び採択等の日程
2020A期追加募集の課題募集、審査及び採択は、以下のスケジュールを経て行われました。
| （2020年） | |||
| 7月 | 3日 | ホームページで募集案内公開 | |
| 8月 | 3日 | 応募締切 | |
| ～この間、審査基準に即した各課題の個別審査を実施～ | |||
| 9月 | 2日 | ～15日 | 第19回SACLA PRC（総合審査） |
| 9月 | 17日 | 第22回SACLA選定委員会（報告） | |
| 9月 | 25日 | JASRIとして採否決定、結果通知 | |
2. 応募、採択及びビームタイム配分状況
2020A期追加募集の応募課題数は36、採択課題数は14でした。また応募課題は全て一般課題／成果非専有利用でした。ビームライン別・申請者所属別の応募・採択課題数を表1に、採択された課題の要求シフト数および配分シフト数を表2に示します。
| 表1 |
| （単位：課題数） |
| ビームライン | 産業界 | 大学等 教育機関 |
国公立試験 研究機関等 |
海外機関 | 合 計 | 採択率 | |||||
| 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | 応募 | 採択 | ||
| BL1 | 2 | 2 | 5 | 2 | 2 | 1 | 9 | 5 | |||
| BL2／BL3 | 2 | 2 | 6 | 3 | 4 | 3 | 15 | 1 | 27 | 9 | |
| 合 計 | 2 | 2 | 8 | 5 | 9 | 5 | 17 | 2 | 36 | 14 | 39％ |
| 表2 |
| （単位：シフト数） |
| A | B | C | C/A | C/B | |
| 課題種 | 応募課題 （36課題）の 全要求シフト数 |
採択課題 （14課題）の 全要求シフト数 |
採択課題 （14課題）の 全配分シフト数 |
配分率 （採択配分／ 応募要求） |
配分率 （採択配分／ 採択要求） |
| 一般課題 （成果非専有） |
231 | 92 | 67 | 29％ | 73％ |
| 一般課題 （成果専有） |
－ | － | － | － | － |
| 合 計 | 231 | 92 | 67 | 29％ | 73％ |
採択14課題に対し、ビームタイムは計67シフト（1シフト＝12時間）が配分されました。追加募集は利用期中に申請・審査のうえ実施されることから、利用期終了後に結果として応募課題数・採択課題数に追加されます。
なお、成果を公表しない成果専有課題のうち、定期的な募集の締切によらず随時応募・受付される時期指定課題利用制度を2016B期より導入しています。当該課題は追加募集と同様に基本的に利用期中に申請・審査のうえ実施されることから、申請・実施があった場合は、利用期終了後に結果として応募課題数・採択課題数に追加されます。
公益財団法人
高輝度光科学研究センター 利用推進部
TEL : 0791-58-0961
e-mail : sacla.jasri@spring8.or.jp
