Volume 24, No.1 Pages 45 - 46
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成30年9~12月の運転実績
SPring-8は9月27日から11月9日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、11月12日から12月21日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5~6サイクルではSR六極電磁石電源6(チョッパーモジュール5)の電流異常によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約1.2%、第6サイクルは約0.7%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第5サイクル(9/27(木)~11/9(金)) | |
第6サイクル(11/12(月)~12/21(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第5サイクル | |
運転時間総計 | 約1,033時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約169時間 |
②放射光利用運転時間 | 約853時間 |
③故障等によるdown time | 約10時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約1.2% |
第6サイクル | |
運転時間総計 | 約936時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約96時間 |
②放射光利用運転時間 | 約833時間 |
③故障等によるdown time | 約6時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約0.7% |
(3)運転スペック等 | |
第5サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/14-filling + 12 bunches(F) | |
・1/14-filling + 12 bunches(F) | |
・203 bunches(A) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H) | |
第6サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・203 bunches(A) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・203 bunches(A) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・SR六極電磁石電源6(チョッパーモジュール5)電流異常によるアボート | |
・BL11XU安全インターロックによるアボート | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第5サイクル(10/2(火)~11/9(金)) | |
第6サイクル(11/13(火)~12/20(木)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 12本 |
第5サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 418件 |
共同利用研究者数 | 1,913名 |
専用施設利用研究実験数 | 267件 |
専用施設利用研究者数 | 1,098名 |
第6サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 432件 |
共同利用研究者数 | 2,084名 |
専用施設利用研究実験数 | 297件 |
専用施設利用研究者数 | 1,269名 |
◎今後の予定(冬期点検調整期間)
SPring-8は12月22日から1月14日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
◎平成31年1~3月の運転予定
SPring-8は1月15日から2月14日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を予定している。
2月15日から3月26日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
第7サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。