Volume 23, No.4 Pages 401 - 402
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成30年6~8月の運転実績
SPring-8は6月4日から7月6日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、7月9日から8月7日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施した。第3~4サイクルではSR六極電磁石電源6チョッパーモジュール電流異常によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第3サイクルは約0.8%、第4サイクルは約1.9%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第3サイクル(6/4(月)~7/6(金)) | |
第4サイクル(7/9(月)~8/7(火)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第3サイクル | |
運転時間総計 | 約768時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約48時間 |
②放射光利用運転時間 | 約713時間 |
③故障等によるdown time | 約6時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約0.8% |
第4サイクル | |
運転時間総計 | 約696時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約120時間 |
②放射光利用運転時間 | 約564時間 |
③故障等によるdown time | 約11時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約1.9% |
(3)運転スペック等 | |
第3サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・4 bunch train × 84(B) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H) | |
第4サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H) | |
・203 bunches(A) | |
・2/29-filling + 26 bunches(E) | |
・1/7-filling + 5 bunches(D) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・緊急地震速報発報による非常停止 | |
・SR六極電磁石電源6チョッパーモジュール電流異常によるアボート | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第3サイクル(6/5(火)~7/6(金)) | |
第4サイクル(7/12(木)~8/6(月)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 12本 |
第3サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 330件 |
共同利用研究者数 | 1,550名 |
専用施設利用研究実験数 | 248件 |
専用施設利用研究者数 | 1,043名 |
第4サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 313件 |
共同利用研究者数 | 1,386名 |
専用施設利用研究実験数 | 226件 |
専用施設利用研究者数 | 932名 |
◎平成30年8~9月の運転・利用実績
SPring-8は8月8日から9月26日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎今後の予定
SPring-8は9月27日から11月9日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、11月12日から12月21日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を予定している。第5~6サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。