Volume 23, No.3 Pages 256 - 257
3. SPring-8/SACLA通信／SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成30年4～6月の運転実績
SPring-8は4月2日から4月27日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月8日から6月1日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1～2サイクルでは冷却水流量低下（機器保護インターロック）によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間（ユーザータイム）内での故障等による停止時間（down time）は、第1サイクルは約0.2％、第2サイクルは約0.9％であった。
1. 装置運転関係
| （1）運転期間 | |
| 第1サイクル（4/2（月）～4/27（金）） | |
| 第2サイクル（5/8（火）～6/1（金）） | |
| （2）運転時間の内訳 | |
| 第1サイクル | |
| 運転時間総計 | 約600時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約144時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約454時間 |
| ③故障等によるdown time | 約1時間 |
| ④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③ + ④）に対するdown timeの割合（*1） |
約0.2％ |
| 第2サイクル | |
| 運転時間総計 | 約576時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約48時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約523時間 |
| ③故障等によるdown time | 約5時間 |
| ④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③ + ④）に対するdown timeの割合（*1） |
約0.9％ |
| （3）運転スペック等 | |
| 第1サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・203 bunches（A） | |
| ・11/29-filling + 1 bunch（H） | |
| 第2サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・203 bunches（A） | |
| ・1/7-filling + 5 bunches（D） | |
| ・11 bunch train × 29（C） | |
・入射は電流値優先モード（2～3分毎（マルチバンチ時）もしくは20～40秒毎（セベラルバンチ時））のTop-Upモードで実施。 |
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| ・蓄積電流 8 GeV、～100 mA | |
| （4）主なdown timeの原因 | |
| ・冷却水流量低下によるビームアボート | |
| ・地震によるビームアボート | |
2. 利用関係（JASRI利用推進部 集計）
| （1）放射光利用実験期間 | |
| 第1サイクル（4/7（土）～4/26（木）） | |
| 第2サイクル（5/9（水）～6/1（金）） | |
| （2）ビームライン利用状況 | |
| 稼働ビームライン | |
| 共用ビームライン | 26本 |
| 専用ビームライン | 19本 |
| 理研ビームライン | 12本 |
| 第1サイクル（暫定値） | |
| 共同利用研究実験数 | 204件 |
| 共同利用研究者数 | 970名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 165件 |
| 専用施設利用研究者数 | 580名 |
| 第2サイクル（暫定値） | |
| 共同利用研究実験数 | 271件 |
| 共同利用研究者数 | 1,103名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 173件 |
| 専用施設利用研究者数 | 676名 |
◎平成30年6～8月の運転予定
SPring-8は6月4日から7月6日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月9日から8月7日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を予定している。
第3～4サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
8月8日から9月26日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
（*1）down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。
