Volume 23, No.2 Pages 151 - 152
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成29年11月~平成30年2月の運転実績
SPring-8は11月27日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を行い、1月15日から2月18日までセベラルバンチ運転で第8サイクルの運転を実施した。第7~8サイクルではビームラインの安全インターロック発報によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第7サイクルは0.0%、第8サイクルは約2.1%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第7サイクル(11/27(月)~12/22(金)) | |
第8サイクル(1/15(月)~2/18(日)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第7サイクル | |
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約72時間 |
②放射光利用運転時間 | 約527時間 |
③故障等によるdown time | 0時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
0.0% |
第8サイクル | |
運転時間総計 | 約816時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約96時間 |
②放射光利用運転時間 | 約704時間 |
③故障等によるdown time | 約15時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約2.1% |
(3)運転スペック等 | |
第7サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・1/14-filling + 12 bunches(F) | |
第8サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H)(*2) | |
・203 bunches(A) | |
・203 bunches(A) | |
・1/14-filling + 12 bunches(F) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・安全インターロック発報によるアボート | |
・SR CゾーンL1系冷却水漏水対処 | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第7サイクル(11/28(火)~12/21(木)) | |
第8サイクル(1/17(水)~2/17(土)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 11本 |
第7サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 298件 |
共同利用研究者数 | 1,332名 |
専用施設利用研究実験数 | 214件 |
専用施設利用研究者数 | 867名 |
第8サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 402件 |
共同利用研究者数 | 1,714名 |
専用施設利用研究実験数 | 263件 |
専用施設利用研究者数 | 1,026名 |
◎平成30年2~3月の運転実績(停止期間)
12月23日から1月14日まで冬期点検調整期間、2月19日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業、各種検査等を行った。
◎平成30年4月の運転予定
SPring-8は4月2日から4月27日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を予定している。
第1サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
SPring-8は4月28日から5月7日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。
(*2)SR RFタイミング不具合トラブルにより1月20日~1月22日の間は、マルチバンチ部のみ入射を行いTop-Up運転を実施。