Volume 23, No.1 Pages 45 - 46
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成29年9~11月の運転実績
SPring-8は9月25日から10月27日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、10月30日から11月24日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5~6サイクルではRF Ast.トラブルによるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約1.0%、第6サイクルは0.0%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第5サイクル(9/25(月)~10/27(金)) | |
第6サイクル(10/30(月)~11/24(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第5サイクル | |
運転時間総計 | 約768時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約168時間 |
②放射光利用運転時間 | 約594時間 |
③故障等によるdown time | 約6時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約1.0% |
第6サイクル | |
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約48時間 |
②放射光利用運転時間 | 552時間 |
③故障等によるdown time | 0時間 |
④フィリング変更時間 | 0時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
0.0% |
(3)運転スペック等 | |
第5サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/14-filling + 12 bunches(F)(*2) | |
・203 bunches(A) | |
・4 bunch train × 84(B) | |
第6サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・4/58-filling + 53 bunches(G) | |
・11/29-filling + 1 bunch(H) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・SR RF Ast.トラブルによるアボート | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第5サイクル(10/1(日)~10/27(金)) | |
第6サイクル(10/31(火)~11/24(金)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 11本 |
第5サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 306件 |
共同利用研究者数 | 1,374名 |
専用施設利用研究実験数 | 205件 |
専用施設利用研究者数 | 908名 |
第6サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 301件 |
共同利用研究者数 | 1,465名 |
専用施設利用研究実験数 | 208件 |
専用施設利用研究者数 | 858名 |
◎平成29年11~12月の運転予定
SPring-8は11月27日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を予定している。
第7サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
12月23日から1月14日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業、各種検査等を行い、1月15日から2月18日までセベラルバンチ運転で第8サイクルの運転を予定している。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。
(*2)SR RF Ast.トラブルにより10月4日~10月15日の間は蓄積電流値70 mAでのTop-Up運転を実施。(10月9日~10月15日の間は、シングルバンチ部の電流値を1.1 mAで運転)