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Volume 22, No.4 Pages 409 - 410

3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS

2017A期におけるSPring-8/SACLAユーザー要望等について
SPring-8/SACLA User Requests in 2017A

登録施設利用促進機関 (公財)高輝度光科学研究センター 利用推進部 Registered Institution for Facilities Use Promotion, User Administration Division, JASRI

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SPring-8 SACLA

 

 SPring-8及びSACLAでは、各ビームタイム終了後に実験グループごとに「ビームタイム利用報告書」を提出いただいております。この報告書には、その実験の概要、次回の利用者へのアドバイスや施設に対する要望、提案等を記入いただいております。
 2017A期における要望等の状況は下記のとおりです。これら要望等と、それに対する施設側の回答(内容により、必ずしも全てではありません)につきましては、User Informationで公開されています。

 

 

1. 2017A期 要望等全体概要

2017A期 実施
課題数
利用実験数
(報告書数)
うち、要望等コメントがある*1報告書数
技術的要望等 施設他要望等 その他(お礼)
SPring-8共用BL 718 1,072 73 33 103
SACLA共用BL 43 46 21

*1「なし」「None」等のコメントを除く。

 

<SPring-8共用BL技術的要望等(計73件)の研究分野/手法*2別内訳>

手法\分野 生命科学 医学応用 物質科学・
材料科学
化学 地球・
惑星科学
産業利用 その他
X線回折 12   14 5 1 8  
X線散乱     1     2  
X線非弾性散乱     3   1    
X線・軟X線吸収分光   1 3 3 1 7  
光電子分光     2 4   2  
X線イメージング 1 1          
その他     1        

*2課題申請時の利用者申告ベース。

 

 

2. 2017A期 要望等の内容(一部抜粋)
(1)技術的要望等

○深夜において、完全自動測定になると測定にかかる人工を減らすことができる。
【物質・材料科学/光電子分光】

○縦置き型の引張試験機に対して、検出器が横振りであったため、幅方向の構造変化を測定することとなり、変化が小さく傾向が掴みづらい部分があった。2次元検出器が利用できると、荷重方向幅方向の解析が同時に可能となり、より有用になると考えます。
【物質・材料科学/X線回折】

○磁気コンプトン散乱測定において、「超伝導磁石システムは老朽化のため動作が不安定になる可能性がある」ことを言及された。実際、電源が不安定になることがあった。今後老朽化によるトラブルが増加すると予想されるので、新規システムへの更新を要望する次第である。
【物質・材料科学/X線非弾性散乱】

○XAFS測定を行ったあとのデータの解析について要望があります。ビームラインに設置されているPCで解析を行いたいので、適当なソフトが使える環境を構築して頂ければ助かります。どうぞよろしくお願いします。
【地球・惑星科学/X線回折】

 

(2)施設その他要望等

○今回は荷物が多く、北管理棟からビームラインへの移動が大変だったので、講習の受講場所・身分証の受領の場所を考慮してほしい。

○宿泊施設の予約を3週間前に行っても部屋の予約ができない日があった。最近、このような事態が頻発しており、改善を要望する。

○交流施設の予約が実験責任者しかできないが、個人でできるようにして欲しい。

○売店は日曜日にも営業していただきたい。また、土曜日の営業時間も平日と同じようにしてほしい。

 

 

3. 要望等及び施設側回答の公開場所
  SPring-8/SACLA User Informationのいずれからも検索・閲覧ができます。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794