Volume 22, No.3 Pages 251 - 252
3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
Download PDF (208.81 KB)
◎平成29年4~6月の運転実績
SPring-8は4月3日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月8日から6月9日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1~2サイクルでは瞬時電圧低下によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約0.2%、第2サイクルは約0.1%であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(4/3(月)~4/28(金)) | |
第2サイクル(5/8(月)~6/9(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第1サイクル | |
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約144時間 |
②放射光利用運転時間 | 約454時間 |
③故障等によるdown time | 約1時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約0.2% |
第2サイクル | |
運転時間総計 | 約768時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約72時間 |
②放射光利用運転時間 | 約694時間 |
③故障等によるdown time | 約1時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約0.1% |
(3)運転スペック等 | |
第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7 filling + 5 bunches(D) | |
・2/29 filling + 26 bunches(E) | |
・203 bunches(A) | |
第2サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11/29 filling + 1 bunch(H) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・11 bunch train × 29(C) | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
|
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・瞬時電圧低下によるアボート | |
・SR RF Bst.サーキュレータアークによるアボート | |
2. 利用関係(JASRI利用推進部 集計)
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/8(土)~4/27(木)) | |
第2サイクル(5/9(火)~6/9(金)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 11本 |
第1サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 209件 |
共同利用研究者数 | 886名 |
専用施設利用研究実験数 | 153件 |
専用施設利用研究者数 | 619名 |
第2サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 355件 |
共同利用研究者数 | 1,575名 |
専用施設利用研究実験数 | 242件 |
専用施設利用研究者数 | 976名 |
◎平成29年6~8月の運転予定
SPring-8は6月12日から7月7日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月10日から8月1日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を予定している。第3~4サイクルの運転実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
8月2日から9月24日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業、各種検査等を行う予定である。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。