Volume 21, No.2 Pages 143 - 144
4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成27年11~12月の運転・利用実績
SPring-8は11月16日から12月21日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施した。第7サイクルではILKモジュールのDC電源故障によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第7サイクルは約0.4%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第7サイクルは合計406件、利用研究者は1,893名で、専用施設利用研究の実験数は合計277件、利用研究者は1,172名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第7サイクル(11/16(月)~12/21(月)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第7サイクル | |
運転時間総計 | 約839時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約71時間 |
②放射光利用運転時間 | 約764時間 |
③故障等によるdown time | 約3時間 |
④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1) |
約0.4% |
(3)運転スペック等 | |
第7サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・203 bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
・11 bunch train × 29 | |
・11/29-filling + 1 bunch | |
・203 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・SR RF Astサーキュレータアークによるアボート | |
・ILKモジュールのDC電源故障によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第7サイクル(11/17(火)~12/20(日)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 9本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第7サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 406件 |
共同利用研究者数 | 1,893名 |
専用施設利用研究実験数 | 277件 |
専用施設利用研究者数 | 1,172名 |
◎平成28年1~3月の運転・利用実績
SPring-8は12月22日から平成28年3月31日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
また、特高第一変電所関連設備の竣工後約20年を迎え、かなりの老朽化が進んできていることから、(I期)工事として蓄積リング棟各ブロックのサブ変電所を更新している。
◎今後の予定
SPring-8は4月1日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を予定している。
4月29日から5月5日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行う予定である。
第1サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。