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Volume 21, No.1 Pages 45 - 46

4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status

(公財)高輝度光科学研究センター 研究調整部 Research Coordination Division, JASRI

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SPring-8

 

◎平成27年9~11月の運転・利用実績
 SPring-8は9月11日から10月17日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、10月19日から11月14日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5~6サイクルではRF Astサーキュレータアークによるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約0.6%、第6サイクルは約0.4%であった。
 放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第5サイクルは合計336件、利用研究者は1,558名で、専用施設利用研究の実験数は合計202件、利用研究者は885名であった。第6サイクルは合計299件、利用研究者は1,412名で、専用施設利用研究の実験数は合計204件、利用研究者は835名であった。

 

 

1. 装置運転関係

(1)運転期間
第5サイクル(9/11(金)~10/17(土))
第6サイクル(10/19(月)~11/14(土))
(2)運転時間の内訳
第5サイクル
運転時間総計 約862時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約214時間
②放射光利用運転時間 約644時間
③故障等によるdown time 約4時間
④フィリング変更時間 約0時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1)
約0.6%
第6サイクル
運転時間総計 約626時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約50時間
②放射光利用運転時間 約573時間
③故障等によるdown time 約2時間
④フィリング変更時間 約1時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③ + ④)に対するdown timeの割合(*1)
約0.4%
(3)運転スペック等
第5サイクル(セベラルバンチ運転)
・11/29-filling + 1 bunch
・11 bunch train × 29
・1/14-filling + 12 bunches
第6サイクル(セベラルバンチ運転)
・11 bunch train × 29
・203 bunches
・1/14-filling + 12 bunches
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA
(4)主なdown timeの原因
・AB3冷却水配管漏水調査及び対処
・SR RF Astサーキュレータアークによるアボート

 

2. 利用関係

(1)放射光利用実験期間
第5サイクル(9/19(土)~10/17(土))
第6サイクル(10/20(火)~11/14(土))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 19本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第5サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 336件
共同利用研究者数 1,558名
専用施設利用研究実験数 202件
専用施設利用研究者数 885名
第6サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 299件
共同利用研究者数 1,412名
専用施設利用研究実験数 204件
専用施設利用研究者数 835名

 

 

◎平成27年11~12月の運転・利用実績
 SPring-8は11月16日から12月21日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施している。
 第7サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。


◎今後の予定
 SPring-8は12月22日から平成28年3月31日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を実施する。
 また、特高第一変電所関連設備の竣工後約20年を迎え、かなりの老朽化が進んできていることから、(I期)工事として蓄積リング棟各ブロックのサブ変電所の更新工事を予定している。
 工事に伴い、蓄積リング棟全域で停電が発生するため、建物内への立ち入り制限を実施する。

 

 

(*1)down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。

 

 

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[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794