Volume 20, No.4 Pages 397 - 398
3. SPring-8/SACLA通信／SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成27年6～7月の運転・利用実績
SPring-8は6月8日から7月4日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、7月6日から7月30日（*1）までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施した。第3サイクルでは安全インターロック動作によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間（ユーザータイム）内での故障等による停止時間（down time）は、第3サイクルは約0.3%であった。
放射光利用実績（いずれも暫定値）については、実施された共同利用研究の実験数は、第3サイクルは合計297件、利用研究者は1,310名で、専用施設利用研究の実験数は合計215件、利用研究者は849名であった。第4サイクルは合計195件、利用研究者は938名で、専用施設利用研究の実験数は合計133件、利用研究者は553名であった。
1. 装置運転関係
| （1）運転期間 | |
| 第3サイクル（6/8（月）～7/4（土）） | |
| 第4サイクル（7/6（月）～7/30（木）） | |
| （2）運転時間の内訳 | |
| 第3サイクル | |
| 運転時間総計 | 約625時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約49時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約573時間 |
| ③故障等によるdown time | 約2時間 |
| ④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③ + ④）に対するdown timeの割合（*2） |
約0.3％ |
| 第4サイクル | |
| 運転時間総計 | 約583時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約199時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約383時間 |
| ③故障等によるdown time | 0時間 |
| ④フィリング変更時間 | 約1時間 |
総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③ + ④）に対するdown timeの割合（*2） |
0％ |
| （3）運転スペック等 | |
| 第3サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・11/29-filling + 1 bunch | |
| ・203 bunches | |
| ・2/29-filling + 26 bunches | |
| ・11/29-filling + 1 bunch | |
| 第4サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・1/7-filling + 5 bunches | |
| ・11 bunch train × 29 | |
・入射は電流値優先モード（2～3分毎（マルチバンチ時）もしくは20～40秒毎（セベラルバンチ時））のTop-Upモードで実施。 |
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| ・蓄積電流 8 GeV、～100 mA | |
| （4）主なdown timeの原因 | |
| ・安全インターロック動作によるアボート | |
| ・SR RF Astサーキュレータアークによるアボート | |
2. 利用関係
| （1）放射光利用実験期間 | |
| 第3サイクル（6/9（火）～7/4（土）） | |
| 第4サイクル（7/9（木）～7/25（土）） | |
| （2）ビームライン利用状況 | |
| 稼働ビームライン | |
| 共用ビームライン | 26本 |
| 専用ビームライン | 19本 |
| 理研ビームライン | 9本 |
| 加速器診断ビームライン | 2本 |
| 第3サイクル（暫定値） | |
| 共同利用研究実験数 | 297件 |
| 共同利用研究者数 | 1,310名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 215件 |
| 専用施設利用研究者数 | 849名 |
| 第4サイクル（暫定値） | |
| 共同利用研究実験数 | 195件 |
| 共同利用研究者数 | 938名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 133件 |
| 専用施設利用研究者数 | 553名 |
◎平成27年8～9月の運転・利用実績
SPring-8は8月1日から9月10日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎今後の予定
SPring-8は9月11日から10月17日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、10月18日の停止をはさみ、10月19日から11月14日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施する。第5～6サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
（*1）ビーム調整時間中の作業等を理化学研究所と共に再検討し、運転時間を短縮。
（*2）down timeの割合に④フィリング変更時間は含まない。
