Volume 20, No.3 Pages 268 - 269
4. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成27年4~6月の運転・利用実績
SPring-8は4月2日から4月24日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月6日から6月6日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1~2サイクルではFCSコントローラの故障によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約0.4%、第2サイクルは約0.7%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第1サイクルは合計184件、利用研究者は818名で、専用施設利用研究の実験数は合計143件、利用研究者は554名であった。第2サイクルは合計329件、利用研究者は1,457名で、専用施設利用研究の実験数は合計258件、利用研究者は1,006名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(4/2(木)~4/24(金)) | |
第2サイクル(5/6(水)~6/6(土)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第1サイクル | |
運転時間総計 | 約526時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約118時間 |
②放射光利用運転時間 | 約406時間 |
③故障等によるdown time | 約2時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.4% |
第2サイクル | |
運転時間総計 | 約744時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約48時間 |
②放射光利用運転時間 | 約690時間 |
③故障等によるdown time | 約6時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.7% |
(3)運転スペック等 | |
第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・203 bunches | |
・2/29-filling + 26 bunches | |
第2サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7-filling + 5 bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
・11/29-filling + 1 bunch | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・FCSコントローラ故障によるアボート | |
・SR RFサーキュレータアークによるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/6(月)~4/23(木)) | |
第2サイクル(5/7(木)~6/6(土)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 9本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第1サイクル | |
第1サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 184件 |
共同利用研究者数 | 818名 |
専用施設利用研究実験数 | 143件 |
専用施設利用研究者数 | 554名 |
第2サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 329件 |
共同利用研究者数 | 1,457名 |
専用施設利用研究実験数 | 258件 |
専用施設利用研究者数 | 1,006名 |
◎平成27年6~7月の運転・利用実績
SPring-8は6月8日から7月4日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月6日から7月31日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施している。第3~4サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
8月1日から9月10日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。