Volume 15, No.4 Pages 320 - 321
4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成22年6〜7月の運転・利用実績
SPring-8は6月14日から7月9日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、7月12日から7月30日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施した。第3〜4サイクルではRFBPMによるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第3サイクルは約0.8%、第4サイクルは0.8%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第3サイクルは合計251件、利用研究者は1,334名で、専用施設利用研究の実験数は合計132件、利用研究者は619名であった。第4サイクルは合計162件、利用研究者は755名で、専用施設利用研究の実験数は合計106件、利用研究者は533名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間 | |
第3サイクル(6/14(月)〜7/9(金)) | |
第4サイクル(7/12(月)〜7/30(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第3サイクル | |
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約97時間 |
②放射光利用運転時間 | 約499時間 |
③故障等によるdown time | 4時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.8% |
第4サイクル | |
運転時間総計 | 約431時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約40時間 |
②放射光利用運転時間 | 約356時間 |
③故障等によるdown time | 約3時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.8% |
(3)運転スペック等 | |
第3サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7 filling + 5 bunches | |
・203 bunches | |
・2/29 filling + 26 bunches | |
第4サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・2/29 filling + 26 bunches | |
・1/7 filling + 5 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・RFBPMによるアボート | |
・自動火災報知器の誤作動 | |
・瞬時電圧低下によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第3サイクル(6/15(火)〜7/9(金)) | |
第4サイクル(7/13(火)〜7/28(水)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 17本 |
理研ビームライン | 8本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第3サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 251件 |
共同利用研究者数 | 1,334名 |
専用施設利用研究実験数 | 132件 |
専用施設利用研究者数 | 619名 |
第4サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 162件 |
共同利用研究者数 | 755名 |
専用施設利用研究実験数 | 106件 |
専用施設利用研究者数 | 533名 |
◎平成22年7〜9月の実績
SPring-8は7月31日から9月29日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
◎平成22年9〜11月の運転・利用実績
SPring-8は9月30日から11月2日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を実施している。引き続き、11月3日から11月7日の停止をはさみ、11月8日から12月3日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施する。第5サイクルおよび第6サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)12月6日から12月22日までセベラルバンチで第7サイクルの運転を行う。
(2)12月23日から1月13日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(3)冬期点検調整期間後の運転再開は1月14日からの予定で2月23日まで第8サイクルの運転を行う。但し、1月14日から1月17日10時まではマシン及びBL立ち上げ調整期間としてユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。