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Volume 15, No.4 Pages 308 - 310

4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

2011A 成果公開優先利用課題の募集について
Call for 2011A Non-Proprietary Grant-Aided Proposals

登録施設利用促進機関(財)高輝度光科学研究センター Registered Institution for Facilities Use Promotion, JASRI

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 2011A期(平成23年4月〜7月)における利用につきましては、以下の要領でご応募ください。

 

 

1.成果公開優先利用課題について

 SPring-8の利用が欠かせない研究で、研究費の獲得等により一定の評価を経た課題について、この評価結果を尊重して、科学技術的妥当性についての二重審査を行わず、安全性、技術的可能性およびSPring-8の必要性の審査だけで優先的に利用できる、成果公開を前提とした利用課題です。なお、利用にあたっては後に述べる優先利用料金の支払いが必要となります。優先利用枠は、ビームラインごとの利用時間の20%を超えない枠とします。また、当該利用期で申請可能なシフト数の合計は、当該年度の研究費(分担者の場合は分担された予算)内で成果公開優先利用料を支払い可能なシフト数までを目安とし、単一の課題で利用可能なシフト数は、ビームラインごとの上限シフト数の半分とします。

※2010B期より、全ビームラインの供給シフト数合計に対する上限は廃止しました。

 

 

2.利用時期、対象ビームライン

 利用時期、募集の対象となるビームラインおよび運転モードを以下に示します。また、簡単なビームライン情報は本誌282ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご参照ください。

(1)2011A期全期間(平成23年4月〜7月)を対象とするもの

 一般課題の募集対象ビームラインから産業利用に特化したビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)を除いた23本が対象となります。なおBL37XUおよびBL39XUは、2011A期の利用開始時期を5月下旬以降と予定しておりますので、ご注意ください。詳細については、本誌282ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(3)BL37XU、BL39XUのハッチ増設に伴うユーザー提供シフト数の調整について」をご参照ください。

 

(2)2011A期の第1期(平成23年4月〜6月下旬)を対象とするもの

 産業利用ビームライン I、IIおよびIIIは利用期を2回に分けて年4回の締め切りを設けています。今回の応募分は、平成23年4月〜6月下旬にシフトを割当てます。

 

ビームライン 手法、装置
産業利用 II(BL14B2) XAFS
産業利用 I(BL19B2) 粉末回折装置、多軸回折計、X線イメージングカメラ、
極小角散乱、蛍光X線分析
産業利用 III(BL46XU) 多軸X線回折計、硬X線光電子分光装置、
薄膜構造評価用X線回折計

 

 また、ビームラインの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)でも提供していますので、不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(トップページ>利用事例&研究成果)もご活用ください。

 

(3)運転モード

 運転モードは、本誌282ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(2)2011Aのセベラルバンチ運転モード」を参照してください。

 

 

3.応募資格(重要:応募資格を満たしていない場合は選考から外れます)

(1)申請者(実験責任者)が、以下の競争的資金(一般に公開された形で明確な審査を通過して得られた研究費を有する公的な課題と定義)において、研究課題の採択をうけた方

1)国が実施する競争的資金(所管省庁は問いません)科研費補助金、科学技術振興調整費など

2)独立行政法人などの政府系機関が実施する競争的資金JST、NEDO、医薬品機構など

 

(2)研究課題の採択をうけた方から再委託された課題分担者を対象とします。

※対象とする競争的資金は内閣府総合科学技術会議が公表しているものを基本とします。

http://www8.cao.go.jp/cstp/compefund/10ichiran.pdf

※大学内ファンド、民間資金によるファンド、日本国外のファンドは対象外とします。

※競争的資金を受けた課題の趣旨とSPring-8利用申請の内容が異なると認められる場合は、対象外とされることがあります。

※2008A期より人材育成を目的として評価された競争的資金獲得課題も、募集対象としました。

※2010B期より資金規模(研究費規模)による応募基準は廃止しました。

 

 

4.申請方法

 Webサイトを利用した電子申請および郵送等による別添書類(成果公開優先利用同意書、競争的資金申請書の研究目的と研究計画のコピー、提出書類内容確認シート)の提出が必要となります。長期の競争的資金であっても、課題申請は利用期ごとに行っていただきます。

(1)Webによる電子申請

 本誌283ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご一読のうえ、申請してください。

 

1)シフト数の見積もりについて

 申請に先立ち、申請者はビームライン担当者と連絡をとり、必要シフト数を算出してください。ビームライン担当者の連絡先は、SPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)をご覧ください。

 

2)応募可能なシフト数について

 競争的資金でまかなえる範囲内のシフト数を申請してください。利用料金につきましては、「10.料金」をご覧ください。

 

3)Webサイトからの申請準備

 成果公開優先利用課題申請のための設定が必要となりますので、「11.問い合わせ先」まで連絡してください。なお、この設定は土日休日を除く平日(9時〜17時)のみの対応となりますので、余裕を持ってご連絡ください。まだユーザーカード番号を取得していない方は、以下のUser Information Webサイトから申請してください。

 

4)Webサイトからのオンライン課題申請

 以下のUser Information Webサイトから申請してください。

 

 User Information Webサイト(UIサイト): http://user.spring8.or.jp/

 トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成

から、「成果を専有しない」を選択するといくつかのSTARTボタンがクリックできるようになりますので、共用ビームラインの「成果公開優先利用課題」をクリックしてください。前述3)で連絡いただいた方のみ、「成果公開優先利用課題」のSTARTボタンをクリック出来るように設定します。

 なお、成果公開優先利用課題に特有の項目として、「競争的資金の情報(制度名/公募主体/資金を受けた課題名/研究代表者名/課題の概要/実施年度/資金額)」の入力が必須です。

 

(2)別添書類の送付

 以下の3点を「11.問い合わせ先(書類提出先)」へ郵送してください。その際は封筒に「成果公開優先利用書類」と朱書きしてください。

 

1)成果公開優先利用同意書(申請課題毎に必要)(提出書類内容確認シートと共にUIサイトからダウンロードしてください)

 

2)競争的資金申請書のうち、研究目的と研究計画についての部分のコピー(申請書に放射光を利用する研究であることが触れられていない場合は、補足説明をつけてください。PDFファイルに変換し電子メールでの添付提出も可能です。)なお、一度採択された課題の二期目以降の応募の場合は、新年度に提出したものを送付してください(年度が変わらない場合は送付不要です)。

 

3)提出書類内容確認シート(申請課題毎に必要)(成果公開優先利用同意書と共にUIサイトからダウンロードしてください)

 

 

5.応募締切

  平成22年11月24日(水)

  午前10時JST(提出完了時刻)

(同意書、研究目的と研究計画のコピー、提出書類内容確認シート郵送期限:平成22年11月30日(火)必着)

 

 電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。Web入力に問題がある場合は「11.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。

 

 

6.申請受理通知

 申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。

 

1)申請課題がUIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合

→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。

 

2)申請課題がUIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合

→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、利用業務部にお問い合わせください。

 

 

7.審査について

 安全性、技術的可能性のチェックおよびSPring-8を利用する必要性を審査します。優先利用枠を超えるシフト数の応募があった場合には、予算規模(複数のサブテーマが含まれる課題については、申請者の分担予算額)の大きい順に順位をつけます。ただし、シフト配分に対して相応の成果が期待できないと判断される場合は、利用研究課題審査委員会で順位を判断します。

 

 

8.審査結果の通知

 審査結果は平成22年12月7日(火)までに電子メールまたは電話にて連絡します。選定されなかった場合は、一般課題として応募することができます。別途一般課題の申請Webページから申請してください。なお、正式な通知書は平成23年2月中旬に送付いたします。

 

 

9.成果の公開について

 課題終了後60日以内に所定の利用報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2011A期終了後60日目から2週間後に利用報告書をWeb公開します。また、論文発表等で成果を公表して、公表後すみやかにJASRIに登録していただきます(本利用は成果公開ですので、一般課題の成果非専有課題と同等の成果の公表となります)。

 

 

10.料金

(1)優先利用料:131,000円/1シフト 税込

(2)消耗品の実費負担については、本誌284ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご参照ください。

 

 

11.問い合わせ先(書類提出先)

 〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1

 財団法人 高輝度光科学研究センター

 利用業務部「成果公開優先利用課題募集係」

 TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965

 e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794