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Volume 15, No.4 Pages 293 - 295

4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

2011A SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題)の募集について
Call for 2011A General Proposals

登録施設利用促進機関(財)高輝度光科学研究センター Registered Institution for Facilities Use Promotion, JASRI

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 2011A期(平成23年4月〜7月)における一般課題について、以下の要領でご応募ください。

 

1.一般課題について

 一般課題は、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する利用研究課題です。一般課題の他には、JASRIが重点領域に指定したナノテクノロジー支援課題および産業利用課題があり別途募集を行っております。詳しくは、「重点ナノテクノロジー支援課題およびナノネット支援課題の募集について」および「重点産業利用課題の募集について」を参照してください。

 なお、申請を検討されているビームラインのご利用経験がない方は、申請前にビームライン担当者へご相談ください。

 

 

2.成果非専有課題と成果専有課題について

 一般課題は成果非専有課題と成果専有課題に大別されます。成果非専有課題とは、論文等により研究成果を公表していただくもので、ビーム使用料が無料となる課題です。成果専有課題は、成果公開の義務がなく、審査が簡略化されますが、利用時間に応じたビーム使用料が課せられる利用となります。成果専有課題の申請内容については、審査に関わる人数を限定し、厳格な情報管理とともに、秘密保持に尽くしており、実験内容あるいは試料等に機密事項が含まれる場合に多く利用されております。

 

 

3.利用時期、対象ビームライン

 利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(シフト割合・1シフト=8時間)を以下に示します。2011Aのセベラルバンチ運転モードについては、本誌282ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(2)2011Aのセベラルバンチ運転モード」をご参照ください。なお、BL37XUおよびBL39XUは、2011A期の利用開始時期を5月下旬以降と予定しておりますので、ご注意ください。詳細については、本誌282ページ「2011A SPring-8 利用研究課題募集要項」の「1.(3)BL37XU、 BL39XUのハッチ増設に伴うユーザー提供シフト数の調整について」をご参照ください。

 

(1)利用時期

・成果非専有課題

 2011A期(平成23年4月〜7月)にシフトを割り当てます。

・成果専有課題

 産業利用に特化したビームライン(BL14B2、BL19B2およびBL46XU)では、2011Aの第1期(平成23年4月〜6月下旬)に、それ以外のビームラインでは2011A期(平成23年4月〜7月)にシフトを割り当てます。なお、2011Aの第2期(平成23年6月下旬〜7月)の利用については、平成23年3月頃に募集する予定です。

 利用時期については、本誌286ページの「表3 2011A ビームライン別募集課題一覧」もご参照ください。

 

(2)対象ビームライン

 募集の対象となるビームラインおよび1本あたりのビームタイム(252シフト)から供出する割合は以下の表のとおりです。なお、このシフト数割合は、一般課題の他、新規の長期利用課題、成果公開優先利用課題への配分も含めた最大値を示しています。また、ビームライン情報は本誌287ページの「2011ASPring-8利用研究課題募集要項」をご参照ください。

 

●共用ビームライン
ビームライン ビームタイム割合
(全252シフト)
BL01B1 XAFS 80%程度
BL02B1 単結晶構造解析 45%程度
BL02B2 粉末結晶構造解析 35%程度
BL04B1 高温高圧 60%程度
BL04B2 高エネルギーX線回折 80%程度
BL08W 高エネルギー非弾性散乱 80%程度
BL09XU 核共鳴散乱 45%程度
BL10XU 高圧構造物性 45%程度
BL13XU 表面界面構造解析 60%程度
BL14B2 産業利用 II(平成23年4月~6月下旬の全171シフト)
(一般課題としては成果専有課題のみ募集)
80%程度
・産業利用課題
・成果専有課題
BL19B2 産業利用 I(平成23年4月~6月下旬の全171シフト)
(一般課題としては成果専有課題のみ募集)
BL20B2 医学・イメージング I 40%程度
BL20XU 医学・イメージング II 75%程度
BL25SU 軟X線固体分光 50%程度
BL27SU 軟X線光化学 55%程度
BL28B2 白色X線回折 75%程度
BL35XU 高分解能非弾性散乱 80%程度
BL37XU 分光分析 35%程度
BL38B1 構造生物学 III 80%程度
BL39XU 磁性材料 25%程度
BL40B2 構造生物学 II 60%程度
BL40XU 高フラックス 50%程度
BL41XU 構造生物学 I 70%程度
BL43IR 赤外物性 55%程度
BL46XU 産業利用 III(平成23年4月~6月下旬の全171シフト)
(一般課題としては成果専有課題のみ募集)
65%程度
・産業利用課題
・成果専有課題
BL47XU 光電子分光・マイクロCT 50%程度

 

●理研ビームライン(応募の前に理研の担当者にお問い合わせください)

ビームライン ビームタイム割合
(全252シフト)
BL17SU 理研 物理科学 III 10%程度
BL26B1 理研 構造ゲノム I 20%程度
BL26B2 理研 構造ゲノム II 20%程度
BL32XU 理研 ターゲットタンパク 10%程度
BL45XU 理研 構造生物学 I 20%程度

 

 ビームライン・ステーションの整備状況は SPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(トップページ>利用事例&研究成果)もご活用ください。

 

 

4.申請方法

 Webサイトを利用した電子申請となります。本誌283ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。

 

 User Information Webサイト(UIサイト)https://user.spring8.or.jp/

 トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成

 

 成果専有で申請する場合は、課題申請の後に、成果専有利用同意書(2006Bより変更)を提出していただく必要があります。当該のフォームをUIサイト(トップページ>来所/実験>必要書類提出)よりダウンロード後、料金支払いの責任者が記名・捺印のうえ、別途郵送してください(成果専有利用同意書の郵送期限:平成22年12月16日(木)必着)。

 

● 一般課題申請書作成上のお願い

 申請にあたっては、本誌283ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご確認いただくと共に、下記にご留意ください。

(1)1.5シフト単位で申請する課題

 BL41XU(構造生物学 I)、BL38B1(構造生物学 III)およびBL32XU(理研 ターゲットタンパク)の利用を希望される場合は、1.5シフトや4.5シフトの申請も受け付けます。この運用は、成果非専有一般課題のみを対象としており、成果専有課題や他のビームラインでは行いません。なお、0.5シフトの配分はありませんのでご注意ください。

 

(2)予備実験ビームタイムを設けて申請する課題 XAFS分野において長時間のビームタイムを要望される課題においては、まず予備実験が配分され、その後再評価を受け残りのビームタイムが配分されます。

 

 

5.応募締切

 平成22年12月9日(木)

  午前10時JST(提出完了時刻)

 

 電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。

 Web入力に問題がある場合は「11.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。

 

 

6.申請受理通知

 申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。

 

1)申請課題がUIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合

→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。

 

2)申請課題がUIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合

→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、利用業務部にお問い合わせください。

 

 

7.審査について

(1)成果非専有課題

 科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性について総合的かつ専門的に審査します。なお、産業利用分野に応募される場合、「科学技術的妥当性」については、期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性および発展性、並びに研究課題の社会的意義および社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。また、過去に利用実績のある申請者に対し、成果の公表状況を評価し、課題選定に取り入れます。

 

(2)成果専有課題

 実験の実施可能性、安全性、公共性および倫理性について審査します。

 

 

8.審査結果の通知

 審査結果は、申請者に対して、平成23年2月中旬に文書にて通知します。

 

 

9.成果の公開について

 課題終了後60日以内に所定の利用報告書をJASRI に提出していただきます(成果専有課題を除く)。

 JASRIでは、2011A期終了後60日目から2週間後に利用報告書をWeb公開します。また、論文発表等で成果を公表した場合は、公表後すみやかに JASRIに登録していただきます。

 

 

10.その他

(1)利用に当たっての料金等について

 ビーム使用料および消耗品の実費負担については、本誌284ページの「2011A SPring-8利用研究課題募集要項」をご参照ください。

 

(2)次回(2011B期)の応募締切

 次回利用期間(2011B期)分の募集の締め切りは平成23年6月下旬頃の予定です。

 

 

11.問い合わせ先

〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1

財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部

TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965

e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp 

 

 

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[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794