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Volume 20, No.1 Pages 90 - 91

3. SPring-8/SACLA通信/SPring-8/SACLA COMMUNICATIONS

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status

(公財)高輝度光科学研究センター 研究調整部 Research Coordination Division, JASRI

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SPring-8

 

◎平成26年9~11月の運転・利用実績
 SPring-8は9月24日から11月1日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、11月4日から11月29日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5~6サイクルではRF各stのCav反射異常によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約0.6%、第6サイクルは約0.3%であった。
 放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は、第5サイクルは合計334件、利用研究者は1,633名で、専用施設利用研究の実験数は合計237件、利用研究者は1,025名であった。第6サイクルは合計268件、利用研究者は1,307名で、専用施設利用研究の実験数は合計207件、利用研究者は881名であった。


1. 装置運転関係

(1)運転期間
第5サイクル(9/24(水)~11/1(土))
第6サイクル(11/4(火)~11/29(土))
(2)運転時間の内訳
第5サイクル
運転時間総計 約911時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約240時間
②放射光利用運転時間 約667時間
③故障等によるdown time 約4時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 約0.6%
第6サイクル
運転時間総計 約603時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約51時間
②放射光利用運転時間 約550時間
③故障等によるdown time 約2時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 約0.3%
(3)運転スペック等
第5サイクル(セベラルバンチ運転)
・4/58-filling + 53 bunches
・1/14-filling + 12 bunches
・203 bunches
・11 bunch train × 29
第6サイクル(セベラルバンチ運転)
・11 bunch train × 29
・1/14-filling + 12 bunches
・11 bunch train × 29
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA
(4)主なdown timeの原因
・RF各st Cav反射異常

 

2. 利用関係

(1)放射光利用実験期間
第5サイクル(10/2(木)~11/1(土))
第6サイクル(11/5(水)~11/29(土))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 19本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第5サイクル
共同利用研究実験数 334件
共同利用研究者数 1,633名
専用施設利用研究実験数 237件
専用施設利用研究者数 1,025名
第6サイクル
共同利用研究実験数 268件
共同利用研究者数 1,307名
専用施設利用研究実験数 207件
専用施設利用研究者数 881名

 

 

◎平成26年12月~平成27年1月の運転・利用実績
 SPring-8は12月2日から12月19日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施した。
 12月20日から1月12日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。


◎今後の予定
 SPring-8は1月13日から2月17日までセベラルバンチ運転で第8サイクルの運転を実施する。第7サイクルおよび第8サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。

 

 

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[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794