Volume 19, No.4 Pages 366 - 367
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
Download PDF (504.73 KB)
◎平成26年6~7月の運転・利用実績
SPring-8は6月9日から7月4日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、7月7日から7月25日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施した。第3サイクルでは瞬時電圧低下によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第3サイクルは約0.8%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は、第3サイクルは合計252件、利用研究者は1,271名で、専用施設利用研究の実験数は合計182件、利用研究者は771名であった。第4サイクルは合計182件、利用研究者は796名で、専用施設利用研究の実験数は合計125件、利用研究者は503名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第3サイクル(6/9(月)~7/4(金)) | |
第4サイクル(7/7(月)~7/25(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第3サイクル | |
運転時間総計 | 約600時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約97時間 |
②放射光利用運転時間 | 約499時間 |
③故障等によるdown time | 約4時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.8% |
第4サイクル | |
運転時間総計 | 約431時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約119時間 |
②放射光利用運転時間 | 312時間 |
③故障等によるdown time | 0時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 0.0% |
(3)運転スペック等 | |
第3サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7-filling + 5 bunches | |
・203 bunches | |
・11/29-filling + 1 bunch | |
・11 bunch train × 29 | |
第4サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29 | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
|
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・瞬時電圧低下によるアボート | |
・SR RF Est. 508 MHz発振器の故障 |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第3サイクル(6/10(火)~7/4(金)) | |
第4サイクル(7/10(木)~7/23(水)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 9本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第3サイクル | |
共同利用研究実験数 | 252件 |
共同利用研究者数 | 1,271名 |
専用施設利用研究実験数 | 182件 |
専用施設利用研究者数 | 771名 |
第4サイクル | |
共同利用研究実験数 | 182件 |
共同利用研究者数 | 796名 |
専用施設利用研究実験数 | 125件 |
専用施設利用研究者数 | 503名 |
◎平成26年7~9月の運転・利用実績
SPring-8は7月26日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎今後の予定
SPring-8は9月24日から11月1日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、11月4日から11月29日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施する。第5~6サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。