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Volume 15, No.2 Pages 93 - 102

4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

2010B SPring-8利用研究課題募集の概要
Call for 2010B SPring-8 Research Proposals -Overview-

登録施設利用促進機関(財)高輝度光科学研究センター Registered Institution for Facilities Use Promotion, JASRI

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 SPring-8利用研究課題の申請をお考えの方は、申請の前に下記をご確認ください。

 

1.特記事項

(1)今期提供シフト:237シフト

 2010B期提供シフトは、237シフトを予定しております。課題種毎の詳細な提供シフトは、各課題募集をご覧ください。なお、運転計画の変更により提供シフトが変更になる場合があります。

 

(2)2010B期のセベラルバンチ運転モード

 2010B期は、下記の運転モードを予定しています。運転モードの希望がある場合は、課題申請時に選択してください。また、第1希望と第2希望のフィリングでは、どの程度効率が違うかを申請書「その他」欄に記述してください。

 Aモード:203 bunches

 Bモード:4-bunch train × 84

 Cモード:11-bunch train × 29

 Dモード:1/14-filling + 12 bunches

 Eモード:4/58-filling + 53 bunches

 

 運転モードの詳細は、下記でご確認ください。

 SPring-8ホームページhttp://www.spring8.or.jp/

 トップページ>クイックリンク>運転スケジュール>セベラルバンチ運転モード対応表

*上記のDおよびEモードはB期(2010B、2011B、…)のみ運転します。A期(2011A、2012A、…)のDおよびEモードはそれぞれ1/7-filling + 5 bunchesおよび2/29-filling + 26 bunchesの予定です。

 

(3)成果公開優先利用課題の制度変更について

 利用枠と応募資格が変更になりました。詳しくは本誌117ページ「2010B 成果公開・優先利用課題の募集について」をご覧ください。

 

(4)2010B期締切

一般課題、重点ナノテクノロジー支援課題およびナノネット支援課題、重点産業利用課題、萌芽的研究支援課題:

  平成22年7月1日(木)午前10時JST(提出完了時刻)

 

 長期利用課題:

  平成22年6月17日(木)午前10時JST(提出完了時刻)

 

 成果公開・優先利用課題:

  平成22年6月16日(水)午前10時JST(提出完了時刻)

 

 

2.募集する課題の種類と利用できるビームライン

 SPring-8の利用には、大きく分けて、成果専有利用成果非専有利用の2つの利用形態があります。成果専有利用では、成果公開の義務がない代わりに、利用時間に応じたビーム使用料が課せられます。成果非専有利用では、論文等により研究成果を公表していただくかわりにビーム使用料は無料となります。なお、学生(実施時D1、D2、D3)の方は、萌芽的研究支援課題のみ申請可能です(共同実験者としての参加は学年を問いません)。2010Bに募集する課題は表1に示すとおりです。詳細は各課題募集案内をご覧ください。

 また、利用可能なビームラインの概要およびビームライン別募集課題一覧を文末の表2、表3にご紹介しています。

 

 

表1 2010B期募集課題一覧
課題種 特徴 審査 成果専有 掲載ページ 2010B期応募締め切り
SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題) 一般課題に制限はなく、国内外から申請可能。B期から始まる1年課題の運用あり。 年2回 103ページ 平成22年7月1日(木)
午前10時JST
重点ナノテクノロジー支援課題およびナノネット支援課題 SPring-8におけるナノテクノロジー研究課題。 年2回 不可 106ページ
重点産業利用課題 SPring-8における産業利用関係の課題。 年4回 不可 109ページ
萌芽的研究支援課題 萌芽的・独創的な研究課題やテーマを創出する可能性のある若手学生(実施時D1、D2、D3)が対象の課題。 年2回 不可 113ページ
長期利用課題 3年間有効の課題。審査は書類審査と面接審査の2段階で行い、SPring-8を長期的、計画的に利用することにより期待できる成果等についても審査されます。 年2回 不可 115ページ 平成22年6月17日(木)
午前10時JST
成果公開・優先利用課題 国内で公開された形で明確な審査を行う競争的資金を得た者が申請可能。優先利用料を支払う。 年2回 不可 117ページ 平成22年6月16日(水)
午前10時JST

 

 

3.課題申請に必要な手続き

(1)課題申請はWEBサイトを利用した電子申請により行います。申請方法の詳細は、下記をご参照ください。また、下書きファイル(トップページ>課題申請/利用計画書>課題申請/利用計画書トップページ)をご用意しておりますので、ご利用ください。

 

 User Information Webサイト(UIサイト)

 https://user.spring8.or.jp/

 UIサイト>SPring-8利用手続きフロー>課題申請

 

 なお、課題申請時は、ログインユーザー名で実験責任者登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号でログインし、作業する必要があります。その場合、実験責任者が責任を持ってアカウントやパスワードを管理してください。

 

(2)ユーザー登録(未登録の方のみ)

 課題申請時にユーザーカード番号とパスワードが必要となるため、申請前にUIサイトにてユーザー登録を行ってください。

 

注)申請者(実験責任者)だけでなく、課題申請時に共同実験者として登録される方もユーザー登録が必要です。ユーザー登録情報は、採否通知の送付等の各種ご連絡に使用しますので、既登録者の方も登録内容をご確認の上、情報の更新をお願いいたします。

 

(3)申請書作成上のお願い

 詳しい入力方法については、「SPring-8利用研究課題オンライン入力要領」(UIサイト>SPring-8利用手続きフロー>課題申請)をご参照ください。また申請書の記入要領については「SPring-8利用研究課題申請書記入要領」(SPring-8ホームページ>利用案内>研究課題>研究課題募集>SPring-8利用研究課題申請書(成果非専有用)記入要領)をご参照ください。

 

[希望シフトについて]

 基本的に3シフト単位(1シフト=8時間)で配分が行われますが、BL41XU(構造生物学I)、 BL38B1(構造生物学III)の利用を希望される場合は、 1.5シフトや4.5シフトの申請も受け付けます。この運用は、成果非専有一般課題のみを対象としており、成果専有課題や他のビームラインでは行いません。なお、0.5シフトの配分はありませんのでご注意ください。

 シフト数の算出をするための不明な点はホームページに記載されているビームライン担当者までお問い合わせください。

 

[申請形式(新規/継続)について]

 SPring-8の課題は6カ月の間に実行できる範囲の具体的な内容で申請してください。SPring-8の継続課題は、前回申請した課題が何らかの理由により終了しなかった時に同様の研究を再申請していただくものです。研究そのものが何年も続いていくことと、 SPring-8の継続課題とは別に考えてください。前回採択された課題のビームタイムを終了されている場合は、全て新規課題の申請を行ってください。

 

[実験責任者について]

 実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任を持つことが出来る人が実験責任者となってください。

 

[複数のビームラインへの利用申請について]

 同一の実験責任者が複数のビームラインを利用する場合は、ビームライン毎の申請としてください。科学的意義の書き方が同じでも、複数のビームラインでの実験が必要な内容であると認められる場合には、審査で不利に扱われることはありません。

 

[本申請に関わるこれまでの成果について]

 成果発表リストとその概要は必ずご記入ください。最近のものから順にスペースの範囲に書き込める内容をご記入ください。

 

 

4.利用にかかる料金等について

(1)ビーム使用料について

 成果非専有課題(成果公開*):無料

 成果専有課題:

通常利用:480,000円(ビーム使用料)/1シフト(8時間)税込

時期指定利用:720,000円(ビーム使用料+割増料金)/1シフト(8時間)税込

*課題終了後60日以内に利用報告書を提出していただくことで、成果が公開されたとみなしますが、論文発表等での成果の公表をお願いします。

 

(2)消耗品の実費負担について

 利用実験において実験ハッチにて使用する消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、共用ビームタイムを利用する全ての利用者にご負担いただいています。

 

 定額分:10,300円/1シフト(利用者別に分割できない損耗品費相当)税込

但し、BL41XU、BL38B1において配分シフトが1.5シフトの奇数倍の場合(1.5シフト、4.5シフト)は、15,450円/1.5シフトとして精算する。配分シフトが整数の場合(3シフト、6シフト …)は、10,300円/シフトとする。

 

 従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム、ヘリウムガスおよびストックルームで提供するパーツ類等)

 

 なお、2010B期において、萌芽的研究支援課題と外国の機関から応募された成果非専有の課題につきましては、消耗品費実費負担分を支援します。消耗品の実費負担に対応する利用方法の詳細につきましてはSPring-8ホームページの「SPring-8における消耗品の実費負担に対応する利用方法について」(トップページ>利用案内>お知らせ)をご覧ください。

 

 

表3 2010B BL別募集課題一覧
共用ビームライン
(26本)
一般 長期
*1
成果
公開
優先
利用
*1
萌芽*1 重点領域課題*1 測定代行
(成果専有・
随時募集)
備考
BL No. 利用時期 成果
専有
*2
成果
非専有*1
ナノテク/
ナノネット
産業利用
一年 一年 10B 1年
BL01B1 H22.10
-H23.2
BL02B1 H22.10
-H23.2
BL02B2 H22.10
-H23.2
BL04B1 H22.10
-H23.2
BL04B2 H22.10
-H23.2
BL08W H22.10
-H23.2
BL09XU H22.10
-H23.2
BL10XU H22.10
-H23.2
BL13XU H22.10
-H23.2
BL14B2 H22.10
-H22.12
XAFS 2010B第2期の
募集有り
BL19B2 H22.10
-H22.12
粉末X線回折 2010B第2期の
募集有り
BL20B2 H22.10
-H23.2
BL20XU H22.10
-H23.2
BL25SU H22.10
-H23.2
BL27SU H22.10
-H23.2
BL28B2 H22.10
-H23.2
BL35XU H22.10
-H23.2
BL37XU H22.10
-H23.2
BL38B1 H22.10
-H23.2
タンパク質
BL39XU H22.10
-H23.2
BL40B2 H22.10
-H23.2
BL40XU H22.10
-H23.2
BL41XU H22.10
-H23.2
BL43IR H22.10
-H23.2
BL46XU H22.10
-H22.12
2010B第2期の
募集有り
BL47XU H22.10
-H23.2
理研ビームライン(5本)
BL17SU H22.10
-H23.2
BL26B1 H22.10
-H23.2
BL26B2 H22.10
-H23.2
BL32XU H22.10
-H23.2
BL45XU H22.10
-H23.2
専用ビームライン
(5本)
BL11XU H22.10
-H23.2
BL14B1 H22.10
-H23.2
BL15XU H22.10
-H23.2
BL22XU H22.10
-H23.2
BL23SU H22.10
-H23.2

*1 成果非専有課題のみ受付(一般(一年課題を含む)、長期、成果公開優先利用、萌芽、ナノテク/ナノネット、産業利用)

*2 成果専有課題の受け入れについては、総ビームタイムの10%を限度としています。

 

 

5.その他

(1)SPring-8への放射線作業従事者登録について

 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(法律第百六十七号)に従い、SPring-8 の放射光を利用される方は放射線業務従事者登録が必要です。

 

(2)単独実験・作業の禁止

 安全上の観点から原則として単独でのご利用はお断りしております。共同実験者を募って申請(実施)してください。

 

(3)装置の故障、災害発生時およびインフルエンザ等発生時の措置

 状況によって、採択時のビームタイムを実行できない場合があります。あらかじめご了承ください。

 

 

6.問い合わせ先

〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1

財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部

TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965

e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp

 

 

表3 ビームライン概要

 ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。

 

■共用ビームライン

   

 

   

 

 

■理研ビームライン

 

 

■専用ビームライン

(ナノネット支援課題のみの募集となります)


 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794