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Volume 19, No.3 Pages 259 - 260

4. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status

(公財)高輝度光科学研究センター 研究調整部 Research Coordination Division, JASRI

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◎平成26年4~6月の運転・利用実績
 SPring-8は4月1日から4月25日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月7日から6月6日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1~2サイクルでは軌道変動によるビームアボート等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約0.3%、第2サイクルは約0.2%であった。
 放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第1サイクルは合計154件、利用研究者は682名で、専用施設利用研究の実験数は合計139件、利用研究者は551名であった。第2サイクルは合計286件、利用研究者は1,382名で、専用施設利用研究の実験数は合計226件、利用研究者は914名であった。


1. 装置運転関係

(1)運転期間
第1サイクル(4/1(火)~4/25(金))
第2サイクル(5/7(水)~6/6(金))
(2)運転時間の内訳
第1サイクル
運転時間総計 約570時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約211時間
②放射光利用運転時間 約358時間
③故障等によるdown time 約1時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム= ② + ③)に対するdown timeの割合 約0.3%
第2サイクル
運転時間総計 約720時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約120時間
②放射光利用運転時間 約599時間
③故障等によるdown time 約1時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム= ② + ③)に対するdown timeの割合 約0.2%
(3)運転スペック等
第1サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/7-filling + 5 bunches
・11/29-filling + 1 bunch
第2サイクル(セベラルバンチ運転)
・203 bunches
・1/7-filling + 5 bunches
・11 bunch train × 29
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA
(4)主なdown timeの原因
・軌道変動によるビームアボート
・SR RF Dst.サーキュレータアークによるアボート

 

2. 利用関係

(1)放射光利用実験期間
第1サイクル(4/8(火)~4/23(水))
第2サイクル(5/9(金)~6/6(金))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 19本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第1サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 154件
共同利用研究者数 682名
専用施設利用研究実験数 139件
専用施設利用研究者数 551名
第2サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 286件
共同利用研究者数 1,382名
専用施設利用研究実験数 226件
専用施設利用研究者数 914名

 

 

◎平成26年6~7月の運転・利用実績
 SPring-8は6月9日から7月4日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、停止期間をはさみ、7月7日から7月25日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施している。第3~4サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。


◎今後の予定
 7月26日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794