Volume 15, No.1 Pages 38 - 39
3. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成21年9〜12月の運転・利用実績
SPring-8は9月30日から10月30日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を行い、11月6日から12月18日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を実施した。第4〜5サイクルでは電磁石電源の故障による停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第4サイクルは約1.5%、第5サイクルは1%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は、第4サイクルは合計227件、利用研究者は1,064名で、専用施設利用研究の実験数は合計115件、利用研究者は458名であった。第5サイクルは合計364件、利用研究者は1,920名で、専用施設利用研究の実験数は合計187件、利用研究者は877名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間 | |
第4サイクル(9/30(水)〜10/30(金)) | |
第5サイクル(11/6(金)〜12/18(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第4サイクル | |
運転時間総計 | 約712時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約185時間 |
②放射光利用運転時間 | 約519時間 |
③故障等によるdown time | 約8時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約1.5% |
第5サイクル | |
運転時間総計 | 約1,005時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約238時間 |
②放射光利用運転時間 | 約759時間 |
③故障等によるdown time | 約8時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約1% |
(3)運転スペック等 | |
第4サイクル(マルチバンチおよびセベラルバンチ運転) | |
・160 bunch train × 12(マルチバンチ) | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
第5サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・4/58 filling + 53 bunches | |
・203 bunches | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
|
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主な停止時間(down time)の原因 | |
①電磁石補助電源故障および交換作業 | |
②RF Ast温度表示計故障および交換作業 | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第4サイクル(10/6(火)〜10/28(水)) | |
第5サイクル(11/11(水)〜12/15(火)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 17本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第4サイクル | |
共同利用研究実験数 | 227件 |
共同利用研究者数 | 1,064名 |
専用施設利用研究実験数 | 115件 |
専用施設利用研究者数 | 458名 |
第5サイクル | |
共同利用研究実験数 | 364件 |
共同利用研究者数 | 1,920名 |
専用施設利用研究実験数 | 187件 |
専用施設利用研究者数 | 877名 |
◎平成21年12月〜平成22年1月の運転実績
SPring-8は12月19日から1月13日まで冬期長期運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
◎平成22年1月〜2月の運転・利用実績
SPring-8は1月14日から2月26日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施している。第6サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)2月27日から3月31日まで年度末運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)年度末運転停止期間後の運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。