Volume 19, No.2 Pages 172 - 176
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
2014B 成果公開優先利用課題の募集について
Call for 2014B Non-Proprietary Grant-Aided Proposals
2014B期(平成26年10月~平成27年2月(予定))における利用につきましては、以下の要領でご応募ください。
[目 次]
- 成果公開優先利用課題について
- 利用時期、対象ビームライン等
- 応募資格(重要:応募資格を満たしていない場合は選考から外れます)
- 申請方法
- 応募締切 平成26年6月4日(水)
午前10:00 JST(提出完了時刻) - 申請受理通知
- 審査について
- 審査結果の通知
- 報告書について
- 成果の公開について
- 料金
- 問い合わせ先(書類提出先)
1. 成果公開優先利用課題について
SPring-8の利用が欠かせない研究で、研究費の獲得等により一定の評価を経た課題について、この評価結果を尊重して、科学技術的妥当性についての二重審査を行わず、研究手段としてのSPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性の審査だけで優先的に利用できる、成果公開を前提とした利用課題です。なお、利用にあたっては後に述べる優先利用料金の支払いが必要となります。優先利用枠は、ビームラインごとの利用時間の20%を超えない枠とします。また、単一の課題で利用可能なシフト数は、ビームラインごとの上限シフト数の半分とします。
2. 利用時期、対象ビームライン等
(1)2014B期全期間(平成26年10月~平成27年2月(予定))を対象とするもの
SPring-8共用ビームラインから産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)を除いた23本、一部を除く理研ビームライン8本、加速器診断ビームライン1本(BL05SS※:加速器診断Ⅱ)が対象となります。
※2014B期より、新たに共用を開始しました。
(2)2014B期の第2期(平成26年12月~平成27年2月(予定))を対象とするもの
産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)は利用期を2回に分けて年4回の締め切りを設けています。今回の応募分は、平成26年10月~11月(予定)にシフトを割当てます。
利用時期 | 対象ビームライン | |
平成26年10月~ 平成27年2月 (予定) |
共用ビームライン(23本) | BL01B1, BL02B1, BL02B2, BL04B1, BL04B2, BL08W, BL09XU, BL10XU, BL13XU, BL20XU, BL20B2, BL25SU, BL27SU, BL28B2, BL35XU, BL37XU, BL38B1, BL39XU, BL40XU, BL40B2, BL41XU, BL43IR, BL47XU |
理研ビームライン(8本) | BL17SU, BL19LXU, BL26B1, BL26B2, BL29XU, BL32XU, BL44B2*1, BL45XU | |
加速器診断ビームライン(1本) | BL05SS*1*2 | |
平成26年10月~11月 (予定) |
共用ビームライン(3本) | 産業利用Ⅱ(BL14B2), 産業利用Ⅰ(BL19B2), 産業利用Ⅲ(BL46XU) |
*1 | BL44B2およびBL05SSについては、優先利用枠を10%とします。 |
*2 | 2014B期より、新たに追加しました。 |
● | ビームラインの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供していますので、不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/)もご活用ください。 |
(3)セベラルバンチ運転モード
2014B期は、下記の運転モードを予定しています。運転モードの希望がある場合は、課題申請時に選択してください。また、第1希望と第2希望のフィリングでは、どの程度効率が違うかを申請書「その他」欄に記述してください。
Aモード | 203 bunches |
Bモード | 4 bunch train × 84 |
Cモード | 11 bunch train × 29 |
Fモード* | 1/14-filling + 12 bunches |
Gモード* | 4/58-filling + 53 bunches |
Hモード | 11/29-filling + 1 bunch |
● | 運転モードの詳細は、SPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/operation_status/schedule/bunch_mode)でご確認ください。 |
* | 上記のFおよびGモードはB期(2014B、2015B、…)のみ運転します。A期(2015A、2016A、…)はFおよびGモードの代わりにDモード(1/7-filling + 5 bunches)およびEモード(2/29-filling + 26 bunches)の運転を予定しています。 |
3. 応募資格(重要:応募資格を満たしていない場合は選考から外れます)
(1) | 申請者(実験責任者)が、以下の競争的資金(一般に公開された形で明確な審査を通過して得られた研究費を有する公的な課題と定義)において、研究課題の採択をうけた方 | |
1) | 国が実施する競争的資金(所管省庁は問いません) 科研費補助金、科学技術振興調整費など |
|
2) | 独立行政法人などの政府系機関が実施する競争的資金 JST、NEDO、医薬品機構など |
|
(2) | 研究課題の採択をうけた方から再委託された課題分担者 | |
※ | 対象とする競争的資金は内閣府総合科学技術会議が公表しているものを基本とします。 http://www8.cao.go.jp/cstp/compefund/kyoukin26_seido_ichiran.pdf |
|
※ | 大学内ファンド、民間資金によるファンド、日本国外のファンドは対象外とします。 | |
※ | 競争的資金を受けた課題の趣旨とSPring-8利用申請の内容が異なると認められる場合は、対象外とされることがあります。 | |
※ | 人材育成を目的として評価された競争的資金獲得課題も、募集対象です。 | |
※ | 資金規模(研究費規模)による応募基準はありません。 |
4. 申請方法
Webサイトを利用した電子申請および郵送等による別添書類(成果公開優先利用同意書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf)、競争的資金申請書の研究目的と研究計画のコピー、放射光利用の関連箇所説明書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf))の提出が必要となります。長期の競争的資金であっても、課題申請は利用期ごとに行ってください。
(1)課題申請
課題申請はWebサイトを利用した電子申請により行います。申請方法の詳細は、下記をご参照ください。また、下書きファイル(http://user.spring8.or.jp/?p=1499)をご用意しておりますので、ご利用ください。
◆User Information Webサイト(UIサイト):http://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
より、「成果非専有」を選択するといくつかのSTARTボタンがクリックできるようになりますので、共用ビームラインの「成果公開優先利用課題」をクリックしてください。
なお、課題申請時は、ログインユーザー名で実験責任者登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号でログインし、作業する必要があります。その場合、実験責任者が責任を持ってアカウントやパスワードを管理してください。
(2)ユーザー登録(未登録の方のみ)
課題申請時にユーザーカード番号とパスワードが必要となるため、申請前にUIサイト(http://user.spring8.or.jp/)にてユーザー登録を行ってください。
注) | 申請者(実験責任者)だけでなく、課題申請時に共同実験者として登録される方もユーザー登録が必要です。ユーザー登録情報は、採否通知の送付等の各種ご連絡に使用しますので、既登録者の方も登録内容をご確認の上、情報の更新をお願いいたします。 |
(3)申請書作成上のお願い
詳しい入力方法については、UIサイトの「課題申請」(http://user.spring8.or.jp/?p=475)をご参照ください。また申請書の記入要領については「SPring-8利用研究課題申請書記入要領」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/proposals/call_for/inst_form_gene_09b)をご参照ください。
[申請シフトについて]
基本的に3シフト単位(1シフト=8時間)で配分が行われますが、実際の配分シフトは申請シフトと異なる場合があります。
1) | シフト数の見積もりについて 申請に先立ち、申請者はビームライン担当者と連絡をとり、必要シフト数を算出してください。ビームライン担当者の連絡先は、SPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)をご覧ください。 |
2) | 応募可能なシフト数について 競争的資金でまかなえる範囲内のシフト数を申請してください。料金につきましては、「11. 料金」をご覧ください。 |
[実験責任者について]
実験の実施全体に対してSPring-8の現場で責任を持つことが出来る人が実験責任者となってください。
[複数のビームラインへの利用申請について]
同一の実験責任者が複数のビームラインを利用する場合は、ビームライン毎の申請としてください。科学的意義の書き方が同じでも、複数のビームラインでの実験が必要な内容であると認められる場合には、審査で不利に扱われることはありません。
[競争的資金等の入力について]
成果公開優先利用課題に特有の項目として、「競争的資金の情報(制度名/公募主体/資金を受けた課題名/ 研究代表者名/課題の概要/実施年度/資金額)」を必ず入力してください。
[高圧ガス容器持込み実験について]
高圧ガス容器を持ち込む場合は、必ず「安全に対する記述、対策」>「安全に関する手続きが必要なもの」>「高圧ガス容器持込み実験」にチェックをし、「測定試料及びその他の物質」欄へ物質名・持込量等を正確にご記載ください。申請書に記載が無く、採択後新たに持込む場合は、高圧ガス保安法に関する行政手続きの過程において、持込みが制限される可能性がありますのでご注意ください。
(4)別添書類の送付
以下の3点を「12. 問い合わせ先(書類提出先)」へ郵送してください。その際は封筒に「成果公開優先利用書類」と朱書きしてください。
1) | 成果公開優先利用同意書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf):申請課題毎に必要 (放射光利用の関連箇所説明書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf)と共にUIサイト>来所/実験>必要書類提出からダウンロードしてください) |
2) | 競争的資金申請書のうち、研究目的と研究計画についての部分のコピー:申請課題毎に必要 (申請書に放射光を利用する研究であることが触れられていない場合は、放射光利用の関連箇所説明書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf)に補足説明を記入してください。) なお、一度採択された課題の二期目以降の応募の場合でも、新年度に提出した最新のものを送付してください。また、同じ年度内の申請でも毎回最新のものを送付してください。 |
3) | 放射光利用の関連箇所説明書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PG.pdf):申請課題毎に必要
|
※ | 2012A期より、上記2)、3)についても1)と同様、課題申請毎にご提出いただくこととなりましたのでご注意ください。 |
5. 応募締切
平成26年6月4日(水)午前10:00 JST(提出完了時刻)
■同意書、研究目的と研究計画のコピー、放射光利用の関連箇所説明書郵送期限:
平成26年6月11日(水)必着
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「12. 問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
6. 申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、下記の通り確認してください。
1)申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
2)申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「12. 問い合わせ先」にお問い合わせください。
7. 審査について
研究手段としてのSPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性を審査します。優先利用枠を超えるシフト数の応募があった場合には、予算規模(複数のサブテーマが含まれる課題については、申請者の分担予算額)の大きい順に順位をつけます。ただし、シフト配分に対して相応の成果が期待できないと判断される場合は、SPring-8利用研究課題審査委員会で順位を判断します。
8. 審査結果の通知
審査結果は平成26年6月16日(月)までに電子メールまたは電話にて連絡します。選定されなかった場合は、一般課題として応募することができます。別途一般課題の申請Webページから申請してください。なお、正式な通知書は平成26年8月下旬に送付いたします。
9. 報告書について
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2014B期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
◆利用課題実験報告書/Experiment Summary Report(2011B期より)
http://user.spring8.or.jp/?p=750
10. 成果の公開について
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)を発表し、JASRIに登録してください。論文発表に至らなかった場合は、「SPring-8/SACLA利用研究成果集」または「企業の公開技術報告書(産業利用のみ)」で公表してください。
論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いします。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
(トップページ>マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録)
◆成果の公開に関する詳細
UIサイト(成果公表)
http://user.spring8.or.jp/?p=748
11. 料金
(1)優先利用料:131,000円/1シフト 税込
(2)消耗品の実費負担
定額分:10,560円※/1シフト 税込
(利用者別に分割できない損耗品費相当)
従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム、ヘリウムガスおよびストックルームで提供するパーツ類等)
利用実験において実験ハッチにて使用する消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、共用ビームタイムを利用する全ての利用者にご負担いただいています。
消耗品の実費負担についての詳細はUIサイトの「消耗品実費負担制度」(http://user.spring8.or.jp/?p=3559)をご覧ください。
※ 消費税率(8%)を含む。2014年4月からの消費税率引き上げに伴い、従来の金額(10,300円/シフト)から変更しました。
12. 問い合わせ先(書類提出先)
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用推進部 共用推進課※
「成果公開優先利用課題募集係」
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
※平成26年度の組織改編に伴い、利用業務部利用業務課を「利用推進部共用推進課」に名称等変更しました。