Volume 19, No.2 Pages 159 - 162
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
2014B SPring-8における “J-PARC MLF および/または「京」と連携した利用を行う課題” の募集について
Call for 2014B SPring-8 Research Proposals in Complementary use with J-PARC MLF and/or the K computer
大型放射光施設(SPring-8)を、中性子線施設(J-PARC MLF)および/またはスーパーコンピュータ「京」(「京」以外のHPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)共用計算資源を含む。以下同。)と連携して利用することにより、それぞれを単独で利用するより優れた成果が効果的に創出されうる研究を促進するため、2014A期よりこれら施設との連携利用を促進する利用研究課題を、一部を除く課題種を対象として募集しています。以下の要領に従ってご応募ください。
[目 次]
- 連携利用について
- 募集対象の課題種等
- 申請方法と申請書作成上の注意
- 応募締切 平成26年6月19日(木)
午前10:00 JST(提出完了時刻) - 申請受理通知
- 審査について
- 審査結果の通知
- 報告書について
- 成果の公開について
- その他
- 問い合わせ先
1. 連携利用について
「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律」に基づく、特定放射光施設「SPring-8およびSACLA」、特定中性子線施設「J-PARC」および特定高速電子計算機施設「京」において、利用促進業務を行う登録機関(JASRI、CROSS、RIST)の3機関は、より効率的・効果的に当該業務を実施するため、平成24年6月に協力協定書を締結しました。本協力の一環として、2013A・B期において試行的にSPring-8とJ-PARC MLFの両施設を相補的に利用することを前提とした課題の募集をJASRI、CROSSそれぞれで行いました。2014A期からは新たに「京」を加え、3機関でそれぞれの施設との連携利用を促進する課題の募集を開始しました。
2. 募集対象の課題種等
SPring-8では、以下のいずれかに該当する課題を、連携利用を行う課題として募集の対象とします。
- J-PARC MLFもしくは「京」のいずれか、またはこれら両施設での利用研究課題が採択もしくは既に実施された後に、SPring-8へ利用申請をする課題
- J-PARC MLFもしくは「京」のいずれか、またはこれら両施設への利用申請と同じ期にSPring-8へ利用申請する課題
SPring-8で公募している課題のうち、当該連携利用を行う課題として応募可能な課題の種類を以下に示します。募集対象ビームラインおよび利用時期につきましては、「2014B SPring-8利用研究課題募集要項」の「表3 2014B ビームライン別募集課題一覧」をご覧ください。表中の★が該当しています。
(1)一般課題(成果非専有に限る)
(2)産業新分野支援課題
(3)スマート放射光活用イノベーション戦略推進課題
(4)萌芽的研究支援課題
●ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/)もご活用ください。
●2014Bのセベラルバンチ運転モードについては、「2014B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1. (3)2014Bのセベラルバンチ運転モード」およびSPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/operation_status/schedule/bunch_mode)をご参照ください。
3. 申請方法と申請書作成上の注意
SPring-8およびJ-PARC MLFのビームラインもしくは「京」のいずれか、またはこれら両施設の利用を希望する方は、JASRI、CROSS、RISTへそれぞれ申請する必要があります。他施設への申請方法は、以下をご参照ください。
(SPring-8における本募集期間中、「京」で募集中の成果公開課題は、産業利用トライアル・ユースのみとなっています)
SPring-8は、通常の課題申請と同様、Webサイトを利用した電子申請となります。「2014B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3. 課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。
◆User Information Webサイト(UIサイト)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
《申請書作成上の注意》
申請にあたっては、通常の課題と同様、「2014B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3. (3)申請書作成上のお願い」をご確認いただくと共に、下記にご留意ください。
[研究課題名]
申請書の記載項目のうち、「研究課題名(日本語)」の最後に[連携利用]と、必ず明記してください。
[提案理由の記載内容]
申請書の記載項目のうち、「提案理由」の欄へ、SPring-8と、J-PARC MLFおよび/または「京」を利用すること(連携して実施する研究内容、各施設の利用が必要な理由、連携利用の特徴・利点、連携して利用することにより期待される効果、など)を明記してください。
また、連携利用を行う課題であることを確認するため、J-PARC MLFおよび/または「京」における課題情報(これら施設で実施済課題の場合は、利用施設名、利用時期、課題番号、課題名、課題責任者所属・氏名または研究グループ名など。これら施設の利用を同時期に申請する課題の場合は、施設名、申請期、課題名、課題責任者所属・氏名または研究グループ名など[予定を含む])を明記してください。
なお、これらJ-PARC MLFおよび/または「京」の課題情報については、J-PARC MLFおよび/または「京」側へ確認のため照会をかける場合がある旨、予めご了承ください。
[一般課題(産業利用分野)へ申請する場合]
審査希望分野に「I:産業利用」を選択する場合は、申請書に記載いただく内容が産業利用分野以外の一般課題と大きく異なりますので、必ず「2014B 一般課題(産業利用分野)の募集について」に沿って申請してください。
[重複申請について]
一般課題と重点課題(産業新分野支援課題、スマート放射光活用イノベーション戦略推進課題)、または重点課題間での重複申請はできません。重点課題として不採択となった場合は、自動的に一般課題として改めて審査されます。
4. 応募締切
平成26年6月19日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「11. 問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
5. 申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない状態になっており、申請ページでエラーがでている、または「提出」操作を行っていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。
(1)申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
(2)申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「11. 問い合わせ先」にお問い合わせください。
6. 審査について
各課題における従来の審査の際に、連携利用を行う課題であることを踏まえつつ、SPring-8利用の科学技術的妥当性や研究戦略等について審査を行います。各課題の審査については、以下をご確認ください。なお、JASRI、CROSS、RISTのそれぞれで独立して審査・選定を行いますので、同時期利用申請の場合は各施設ごとに採択・不採択ということもあり得ますこと、予めご了承ください。
SPring-8で採択された場合(SPring-8とJ-PARC MLF、SPring-8と「京」、SPring-8とJ-PARC MLFと「京」の3通りあり)は、他施設の採否結果(同時期利用の場合)に拘わらず、SPring-8と他施設を連携して利用する課題としてSPring-8において公表します。
(1)一般課題(成果非専有)
- 産業利用分野以外
「2014B SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題)の募集について」の「7. (1)成果非専有課題」をご確認ください。 - 産業利用分野
「2014B 一般課題(産業利用分野)の募集について」の「7. 審査について」をご確認ください。
(2)産業新分野支援課題
「2014B 産業新分野支援課題の募集について」の「7. 審査について」をご確認ください。
(3)スマート放射光活用イノベーション戦略推進課題
「2014B スマート放射光活用イノベーション戦略推進課題の募集について」の「7. 審査について」をご確認ください。
(4)萌芽的研究支援課題
「2014B 萌芽的研究支援課題の募集について」の「7. 審査について」をご確認ください。
7. 審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成26年8月下旬に文書にて通知します。
8. 報告書について
(1)利用課題実験報告書(全ての課題対象)
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2014B期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
◆利用課題実験報告書/Experiment Summary Report(2011B期より)
http://user.spring8.or.jp/?p=750
(2)産業利用課題実施報告書(一般課題(産業利用分野)のみ)
「2014B 一般課題(産業利用分野)の募集について」の「11. 産業利用課題実施報告書について」をご確認ください。
(3)産業新分野支援課題実施報告書(産業新分野支援課題のみ)
「2014B 産業新分野支援課題の募集について」の「11. 産業新分野支援課題実施報告書について」をご確認ください。
9. 成果の公開について:論文登録
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)を発表し、JASRIに登録してください(成果専有課題を除く)。論文作成の際には、必ずSPring-8とJ-PARC MLFおよび/または「京」を連携して利用した課題であることを明記してください。
論文発表に至らなかった場合は、「SPring-8/SACLA利用研究成果集」または「企業の公開技術報告書(産業利用のみ)」で公表してください。論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いします。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ>マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録
◆成果の公開に関する詳細
UIサイト(成果公表)
http://user.spring8.or.jp/?p=748
10. その他
(1)利用に当たっての料金等について
ビーム使用料および消耗品の実費負担については、「2014B SPring-8利用研究課題募集要項」の「4. 利用にかかる料金等について」をご参照ください。
(2)次回(2015A期)の応募について
次回(2015A期)の募集につきましては、平成26年12月上旬を予定しています。
11. 問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用推進部 共用推進課※
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail : sp8jasri@spring8.or.jp
※平成26年度の組織改編に伴い、利用業務部利用業務課を「利用推進部共用推進課」に名称等変更しました。