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Volume 14, No.4 Pages 264 - 266

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

2010A 重点ナノテクノロジー支援課題およびナノネット支援課題の募集について
Call for 2010A Nanotechnology Support Proposals and Nanonet Support Proposals

登録施設利用促進機関(財)高輝度光科学研究センター Registered Institution for Facilities Use Promotion, JASRI、(独)日本原子力研究開発機構 JAEA、(独)物質・材料研究機構 NIMS

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 2010A期(平成22年4月〜同年7月)における利用につきましては、以下の要領でご応募ください。


1.重点ナノテクノロジー支援課題およびナノネット支援課題について

 財団法人高輝度光科学研究センター(JASRI)および独立行政法人日本原子力研究開発機構(JAEA)、独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)は、JASRIが実施する「重点ナノテクノロジー支援」とJAEA、NIMSが文部科学省の委託を受け実施する「先端研究施設共用イノベーション-ナノテクノロジーネットワーク(ナノネット支援)」による研究支援を連携して実施します。募集対象は、5〜10年後のイノベーション創出を目的としたナノテクノロジー・材料分野の研究で、SPring-8放射光を利用した研究となっております。本課題は、特定の対象・目的のもとで実施されるため、成果非専有課題のみの受付となります。

 

 

2.公募の分類

 「重点ナノテクノロジー支援」「ナノネット支援」で募集する課題は「重点領域」と「先進新領域」の二つに大別します。

 

 「重点領域」とは、活発な利用研究が展開されており、今後の重点化により一層の成果拡大が見込まれる以下の領域となっております。

 [NF1]次世代磁気記録材料

 [NF2]エネルギー変換・貯蔵材料

 [NF3]ナノエレクトロニクス材料

 

 「先進新領域」とは、全く新しい概念に基づく新規機能性材料研究開発やナノテクノロジー・材料分野の研究を強力に推進する新規利用技術に関する以下の領域となっております。

 [NA1]新規ナノ粒子機能材料

 [NA2]新規ナノ薄膜機能材料

 [NA3]新規ナノ融合領域研究

 [NA4]新規ナノ領域計測技術

 

 

3.利用時期、対象ビームライン

 利用の時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(1シフト=8時間)および運転モードを以下に示します。

 

(1)利用時期

 利用時期は2010A期(平成22年4月〜同年7月)となっております。

 

(2)対象ビームライン

重点ナノテクノロジー支援(共用ビームラインを利用)

ビームライン ビームタイム
BL02B2 粉末結晶構造解析 50シフト程度
BL13XU 表面界面構造解析 50シフト程度
BL25SU 軟X線固体分光 50シフト程度
BL27SU 軟X線光化学 50シフト程度
BL37XU 分光分析 50シフト程度
BL39XU 磁性材料 50シフト程度
BL40B2 構造生物学 II(小角X線散乱) 30シフト程度
BL47XU 光電子分光・マイクロCT 50シフト程度
BL17SU 理研 物理科学 III
(分光型光電子・低エネルギー電子顕微鏡)
12シフト程度

 

ナノネット支援(専用ビームラインを利用)

ビームライン ビームタイム
BL11XU JAEA 量子ダイナミクス 48シフト程度
BL14B1 JAEA 物質科学 20シフト程度
BL15XU NIMS 広エネルギー帯域先端材料解析 21シフト程度
BL22XU JAEA 量子構造物性 24シフト程度
BL23SU JAEA 重元素科学 48シフト程度

 

 ビームラインの概要は本誌252ページの「2010ASPring-8利用研究課題募集の概要」をご参照ください。また、ビームラインの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>クイックリンク>ビームライン情報>ビームライン一覧)でも提供していますので、不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。

 なお、JAEAのビームラインの利用を希望される場合は、申請前にJAEAの担当者(BL11XU、BL14B1、B L22XU、BL23SU)に問い合わせてください。

 NIMSのビームラインの利用を希望される場合は、申請前にNIMSの担当者(BL15XU)に問い合わせてください。

 

(3)運転モード

 運転モードは一般利用研究課題と同じですので、本誌261ページ一般利用研究課題の「3.(3)運転モード」を参照してください。

 

 

4.申請方法

 Webサイトを利用した電子申請となります。本誌252ページの「2010A SPring-8利用研究課題募集の概要」をご一読いただき、以下のUser Informationウェブサイトから申請してください。下書きファイルトップページ>課題申請/利用計画書>利用計画書トップページ)をご用意しておりますので、ご利用ください。

 

 User Informationhttps://user.spring8.or.jp/

 トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>課題申請/利用計画書作成

 

 併せて本誌261ページの一般利用研究課題の「4.申請方法」を参考に申請手続きを行っていただきます。

 

重点ナノテクノロジー支援課題]に申請される場合は、ナノテクノロジー課題→重点ナノテクノロジー支援課題から申請してください。

ナノネット支援課題]に申請される場合は、ナノテクノロジー課題→ナノネット支援課題から申請してください。

 

 入力項目は一般課題の申請に必要な項目に加えて、「テーマ名」を選択、「申請課題のナノテクノロジー分野における位置づけ・重要性」、「申請課題の実施により発展が期待されるナノメーター領域の技術、科学または産業分野等」を記述してください。ご応募の前に、ビームライン・ステーションの整備状況をSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(トップページ>ご利用の皆様へ>ご利用経験のある方へ>ビームライン情報>ビームライン一覧と検索)でご確認くさい。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。また、利用ビームラインがわからない場合は「11.(2)SPring-8相談窓口」にご相談ください。

 

● 申請書作成上のお願い

[重複申請について]

 一般課題に同じ内容で申請することは可能です。この場合、どちらか一方で採択された場合には、もう一方の申請は無条件で不採択となります。申請にあたっては、「提案理由など」の『本申請に関わる準備状況、これまでに採択された課題との関係、他に申請課題がある場合はその課題との関係、同種実験の経験』欄に重複申請をしている旨を必ず記入してください。また、他の重点領域課題(重点産業利用課題)との重複申請は認められません。他の重点領域課題との重複申請が判明した場合には、両方の課題が不採択となりますのでご注意ください。

 

 

5.応募締切

   平成21年12月17日(木)

    午前10時JST(提出完了時刻)

 

 電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。Web入力に問題がある場合は「11.(1)課題web申請について」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法の相談を受けます。

 

 

6.申請受理通知

 申請が完了し、データが正常に送信されれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られますので、必ず確認してください。メールが届かない場合は申請が受理されていない状態になっており、申請ページでエラーがでている、または「提出」操作を行っていない可能性がありますので、必ず確認してください。

 

 

7.審査について

 一般課題と同様、科学技術的重要性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性および実験の安全性についての総合的かつ専門的な審査に加え、ナノテク課題としての科学技術的重要性や研究戦略について審査を行います。

 

 

8.審査結果の通知

 審査結果は、申請者に対して、平成22年2月中旬に文書にて通知します。

 

 

9.成果公開について:利用報告書とナノテク課題研究成果報告書

 当支援を受けた課題については、課題終了後60日以内に所定の利用報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2010A期終了後60日目から2週間後に利用報告書をWeb公開します。また、別途A4用紙2ページ程度の「ナノテク課題研究成果報告書」を提出していただきます。なお、論文発表等で成果を公表した場合は、公表後すみやかにJASRIに登録していただきます。

 

 

10.その他

(1)消耗品の実費負担

 重点ナノテクノロジー支援課題、ナノネット支援課題ともに、一般課題と同様に消耗品の実費(定額分と従量分に分類)について、利用者にご負担いただきます。

 

 定額分:10,300円/シフト(利用者別に分割できない損耗品費相当)税込

 従量分:使用に応じて算定(液体ヘリウム、ヘリウムガスおよびストックルームで提供するパーツ類等)

 

 なお、JASRI が実施する「重点ナノテクノロジー支援」に関して、2010A期に外国の機関から応募される課題につきましては、消耗品費実費負担分の支援を予算要求中です。平成22年度予算成立後その内容が確定します。消耗品の実費負担に対応する利用方法の詳細につきましてはSPring-8ホームページの「SPring-8における消耗品の実費負担に対応する利用方法について」(トップページ>利用案内>お知らせ)をご覧ください。

 

(2)次回(2010B期)の応募締切

 次回利用期間(2010B期)分の募集の締め切りは平成22年6月下旬頃の予定です。

 

(3)備考

 JASRIが実施する「重点ナノテクノロジー支援」とJAEA、NIMSが実施する「ナノネット支援」は原則、同じルールで運用を行いますが、実施機関が異なるため、消耗品の実費負担の徴収方法など手続きに若干の違いがでる場合があることをご承知おきください。

 

 

11.問い合わせ先

(1)課題Web申請について

 〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1

 財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部

 TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965

 e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp

 

(2)SPring-8相談窓口

 JASRIナノテクノロジー利用研究推進グループでは、ナノテクノロジー分野の放射光利用実験に関するあらゆる相談をお受けします。ご相談・ご質問は、

 〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1

 財団法人 高輝度光科学研究センター

 ナノテクノロジー利用研究推進グループ

 グループリーダー 木村 滋

 TEL:0791-58-0919 FAX:0791-58-0830

 e-mail:nano_tech@spring8.or.jp

にて随時受け付けております。

 

 

Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794