Volume 14, No.1 Pages 20 - 21
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成20年11月~12月の運転・利用実績
SPring-8は11月10日から12月15日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を実施した。第5サイクルでは大きなトラブルも無く順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(downtime)は約0.2%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計419件、利用研究者は2,070名で、専用施設利用研究の実験数は合計179件、利用研究者は858名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第5サイクル(11/10(月)~12/15(月)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
運転時間総計 | 約836時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約166時間 |
②放射光利用運転時間 | 約669時間 |
③故障等によるdown time | 約1時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.2% |
(3)運転スペック等 | |
①第5サイクル(マルチバンチ及びセベラルバンチ運転) | |
・203 bunches | |
・4/58 filling + 53 bunches | |
・160 bunch train × 12(マルチバンチ) | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
①RFサーキュレーターアークでのアボート | |
②モード変更時のインターロックでのアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第5サイクル(11/12(水)~12/12(金)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 14本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
共同利用研究実験数 | 419件 |
共同利用研究者数 | 2,070名 |
専用施設利用研究実験数 | 179件 |
専用施設利用研究者数 | 858名 |
◎平成21年1月の実績
12月16日から2月2日まで冬期長期運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
1. 冬期長期運転停止期間中の主な作業
(1)線型加速器関係
①エージング及びエミッション試験
②その他作業及び定期点検/p>
(2)シンクロトロン関係
①SSBTステアリング電磁石電源交換
②SSBT電磁石電源用冷却水配管ヘッダー増設
③その他作業及び定期点検
(3)蓄積リング関係
①既設電磁石改造・保守点検
②新規ID/FE建設・保守点検
③新規BL建設(BL03XU、BL07LSU、BL32XU、BL33XU)
④RF点検作業
⑤その他作業及び点検
(4)ユーティリティ関係
①電気設備保守点検作業
②冷却水設備保守定期点検
③空調用設備保守点検作業
④防災設備保守点検作業
⑤その他作業及び点検
(5)安全管理関係
①放射線監視設備定期点検
②特例区域設置
③その他作業及び点検
◎平成21年1月の運転・利用実績
SPring-8は2月3日から3月16日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施している。第6サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)3月17日から4月1日まで年度末運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)年度末運転停止期間後の運転再開は4月2日からの予定で4月23日まで第1サイクルの運転を行う。但し、4月2日から4月5日まではマシン及びBL立ち上げ調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。
正誤リスト | |||||
既刊の利用者情報に数値の誤りがありました。お詫びして以下のとおり修正します。 | |||||
■利用者情報 Vol.12 No.6(2007)p.502 | |||||
[2007年第4サイクルのビームライン利用状況] | |||||
・共同利用研究実験数 | |||||
誤 | 267件 | → | 正 | 264件 | |
・共同利用研究者数 | |||||
誤 | 1239名 | → | 正 | 1225名 | |
・専用施設利用研究実験数 | |||||
誤 | 100件 | → | 正 | 103件 | |
・専用施設利用研究者数 | |||||
誤 | 492名 | → | 正 | 506名 | |
(ナノネット課題を専用施設ではなく共同利用にカウントした誤り) | |||||
■利用者情報 Vol.13 No.1(2008)p.15 | |||||
[2007年第5サイクルのビームライン利用状況] | |||||
・共同利用研究実験数 | |||||
誤 | 428件 | → | 正 | 419件 | |
・共同利用研究者数 | |||||
誤 | 2112名 | → | 正 | 2070名 | |
・専用施設利用研究実験数 | |||||
誤 | 170件 | → | 正 | 179件 | |
・専用施設利用研究者数 | |||||
誤 | 816名 | → | 正 | 858名 | |
(ナノネット課題を専用施設ではなく共同利用にカウントした誤り) | |||||
■利用者情報 Vol.13 No.5(2008)p.364 | |||||
[2008年第4サイクルのビームライン利用状況] | |||||
・共同利用研究実験数 | |||||
誤 | 1004件 | → | 正 | 203件 | |
・共同利用研究者数 | |||||
誤 | 203名 | → | 正 | 1004名 | |
[追加:2008年第3サイクルのビームライン利用状況] | |||||
共同利用研究実験数 | 440件 | ||||
共同利用研究者数 | 1876名 | ||||
専用施設利用研究実験数 | 180件 | ||||
専用施設利用研究者数 | 808名 |