Volume 13, No.4 Page 308
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
Download PDF (12.73 KB)
◎平成20年5~6月の運転・利用実績
SPring-8は5月9日から6月23日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第2サイクルでは電磁石電源でのトラブルによる停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.8%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計420件、利用研究者は2104名で、専用施設利用研究の実験数は合計171件、利用研究者は814名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第2サイクル(5/9(金)~6/23(月)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
運転時間総計 | 約1073時間 |
①装置の調整及びマシンスタディ等 | 約164時間 |
②放射光利用運転時間 | 約902時間 |
③故障等によるdown time | 約7時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 |
約0.8% |
(3)運転スペック等 | |
第2サイクル(マルチバンチ及びセベラルバンチ運転) | |
・2/29 filling + 26 bunches | |
・1/7 filling + 5 bunches | |
・160 bunch train×12(マルチバンチ) | |
・203 bunches | |
・11 bunch train×29 | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
|
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
①電磁石電源故障によるアボート | |
②冷却水流量低下によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第2サイクル(5/12(月)~6/21(土)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 14本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
共同利用研究実験数 | 420件 |
共同利用研究者数 | 2104名 |
専用施設利用研究実験数 | 171件 |
専用施設利用研究者数 | 814名 |
◎平成20年6~8月の運転実績
SPring-8は6月23日から8月4日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を実施している。第3サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)8月5日から9月28日まで夏期長期運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)夏期長期運転停止期間後の運転再開は9月29日からの予定で、10月30日まで第4サイクルの運転を行う。但し、9月29日から10月8日まではマシン及びBL立ち上げ調整期間・BL及び測定系調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わない予定である。詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。