Volume 13, No.3 Page 223
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成20年3~5月の運転・利用実績
SPring-8は平成20年3月1日から4月1日までマシンの年度末運転停止期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。4月2日から4月24日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施した。第1サイクルでは電磁石電源でのトラブルによる停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約0.6%であった。
放射光利用実績については、実施された共同利用研究の実験数は合計188件、利用研究者は860名で、専用施設利用研究の実験数は合計64件、利用研究者は269名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(4/2(水)~4/24(木)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
運転時間総計 | 約526時間 |
①装置の調整及びマシンスタディ等 | 約71時間 |
②放射光利用運転時間 | 約452時間 |
③故障等によるdown time | 約3時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 |
約0.6% |
(3)運転スペック等 | |
①第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7 filling + 5 bunches | |
・4 bunch train × 84 | |
・11 bunch train × 29 | |
・入射は20~40秒毎にTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
①電磁石電源の冷却水流量低下によるアボート | |
②ユーザーのケーブルダクト誤操作によるアボート | |
(5)トピックス | |
①4月10日19時半頃に蓄積リングの六極電磁石電源で冷却水の断水によるビームアボートが発生した。直ちに現場で確認を行い、冷却水流量の再設定及び安全確認終了後より運転を再開している |
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2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/2(水)~4/24(木)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 14本 |
理研ビームライン | 7本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
共同利用研究実験数 | 188件 |
共同利用研究者数 | 860名 |
専用施設利用研究実験数 | 64件 |
専用施設利用研究者数 | 269名 |
(3)トピックス | |
①4月18日0時頃時にBL29XUのユーザーによる実験ハッチケーブルダクトの誤操作でビームアボートが発生した。直ちに現場で安全性を確認し運転を再開している。 |
◎今後の予定
(1)4月25日から5月8日までマシンの中間点検期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行っている。
(2)5月9日から6月23日までマルチバンチ及びセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施する予定である。詳細な運転条件については決定しだい、ユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。