Volume 13, No.3 Pages 178 - 179
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
2008B 重点メディカルバイオ・トライアルユース課題の募集について
Call for 2008B Medical Bio Trial Use Proposals
放射光の医学・生物学研究への寄与を高め、利用拡大を図ることを目的として、新規利用者、新規研究課題を重視した重点メディカルバイオ・トライアルユース課題を募集します。
本トライアルユース制度は、SPring-8におけるメディカルバイオ領域の利用推進を目的とする重点メディカルバイオ領域プログラム(別掲参照)の一環として行うものです。
メディカルバイオ・トライアルユース課題は、上述のとおりメディカルバイオ領域の利用推進において特定の対象・目的のもとで実施される課題となり、成果非専有課題のみの受付となります。
当該課題は、同じ内容での重点産業利用課題および重点ナノテクノロジー支援課題との二重申請はできません。一般課題、重点拡張メディカルバイオ課題との二重・三重申請は可能です。同一内容で複数課題を申請される場合には、その旨を申請書に明記してください。
1. 募集領域
メディカルバイオ分野に於ける、重要な疾患の原因解明と診断・治療法の開発を目的とする研究のうち、
(1)生体(動物個体)、組織、細胞の高空間解像度解析
具体的には、X線CT、造影観察、顕微観察、蛍光マッピング等の手法を主として利用する研究
(2)高強度マイクロビーム放射線の生物影響
(3)上記に関連する領域
2. 対象ビームラインおよび利用可能なシフト数(1シフトは8時間)
BL20B2 | 医学・イメージングI | 12シフト程度 |
BL20XU | 医学・イメージングII | 12シフト程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 12シフト程度 |
BL37XU | 分光分析 | 9シフト程度 |
3. 応募方法
Webサイトを利用した電子申請となります。以下のUser Informationウェブサイトから申請してください。下書きファイル(トップページ>課題申請/利用計画書トップページ)をご用意しておりますので、ご利用ください。
User Information : https://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>課題申請/利用計画書作成
課題を申請するには、まずユーザーカード番号とパスワードでログインする必要があります。まだユーザーカード番号を取得していない方は、ユーザー登録を行ってください。
なお、実験責任者は、ログインのアカウントのユーザー名で登録されるため、代理で課題申請書を作成する場合は、実験責任者のユーザーカード番号で作業のうえ、提出する必要があります。その場合、アカウントやパスワードの管理は実験責任者の責任の下でお願いします。
また、Web申請にあたり、申請者(実験責任者)だけでなく共同実験者も全員ユーザー登録が必要となります。従って申請者(実験責任者)は、課題の申請手続きを行う前に、共同実験者に対してユーザー登録を行うように指示してください。
詳しい入力方法については「申請書オンライン入力方法(https://user.spring8.or.jp/1_2_proposal_p.jsp)」をご参照ください。また申請書の記入要領については、「SPring-8利用研究課題申請書記入要領」をご参照ください。
4. 応募締切
平成20年6月26日(木)
午前10時JST(提出完了時刻)
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行って頂きますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「11. 問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法の相談を受けます。申請が完了し、データが正常に送信されれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られますので、必ず確認してください。
5. 申請上のお願い
(1)申請課題について
・成果非専有課題のみ受け付けます。
・同一内容での重点産業利用課題および重点ナノテクノロジー支援課題との二重申請はできません。
・一般課題、重点拡張メディカルバイオ課題との二重・三重申請は可能です。
・重複申請される場合には、その旨をそれぞれの申請書に明記してください。
(2)申請書記述について
研究分野が異なる審査員が読んでも、その提案の重要性が理解できるように、研究の目的や方法等それぞれの項目について具体的に記述してください。また、半年の共同利用実験のビームタイムの範囲内で実行できる内容の申請を行ってください。包括的な内容の申請は審査の対象となりません。
(3)利用ビームラインについて
ご利用いただけるビームラインは、「2. 対象ビームラインおよび利用可能なシフト数」に掲載していますが、不明な場合は、「BL20B2」をご記入ください。
(4)課題申請~基本情報~審査希望分野では、「生命科学分野:L3」を選択してください。
(5)SPring-8の課題申請に不慣れな方は、申請書の作成について「11. 問い合わせ先」までご相談ください。
6. 課題選定
(1)審査結果の通知
平成20年8月中旬の予定
(2)選定
医学界の学識経験者により審査されます。共用ビームラインにおける一般の利用研究課題選定基準(科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性)を基本とし、メディカルバイオ分野における重要性、特に重要な疾患の原因解明と診断・治療法の開発への貢献を重視します。さらに新規利用者、新規研究課題であり、利用拡大を促すものであることに重きを置きます。この目的の達成のため、同一実験責任者による同一内容の課題の申請は、原則として二回までに限定します。
7. 実験実行時期
平成20年10月から平成21年3月
8. 課題実施後
課題実施後は、通常のExperiment Reportに加えて別途、報告書の提出が必要となります。また、年度ごとに成果報告会を開催します。
9. 利用相談先
財団法人高輝度光科学研究センターでは、メディカルバイオ分野の放射光利用実験に関するあらゆる相談を以下の連絡先にてお受けしています。
e-mail:med-support@spring8.or.jp
FAX:0791-58-0988
10. 消耗品など費用支援ついて
2008B期における本トライアルユース課題実験は、消耗品の実費負担費(定額分と従量分)の支援を行う予定です。また、別途若干の試料作成等の費用支援を行う予定です。
11. 問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
「共用ビームライン利用研究課題募集係」
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp