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Volume 11, No.2 Pages 38 - 52

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

第16回共同利用期間(2005B)において実施された利用研究課題
The Experiments in the 16th Research Period (2005B) at the Public Beamlines of SPring-8

(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 User Administration Division, JASRI

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 第16回(2005B)共同利用は、平成17年9月から平成17年12月にかけて実施されました。共同利用研究課題としては、一般利用研究課題に加えて、重点研究課題が実施されました。特に、今年度新たに文部科学省が策定した戦略に沿った利用の拡大を図るプログラムとして「先端大型研究施設戦略活用プログラム」が立ち上がり、その中で今期から新たに「SPring-8戦略活用プログラム領域」が重点領域指定型として開始されました。この期間に実施された共同利用研究課題は全部で619件、総実施シフト数は5074.25シフトでした。本期間において実施された共同利用研究課題の内訳は次の通りです。


[一般利用研究課題]

 通常利用課題332件

 (うち萌芽的研究支援課題15件)

 分科会留保シフト課題(生命科学分科) 5件

 緊急課題1件

 成果専有利用課題32件

 (うち、時期指定成果専有利用課題10件)

 長期利用継続課題5件

 (2003A期から開始1件、2003B期から開始2件、2004A期から開始1件、2004B期から開始なし、2005A期から開始1件)

 長期利用新規課題2件

 (長期利用新規課題として3件が採択されたが、内1件は今期実施なし)


[重点研究課題]

 重点ナノテクノロジー支援課題6件(417シフト)

 重点タンパク500課題50件(213シフト)

 重点トライアルユース課題4件( 18シフト)

 SPring-8戦略活用プログラム課題134件(904.25シフト)

 重点パワーユーザー課題(継続)5件(177シフト)

 重点戦略課題(継続) 3件( 15シフト)


 今期の共同利用では、R&Dビームライン1本を含む共用ビームライン25本のビームタイム、及び理研ビームラインのうち6本と原研ビームラインの4本、物材機構・物質研究所のビームライン1本のビームタイムの一部を利用しました。

 長期利用課題は、2000B期から特定利用課題として開始し、2003B期から名称変更した制度で、3年にわたってSPring-8を計画的に利用する制度です。今期においては新たに採択されたものが3件あり、その内1件が今期実施なしとなりましたので、前期からの継続5件と合わせて7件が実施されました。なお、長期利用課題のうち1課題が2本のビームラインを利用しました。

 今期(2005B期)において専用施設で実施された課題は187件(暫定値)でした。専用施設で稼働しているビームラインは合計14本です。前期(2005A期)は合計9本でしたので5本増加しましたが、増加の内訳は新設していた兵庫県ビームライン(BL08B2)が運転開始したことと、これまでの原研ビームライン4本が日本原子力研究開発機構ビームラインとして10月1日から専用ビームラインとなったことによります。専用施設で実施された課題の内訳は、通常利用が163件で、成果専有利用が24件となっています。成果専有利用の内訳は、前期(2005A)は創薬産業ビームライン(BL32B2)で22件、兵庫県ビームライン(BL24XU)で3件、産業界ビームライン(BL16XU)で2件でしたが、今期(2005B)は創薬産業ビームライン(BL32B2)で21件、兵庫県ビームライン(BL24XU)で1件、産業界ビームライン(BL16XU)で2件でした。

 今期(2005B)の利用者数は、共同利用では4,032人、専用施設利用では1,379人でした。この数はいずれも延べの人数です。この結果、これまでの16回の共同利用で実施された合計課題数は7,112件、合計利用者数は45,188人となりました。専用施設で実施された合計課題数は1,718件(暫定値)、合計利用者数は13,738人となりました。専用施設利用を合わせた利用状況を表1及び図1に示します。なお、表1における専用施設の利用課題数は、第10回共同利用期間(2002B)から利用報告書の出ていない研修会等の課題を省いたものとしています。これにより、専用施設の利用課題数は、利用報告書の出ている成果非専有課題数と成果専有課題数の和となっています。



表1 共同利用及び専用施設利用の推移





図1 利用課題数(上)及び利用者数(下)の推移



 今期(2005B)のSPring-8戦略活用プログラム課題を除いた共同利用研究課題について、実験責任者の所属する機関別に研究分野の分布を表2-1に示します。本表では、実施シフト数も合わせて示しています。なお、SPring-8戦略活用プログラム課題については、実験責任者の所属する機関別に分科会別の分布を表2-2に示します。共同利用研究課題の平均シフト数は今期(2005B)が8.6で、前期(2005A)の8.5、前々期(2004B)の8.5と比較してほぼ同じとなっています。SPring-8戦略活用プログラム課題については、今期が初めてですが平均シフト数は6.7となっており他の共同利用研究課題の平均シフト数より少なくなっています。これは、SPring-8戦略活用プログラム課題が産業利用中心であることによるものと思われます。また、機関別、分科会単位での研究分野別の課題数、シフト数はSPring-8戦略活用プログラム課題が新たに入ったことにより前期(2005A)より減少しました。今後新しい共用ビームラインができるまでは提供できる「のべシフト数」に見合った課題数が実施されるものと思われます。但し、重点研究課題として新たな重点領域課題が導入されたり、課題を公募しない重点パワーユーザー課題および一部の重点戦略課題が1課題あたりで多くのシフト数を使用する場合には、一般課題に割り当てる「のべシフト数」は少なくなりますので状況が変わる可能性があります。



表2-1 2005B期共同利用研究課題の実施課題数と実施シフト数:研究分野と機関別分類


(SPring-8戦略活用プログラム課題は別途表2-2にまとめて示す)




表2-2 SPring-8戦略活用プログラムの2005B期実施課題数と実施シフト数


(分科会別に機関別分類)




 最後に、2005B期で実施された共同利用課題の一覧を表3-1~表3-7に示します。一般共同利用課題の一覧は表3-1、重点ナノテクノロジー支援課題の一覧は表3-2、重点タンパク500課題の一覧は表3-3、重点トライアルユース課題の一覧は表3-4、SPring-8戦略活用プログラム課題の一覧は表3-5、重点パワーユーザー課題の一覧は表3-6、及び重点戦略課題の一覧は表3-7にそれぞれ示します。ここで、SPring-8戦略活用プログラム課題の一覧(表3-5)において課題名の欄に「公開延期課題」と記載されている課題は、実験責任者から利用報告書公開の延期が申請され最大2年間の公開延期が認められたものです。なお、一般共同利用課題の一覧(表3-1)においても、今回から課題名の欄に「成果専有課題」と記載されている課題は成果専有利用課題と時期指定利用課題です。また、表3-1から表3-7のシフト数は第10回共同利用期間(2002B)から実施シフト数としています(それ以前は、配分シフト数としていました)。


詳しくは、PDFファイルをご参照下さい。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794