Volume 19, No.1 Pages 46 - 47
4. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
Download PDF (503.54 KB)
◎平成25年9~11月の運転・利用実績
SPring-8は9月24日から11月3日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、11月5日から11月30日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5~6サイクルでは軌道変動によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約0.3%、第6サイクルは約1.4%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第5サイクルは合計332件、利用研究者は1,553名で、専用施設利用研究の実験数は合計213件、利用研究者は1,136名であった。第6サイクルは合計266件、利用研究者は1,185名で、専用施設利用研究の実験数は合計172件、利用研究者は855名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第5サイクル(9/24(火)~11/3(日)) | |
第6サイクル(11/5(火)~11/30(土)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第5サイクル | |
運転時間総計 | 約957時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約286時間 |
②放射光利用運転時間 | 約669時間 |
③故障等によるdown time | 約2時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 | 約0.3% |
第6サイクル | |
運転時間総計 | 約601時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約97時間 |
②放射光利用運転時間 | 約496時間 |
③故障等によるdown time | 約7時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 | 約1.4% |
(3)運転スペック等 | |
第5サイクル(セベラルバンチ運転) |
|
・11 bunch train × 29 | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・11/29 filling + 1 bunch | |
・203 bunches | |
第6サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29 | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・203 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
|
・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・地震によるアボート | |
・軌道変動によるアボート |
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第5サイクル(10/3(木)~11/3(日)) | |
第6サイクル(11/6(水)~11/30(土)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 19本 |
理研ビームライン | 9本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第5サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 332件 |
共同利用研究者数 | 1,553名 |
専用施設利用研究実験数 | 213件 |
専用施設利用研究者数 | 1,136名 |
第6サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 266件 |
共同利用研究者数 | 1,185名 |
専用施設利用研究実験数 | 172件 |
専用施設利用研究者数 | 855名 |
◎平成25年12月の運転・利用実績
SPring-8は12月2日から12月21日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施している。
第7サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
SPring-8は12月22日から平成26年3月31日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を実施する。
また、蓄積リング棟熱源機器の老朽化に伴い、電力需要の抑制や省エネルギー化を目的とし、熱源機器更新(機械・電気)設備工事を予定している。