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Volume 10, No.2 Pages 49 - 62

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

第14回共同利用期間(2004B)において実施された利用研究課題
The Experiments in the 14th Research Period (2004B) at the Public Beamlines of SPring-8

(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部 User Administration Division, JASRI

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 第14回共同利用期間(2004B)は、平成16年9月から平成16年12月にかけて実施されました。実施前の予定では2004B利用期間を平成16年9月から平成17年2月までとしておりましたが、平成16年8月末から9月初めの台風16号および18号による蓄積リング棟屋根損傷の本格修理日程を平成17年1月から3月まで確保するために最初に記した期間に変更されました。修理期間中の平成17年1月から3月までは蓄積リングの運転は行われなくなりましたので、実施前の予定で平成17年1月から2月に割り振られていた2004B期課題は、実施前の予定で平成16年10月から12月の間でユーザータイムとなっていない日に振り替える日程調整を行いました。変更後の全ユーザータイムは当初予定の全ユーザータイムを上回るように確保いたしましたが、日程調整がつかず6課題をキャンセルせざるを得ませんでした。また、日程調整で当初予定シフト数が確保できなかった12課題は、合計60シフト減で実施して頂きました。この日程調整で当初予定通り課題を実施できなかった一部ユーザーの皆様には、多大なご迷惑をおかけいたしましたことを改めてお詫びいたします。

 共同利用研究課題としては、一般利用研究課題に加えて、重点研究課題が実施されました。この期間に実施された共同利用研究課題は全部で554件、総実施シフト数は4724シフトでした。本期間において実施された共同利用研究課題の内訳は次の通りです。


[一般利用研究課題]

 通常利用課題370件

 分科会留保シフト課題16件

 (内訳は、生命科学分科8件、及び産業利用分科8件)

 緊急課題2件

 成果専有利用課題23件

 (うち、時期指定利用8件、産業利用分科留保シフト課題2件)

 長期利用継続課題6件

 (2002A期から開始1件、2002B期から開始1件、2003A期から開始1件、2003B期から開始2件、2004A期から開始1件)

 長期利用新規課題0件

[重点研究課題]

 重点ナノテクノロジー支援課題54件(504シフト)

 重点タンパク500課題54件(207シフト)

 重点トライアルユース課題21件(105シフト)

 (うち重点トライアルユース留保シフト課題6件)

 重点パワーユーザー課題(継続) 5件(177シフト)

 重点戦略課題3件(57シフト)


 今期の共同利用では、R&Dビームライン3本を含む共用ビームライン25本、及び原研・理研ビームラインのうち8本と物材機構・物質研究所のビームライン1本を利用しました。

 長期利用課題は、2000B期から特定利用課題として開始し、2003B期から名称変更した制度で、3年にわたってSPring-8を計画的に利用する制度です。今期においては新たに開始されたものはなく、前期からの継続6件が実施されました。長期利用課題のうち1課題が、2本のビームラインを利用しました。

 今期(2004B期)において専用施設で実施された課題は146件(暫定値)でした。前期(2004A期)の専用施設で実施された課題数は前回163件(暫定値)と報告しましたが、その後確定値として161件と変更しました。これは、研修会が2回開催されましたのでそれを除いたためです。専用施設で稼働しているビームラインは合計9本です。専用施設で実施された課題の内訳は、通常利用が120件で、成果専有利用が26件となっています。成果専有利用の内訳は、前期(2004A)は創薬産業ビームライン(BL32B2)で24件、兵庫県ビームライン(BL24XU)で2件でしたが、今期(2004B)は創薬産業ビームライン(BL32B2)で22件、兵庫県ビームライン(BL24XU)で3件、産業界ビームライン(BL16XU)で1件でした。

 今期(2004B)の利用者数は、共同利用では3,546人、専用施設利用では1,154人でした。この数はいずれも延べの人数です。この結果、これまでの14回の共同利用で実施された合計課題数は5,933件、合計利用者数は37,415人となりました。専用施設で実施された合計課題数は1,385件(暫定値)、合計利用者数は11,174人となりました。専用施設利用を合わせた利用状況を表1及び図1に示します。なお、表1における専用施設の利用課題数は、第10回共同利用期間(2000B)から利用報告書の出ていない研修会等の課題を省いたものとしています。これにより、専用施設の利用課題数は、利用報告書の出ている成果非専有課題数と成果専有課題数の和となっています。

 今期(2004B)の共同利用研究課題について、実験責任者の所属する機関別に研究分野の分布を表2に示します。本表では、実施シフト数も合わせて示しています。共同利用研究課題の平均シフト数は今期(2004B)が8.5で、前期(2004A)の9.2、前々期(2003B)の8.8と比較して少し減少しています。しかしながら、機関別、分科会単位での研究分野別の割合はあまり大きな変化はなく、今後新しい共用ビームラインができるまでは提供できる「のべシフト数」に見合った課題数が実施されるものと思われます。但し、重点研究課題のうち課題を公募しない重点パワーユーザー課題や一部の重点戦略課題が1課題あたりで多くのシフト数を使用する場合には、一般課題に割り当てる「のべシフト数」は少なくなりますので状況が変わる可能性があります。

 最後に、2004B期で実施された共同利用課題の一覧を表3-1~表3-6に示します。一般共同利用課題の一覧は表3-1、重点ナノテクノロジー支援課題の一覧は表3-2、重点タンパク500課題の一覧は表3-3、重点トライアルユース課題の一覧は表3-4、重点パワーユーザー課題の一覧は表3-5、及び重点戦略課題の一覧は表3-6にそれぞれ示します。また、表3のシフト数は第10回共同利用期間(2002B)から実施シフト数としています(それ以前は、配分シフト数としていました)。


 詳しくは、PDFファイルをご参照下さい。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794