Volume 18, No.4 Pages 371 - 375
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
2014A 萌芽的研究支援課題の募集について
Call for 2014A Budding Researchers Support Proposals
2014A期(平成26年4月~7月(予定))における萌芽的研究支援課題について、以下の要領でご応募ください。
また、当該案内ページと合わせて、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」もご確認ください。
[特記事項]
2014A期より、放射光施設(SPring-8)と中性子施設(J-PARC/MLF)およびスーパーコンピュータ「京」を連携して利用することを前提とした課題を募集します。詳細につきましては、「2014A SPring-8における“J-PARC/MLFおよび「京」と連携した利用を行う課題”の募集について」をご確認ください。
[目 次]
1. 萌芽的研究支援課題について
2. 応募資格
3. 利用時期、対象ビームライン
4. 申請方法
5. 応募締切 平成25年12月12日(木)
午前10:00 JST(提出完了時刻)
6. 申請受理通知
7. 審査について
8. 審査結果の通知
9. 報告書について
10. 成果の公開について
11. その他
12. 問い合わせ先
1. 萌芽的研究支援課題について
萌芽的研究支援課題は、一般課題に準じ、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する研究課題で、将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的として、萌芽的・独創的な研究テーマ・アイデアを有する大学院生を支援するものです。
2. 応募資格
指導教員が申請を許諾し、SPring-8における実験に対し主体的に責任を持って実施できる大学院生で以下のいずれかに該当する方
(1) | 課題実施時に博士後期課程に在籍中の大学院生 |
(2) | 課題申請時及び実施時に博士課程前期(修士)課程に在籍中の大学院生(注:博士課程前期(修士)課程入学予定者は不可) |
《注意事項》
課題申請時に上記応募資格者であった実験責任者が、卒業・就職等で課題実施時に資格者でなくなった場合は、萌芽的研究支援課題で採択されていても一般課題(成果非専有)で実施することになりますので、必ず「12. (1)課題申請手続き等に関する相談窓口」までご連絡ください。またこの場合、一般課題として実施していただくことになりますので、旅費等の支援対象外となる旨、ご了承ください。身分変更の申告がないまま課題を実施され、その後変更の事実が判明した場合は、旅費等の返還を求める場合があります。
応募資格について不明な場合は、「12. (1)課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。
3. 利用時期、対象ビームライン
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(シフト割合・1シフト=8時間)および運転モードを以下に示します。
(1)利用時期
・2014A期全期間(平成26年4月~7月(予定))を対象とするもの
共用ビームラインから産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)およびBL25SUを除いた22本および理研ビームライン8本(2014A期より新たにBL19LXU、BL29XU、BL44B2が追加)が対象となります。
・2014A期の第Ⅰ期(平成26年4月~6月中旬(予定))を対象とするもの
産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)の3本が対象となります。この3本のビームラインは、利用期を2回に分けて年4回の締め切りを設けています。今回の応募分は、平成26年4月~6月中旬(予定)にシフトを割当てます。
なお、次回2014A期の第Ⅱ期(平成26年6月中旬~7月(予定))の利用分は平成26年4月上旬に募集の予定です。ただし、この産業利用に特化した3本のビームラインは、産業利用分野のみを募集対象とします。この3本については、Web申請時の『課題の種類』で“萌芽的研究支援課題(産業利用分野)”を選択してください。産業利用分野で審査されます。
(2)対象ビームライン
募集の対象となるビームラインおよび1本あたりのビームタイムから供出する割合は以下の表のとおりです。なお、このシフト数割合は、一般課題の他、新規の長期利用課題、成果公開優先利用課題、パートナーユーザー課題への配分も含めた値を示しています。
なお、BL25SUについてのみ、今回は募集対象外とします。詳細については、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」をご覧ください。
共用ビームライン
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL01B1 | XAFS | 70%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 55%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 70%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 50%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 70%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 55%程度 |
BL09XU | 核共鳴散乱 | 40%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 40%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 70%程度 |
BL14B2* | 産業利用Ⅱ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL19B2* | 産業利用Ⅰ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージングⅠ | 55%程度 |
BL20XU | 医学・イメージングⅡ | 70%程度 |
BL25SU** | 軟X線固体分光 | 募集なし |
BL27SU | 軟X線光化学 | 70%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 70%程度 |
BL35XU | 高分解能非弾性散乱 | 70%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 70%程度 |
BL38B1 | 構造生物学Ⅲ | 65%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 55%程度 |
BL40B2 | 構造生物学Ⅱ | 70%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 70%程度 |
BL41XU | 構造生物学Ⅰ | 40%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 70%程度 |
BL46XU* | 産業利用Ⅲ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL47XU | 光電子分光・マイクロCT | 55%程度 |
* | 産業利用分野のみ受付 |
** | 今回は募集対象外とします。 |
理研ビームライン
(応募の前に理研の担当者にお問い合わせください。)
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL17SU | 理研 物理科学Ⅲ | 20%程度 |
BL19LXU** | 理研 物理科学Ⅱ | 20%程度 |
BL26B1 | 理研 構造ゲノムⅠ | 20%程度 |
BL26B2 | 理研 構造ゲノムⅡ | 20%程度 |
BL29XU** | 理研 物理科学Ⅰ | 20%程度 |
BL32XU | 理研 ターゲットタンパク | 20%程度* |
BL44B2** | 理研 物質科学 | 10%程度 |
BL45XU | 理研 構造生物学Ⅰ | 20%程度 |
* | SACLAとの相互利用実験を行う課題のビームタイムも含みます。詳しくは、SACLAの課題募集案内(http://sacla.xfel.jp/?p=4623)をご覧ください。 |
** | 2014A期より新たに追加。 |
● | ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/)もご活用ください。 |
(3)運転モード
運転モードは、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「1. (3)2014Aのセベラルバンチ運転モード」を参照してください。
4. 申請方法
Webサイトを利用した電子申請となります。「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「3. 課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。放射光利用や実験計画等について不明な場合は、「12. (2)萌芽的研究支援に関する相談窓口」までご相談ください。
◆User Information Webサイト(UIサイト)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書 > 新規作成
《萌芽的研究支援課題申請書作成上の注意》
[希望審査分野]
産業利用以外の分野で萌芽的研究支援課題を申請される場合は、申請書下書きファイル「一般課題、萌芽的研究支援課題(産業利用分野以外、成果公開)」(http://user.spring8.or.jp/?p=1499)の記載に沿って申請書を作成し、Web申請時の『課題の種類』で、“萌芽的研究支援課題”から申請してください。
産業利用分野で萌芽的研究支援課題を申請される場合は、申請書に記載していただく内容が他分野とは審査における重点項目が異なりますので、必ず申請書下書きファイル「一般課題、萌芽的研究支援課題(産業利用分野、成果公開)」(http://user.spring8.or.jp/?p=1499)の記載に沿って申請書を作成し、Web申請時の『課題の種類』で、“萌芽的研究支援課題(産業利用分野)”から申請してください。
5. 応募締切
平成25年12月12日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
(誓約書の郵送期限:平成25年12月19日(木)必着)
電子申請システムの動作確認は行っておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。なお、Web入力に問題がある場合は「12. (1)課題申請手続き等に関する相談窓口」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
6. 申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と誓約書のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。なお、受理通知に添付される誓約書をプリントアウトし、実験責任者と指導教員の署名をして1週間以内に「12. (1)課題申請手続き等に関する相談窓口」へ郵送してください。
(1) | 申請課題が UIサイトhttp://user.spring8.or.jp/ (トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合 →受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。 |
(2) | 申請課題が UIサイトhttp://user.spring8.or.jp/ (トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合 →受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、「12. (1)課題申請手続き等に関する相談窓口」にお問い合わせください。 |
7. 審査について
一般利用研究課題としてSPring-8利用研究課題審査委員会で審査されます。具体的には、科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性および倫理性について総合的かつ専門的に審査します。だたし、萌芽的研究支援課題(産業利用分野)は、一般課題(産業利用分野)同様、「科学技術的妥当性」において、期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性および発展性、並びに研究課題の社会的意義および社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。
また、過去に利用実績のある申請者に対し、成果の公表状況を評価し、論文登録数が少ない申請者に対しては減点することで課題選定に取り入れます。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
マイページにログイン > 申請/報告 > 論文発表等登録
8. 審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成26年2月下旬に文書にて通知します。
9. 報告書について
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2014A期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
◆利用課題実験報告書/Experiment Summary Report(2011B期より)
http://user.spring8.or.jp/?p=750
10. 成果の公開について
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)を発表し、JASRIに登録してください。
論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いします。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ > マイページにログイン > 申請/報告 > 論文発表等登録
◆UIサイト(成果公表)
http://user.spring8.or.jp/?p=748
11. その他
(1)指導教員の同意等について
萌芽的研究支援課題の実施に際しては、指導教員の方にも共同実験者への登録と、実験責任者と連帯して責任を負うこと、および実験実施時に原則来所し監督責任を負うこと等を課題申請後にご提出いただく誓約書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/form07_13n_ja.pdf)にて、誓約していただきます。
(2)旅費支援について
2014A期における本課題に関して、実験責任者と共同実験者のうち学生1名の合計2名のSPring-8までの旅費(滞在費込み)支援を予算要求中です。平成26年度予算成立後その内容が確定します。
(3)消耗品の実費負担について
2014A期における本課題は、予算の範囲内で消耗品費(定額分+従量分)の支援を予算要求中です。平成26年度予算成立後その内容が確定します。ただし、従量分を大量に使用される場合は支援できない場合があります。
(4)次回(2014B期および産業利用に特化したビームラインの第II期)の応募締切
次回利用期間(2014B期)分の募集の締め切りは平成26年6月中旬の予定です。なお、産業利用に特化した3本のビームライン(BL14B2、BL19B2、BL46XU)の2014A第II期の締切は平成26年4月上旬の予定です。
(5)萌芽的研究アワード・萌芽的研究支援ワークショップについて
SPring-8では毎年、萌芽的研究支援課題を実施した学生を対象に、アワードへの応募と研究成果の発表の機会を提供しています。
※詳細は以下のサイトをご確認ください。
http://www.spring8.or.jp/ja/students/budding/award_ws/
12. 問い合わせ先
(1)課題申請手続き等に関する相談窓口
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
(2)萌芽的研究支援に関する相談窓口
平成23年11月より萌芽的研究支援課題を推進するため、当該支援に関するあらゆる相談に対応する“萌芽的研究支援に関する相談窓口”を設置しました。是非、ご活用ください。
[萌芽的研究支援相談窓口]
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門
副部門長 藤原明比古
e-mail:budding@spring8.or.jp
TEL:0791-58-0919
※相談窓口の詳細は以下のwebをご確認ください。
http://www.spring8.or.jp/ja/students/budding/query/