Volume 18, No.4 Pages 348 - 351
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
2014A SPring-8共用ビームライン利用研究課題(一般課題)の募集について
Call for 2014A General Proposals (excl. industrial application)
2014A期(平成26年4月~7月(予定))における一般課題(産業利用分野以外)について、以下の要領でご応募ください。産業利用分野で申請をお考えの方は、「2014A 一般課題(産業利用分野)の募集について」をご覧ください。
また、当該案内ページと合わせて、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」もご確認ください。
[特記事項]
2014A期より、放射光施設(SPring-8)と中性子施設(J-PARC/MLF)およびスーパーコンピュータ(京)を連携して利用することを前提とした課題を、一般課題(成果非専有)を対象として募集します。詳細につきましては、「2014A SPring-8における“J-PARC/MLFおよび「京」と連携した利用を行う課題”の募集について」をご確認ください。
[目 次]
1. 一般課題について
2. 成果非専有課題と成果専有課題について
3. 利用時期、対象ビームライン
4. 申請方法
5. 応募締切 平成25年12月12日(木)
午前10:00 JST(提出完了時刻)
6. 申請受理通知
7. 審査について
8. 審査結果の通知
9. 報告書について
10. 成果の公開について
11. その他
12. 問い合わせ先
1. 一般課題について
一般課題は、赤外線から硬X線までの広い波長範囲の高輝度放射光ビームおよび先端的な測定装置を備えたSPring-8を利用する利用研究課題です。一般課題の他には、JASRIが重点領域に指定した産業新分野支援課題およびスマート放射光活用イノベーション戦略推進課題があり、別途募集を行っております。詳しくは、「産業新分野支援課題の募集について」および「スマート放射光活用イノベーション戦略推進課題の募集について」を参照してください。
なお、申請を検討されているビームラインのご利用経験がない方は、申請前にビームライン担当者へご相談ください。
2. 成果非専有課題と成果専有課題について
一般課題は成果非専有課題と成果専有課題に大別されます。成果非専有課題とは、論文等により研究成果を公表していただくもので、ビーム使用料が免除となる課題です。成果専有課題は、成果公開の義務がなく、審査が簡略化されますが、利用時間に応じたビーム使用料が課せられる利用となります。成果専有課題の申請内容については、審査に関わる人数を限定し、厳格な情報管理とともに、秘密保持に尽くしており、実験内容あるいは試料等に機密事項が含まれる場合に多く利用されております。
成果非専有課題は、実験実施後60日以内の年度内(3月末まで)に利用業務部へ申し出があれば、成果専有課題への変更が可能です。
3. 利用時期、対象ビームライン
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(シフト割合・1シフト=8時間)を以下に示します。
● | 2014Aのセベラルバンチ運転モードについては、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「1. (3)2014Aのセベラルバンチ運転モード」およびSPring-8ホームページ「セベラルバンチ運転モード対応表」(http://www.spring8.or.jp/ja/users/operation_status/schedule/bunch_mode)をご参照ください。 |
(1)利用時期
[成果非専有課題]
2014A期(平成26年4月~7月(予定))にシフトを割り当てます。
[成果専有課題]
産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)では、2014Aの第1期(平成26年4月~6月中旬(予定))に、それ以外のビームラインでは2014A期(平成26年4月~7月(予定))にシフトを割り当てます。なお、2014Aの第2期(平成26年6月中旬~7月(予定))の利用については、平成26年4月上旬に募集する予定です。
利用時期については、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「表3 2014A ビームライン別募集課題一覧」もご参照ください。
(2)対象ビームラインおよびビームタイム
募集の対象となるビームラインおよび1本あたりのビームタイムから供出する割合は以下の表のとおりです。なお、このシフト数割合は、一般課題の他、新規の長期利用課題、成果公開優先利用課題、パートナーユーザー課題への配分も含めた値を示しています。
産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用Ⅱ、BL19B2:産業利用Ⅰ、BL46XU:産業利用Ⅲ)では産業利用分野のみを対象としますので、この3本のビームラインへ応募の際は、「2014A 一般課題(産業利用分野)の募集について」をご覧ください。
なお、BL25SUについてのみ、今回は募集対象外とします。詳細については、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」をご覧ください。
共用ビームライン
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL01B1 | XAFS | 70%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 55%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 70%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 50%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 70%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 55%程度 |
BL09XU | 核共鳴散乱 | 40%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 40%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 70%程度 |
BL14B2* | 産業利用Ⅱ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL19B2* | 産業利用Ⅰ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージングⅠ | 55%程度 |
BL20XU | 医学・イメージングⅡ | 70%程度 |
BL25SU** | 軟X線固体分光 | 募集なし |
BL27SU | 軟X線光化学 | 70%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 70%程度 |
BL35XU | 高分解能非弾性散乱 | 70%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 70%程度 |
BL38B1 | 構造生物学Ⅲ | 65%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 55%程度 |
BL40B2 | 構造生物学Ⅱ | 70%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 70%程度 |
BL41XU | 構造生物学Ⅰ | 40%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 70%程度 |
BL46XU* | 産業利用Ⅲ(平成26年4月~6月中旬) | 65%程度 |
BL47XU | 光電子分光・マイクロCT | 55%程度 |
* | 産業利用分野のみ受付 |
** | 今回は募集対象外とします。 |
理研ビームライン
(応募の前に理研の担当者にお問い合わせください。)
ビームライン | ビームタイム想定割合 | |
BL17SU | 理研 物理科学Ⅲ | 20%程度 |
BL19LXU** | 理研 物理科学Ⅱ | 20%程度 |
BL26B1 | 理研 構造ゲノムⅠ | 20%程度 |
BL26B2 | 理研 構造ゲノムⅡ | 20%程度 |
BL29XU** | 理研 物理科学Ⅰ | 20%程度 |
BL32XU | 理研 ターゲットタンパク | 20%程度* |
BL44B2** | 理研 物質科学 | 10%程度 |
BL45XU | 理研 構造生物学Ⅰ | 20%程度 |
* | SACLAとの相互利用実験を行う課題のビームタイムも含みます。詳しくは、SACLAの課題募集案内(http://sacla.xfel.jp/?p=4623)をご覧ください。 |
** | 2014A期より新たに追加。 |
● | ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/academic/)もご活用ください。 |
4. 申請方法
Webサイトを利用した電子申請となります。「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「3. 課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。
◆User Information Webサイト(UIサイト)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書 > 新規作成
成果専有で申請する場合は、課題申請の後に、成果専有利用同意書(http://user.spring8.or.jp/ui/wp-content/uploads/F01-PP.pdf)を提出していただく必要があります。当該のフォームをUIサイトhttp://user.spring8.or.jp/?p=1565/(トップページ > 来所/実験 > 必要書類提出)よりダウンロード後、料金支払いの責任者が記名・捺印のうえ、別途利用業務部へ郵送してください(成果専有利用同意書の郵送期限:平成25年12月19日(木)必着)。
《一般課題申請書作成上の注意》
申請にあたっては、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「3. (3)申請書作成上のお願い」をご確認いただくと共に、下記にご留意ください。
[希望審査分野]
審査希望分野に「I:産業利用」を選択する場合は、申請書に記載いただく内容が異なりますので、必ず「2014A 一般課題(産業利用分野)の募集について」に沿って申請してください。
5. 応募締切
平成25年12月12日(木)午前10:00 JST(提出完了時刻)
■成果専有利用同意書の郵送期限:平成25年12月19日(木)必着
電子申請システムの動作確認はしておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。
Web入力に問題がある場合は「12. 問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
6. 申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と申請者控え用の誓約事項のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下のとおり確認してください。
(1) | 申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合 →受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。 |
(2) | 申請課題がUIサイト http://user.spring8.or.jp/(トップページ > ログイン > 課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合 →受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、利用業務部にお問い合わせください。 |
7. 審査について
(1)成果非専有課題
科学技術的妥当性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性および倫理性について総合的かつ専門的に審査します。なお、産業利用分野に応募される場合、「科学技術的妥当性」については、期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性および発展性、並びに研究課題の社会的意義および社会経済への寄与度を特に重点的に審査します。
また、過去に利用実績のある申請者に対し、成果の公表状況を評価し、論文登録数が少ない申請者に対しては減点することで課題選定に取り入れます。なお、論文登録はUIサイトhttp://user.spring8.or.jp/(マイページにログイン > 申請/報告 > 論文発表等登録)からお願いします。
(2)成果専有課題
実験の実施可能性、安全性および倫理性について審査します。
(「9. 報告書について」および「10. 成果の公開について」に記載の報告書や論文は提出不要です。)
8. 審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成26年2月下旬に文書にて通知します。
9. 報告書について
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます(成果専有課題除く)。JASRIでは、2014A期ユーザータイム終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、以下のUIサイトをご参照ください。
◆利用課題実験報告書/Experiment Summary Report(2011B期より)
http://user.spring8.or.jp/?p=750
10. 成果の公開について
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)を発表し、JASRIに登録してください(成果専有課題を除く)。論文発表に至らなかった場合は、「SPring-8/SACLA利用研究成果集」で公表してください。
論文登録および成果の公開に関する詳細につきましては、以下のUIサイトからお願いします。
◆UIサイト(論文発表等登録)
http://user.spring8.or.jp/
トップページ > マイページにログイン > 申請/報告 > 論文発表等登録
◆UIサイト(成果公表)
http://user.spring8.or.jp/?p=748
11. その他
(1)利用に当たっての料金等について
ビーム使用料および消耗品の実費負担については、「2014A SPring-8利用研究課題募集要項」の「4. 利用にかかる料金等について」をご参照ください。
(2)次回(2014B期)の応募締切
次回利用期間(2014B期)分の募集の締め切りは平成26年6月中旬の予定です。
12. 問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
公益財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp