Volume 09, No.6 Pages 398 - 399
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
2005A 重点トライアルユース課題の募集について
Call for the Beam Time Application for Trial Use Experiments
トライアルユースは産業界等において、様々なR&Dテーマを推進する上で直面している技術的な問題・課題等について、SPring-8の高輝度放射光を試験的に利用することにより放射光の有用性等が実証でき、また、技術的ブレイクスルーが期待されるものを対象に、SPring-8における産業利用促進及び産学官連携利用推進の一環として行うもので、計画の立案から実施、まとめに至る相談、技術支援、試料作製・測定支援、旅費支援など、広範な支援を実施しています。
また、年度毎に放射光利用における産業界の動向を踏まえ、戦略的な重点分野を絞って実施します。当財団では2003Bからトライアルユース課題を重点産業利用領域に指定しています。2005A利用期間について以下の要領でご応募ください。なお、台風被害によるスケジュール変更等は、本誌387ページを参照して下さい。
1.対象ビームラインとシフト数
BL19B2 産業利用ビームライン:40シフト程度
BL13XU 表面界面構造解析ビームライン:若干シフト
BL46XU R&D(2)ビームライン:若干シフト
2.トライアルユースの重点領域(年度ごとに指定)
硬X線による光電子分光応用、薄膜・微量元素の構造解析・状態分析
3.応募方法
利用研究課題申請書に記入し、原本1部と副本(原本の縮小両面コピー)15部を利用業務部へ送付してください。利用研究課題申請書記入の際、1頁目の特記事項のトライアルユース(TU)応募のチェック欄にチェックしてください。なお、トライアルユース課題が不採択になった場合は一般課題として「産業利用分科会」で審査しますので、一般課題への二重申請は不要です。
4.応募締切
平成17年1月5日(水)午前10時 利用業務部必着
(国内からの応募は平成17年1月4日(火)の消印有効、外国からの応募は平成16年12月20日(月)消印有効とします)
申請書の受理通知は平成17年1月19日(水)頃に電子メールで行います。
5.トライアルユースについて
(1)支援
計画の立案から実施、まとめに至る相談、技術支援、試料作製から実験装置の費用、旅費など、広範な支援を実施します。
(2)審査
提案された課題は、課題選定委員会の委嘱を受けたトライアルユース課題選定委員会で審査されます。
(3)課題選定の基準
・一般共同利用研究課題の審査基準の一つである、1,科学技術的妥当性の項目(イ)~(ニ)のうち、
(ハ)期待される研究成果の産業基盤技術としての重要性及び発展性
(ニ)研究課題の社会的意義及び社会経済への寄与度の観点を重視。(産業利用分科会と同じ観点)
・戦略的重点分野との関連を重視。
・新規研究テーマ、新規利用者、新規産学官連携利用を重視。
(4)報告書
利用報告書(SPring-8 User Experiment Report)に加えて、別途トライアルユース課題実施報告書の提出を求めます。
6.技術的問い合わせ先
利用研究促進部門Ⅰ
古宮 聰(komiya@spring8.or.jp)または 梅咲則正(umesaki@spring8.or.jp)
7.申請書の送付および問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
平野志津/平野有紀
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
8.審査結果の通知
平成17年2月下旬の予定
9.BL19B2のトライアルユース留保ビームタイムについて
BL19B2では40シフト程度を2005A期の後半に留保します。トライアルユース留保ビームタイムの課題募集はホームページで案内する予定です。