Volume 18, No.2 Pages 166 - 167
5. SPring-8通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成24年12月〜平成25年2月の運転・利用実績
SPring-8は11月26日から12月27日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を行い、1月15日から2月8日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施した。第6~7サイクルではSR RF Dst.直流高圧盤冷却系異常によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第6サイクルは約1.1%、第7サイクルは1.3%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第6サイクルは合計320件、利用研究者は1,530名で、専用施設利用研究の実験数は合計180件、利用研究者は884名であった。第7サイクルは合計242件、利用研究者は1,044名で、専用施設利用研究の実験数は合計142件、利用研究者は676名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第6サイクル(11/26(月)〜12/27(木))
第7サイクル(1/15(火)〜2/8(金))
(2)運転時間の内訳
第6サイクル
運転時間総計 約743時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約119時間
②放射光利用運転時間 約617時間
③故障等によるdown time 約7時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約1.1%
第7サイクル
運転時間総計 約574時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約119時間
②放射光利用運転時間 約449時間
③故障等によるdown time 約6時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約1.3%
(3)運転スペック等
第6サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/14 filling + 12 bunches
・11/29 filling + 1 bunch
・11 bunch train × 29
第7サイクル(セベラルバンチ運転)
・11/29 filling + 1 bunch
・203 bunches
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)
もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100mA
(4)主なdown timeの原因
・直流高圧盤冷却系異常によるアボート
・四極電磁石電源半導体過電流によるアボート
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第6サイクル(11/27(火)〜12/25(火))
第7サイクル(1/17(木)〜2/7(木))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 18本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第6サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 320件
共同利用研究者数 1,530名
専用施設利用研究実験数 180件
専用施設利用研究者数 884名
第7サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 242件
共同利用研究者数 1,044名
専用施設利用研究実験数 142件
専用施設利用研究者数 676名
◎平成25年2月〜3月の運転・利用実績
SPring-8は2月9日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎平成25年4月の運転・利用実績
SPring-8は4月1日から4月26日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施している。
第1サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
4月27日から5月6日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。