Volume 17, No.4 Page 406
4. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成24年6〜7月の運転・利用実績
SPring-8は6月4日から7月18日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を実施した。第3サイクルでは瞬時電圧低下によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は0.95%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、合計405件、利用研究者は1,887名で、専用施設利用研究の実験数は合計256件、利用研究者は1,277名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第3サイクル(6/4(月)〜7/18(水))
(2)運転時間の内訳
第3サイクル
運転時間総計 約1,062時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約223時間
②放射光利用運転時間 約831時間
③故障等によるdown time 約8時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.95%
(3)運転スペック等
第3サイクル(セベラルバンチ運転)
・203 bunches
・11 bunch train × 29
・1/7 filling + 5 bunches
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA
(4)主なdown timeの原因
・瞬時電圧低下によるアボート
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第3サイクル(6/5(火)〜7/14(土))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 17本
理研ビームライン 9本
加速器診断ビームライン 2本
第3サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 405件
共同利用研究者数 1,887名
専用施設利用研究実験数 256件
専用施設利用研究者数 1,277名
◎平成24年7〜9月の運転・利用実績
SPring-8は7月19日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業を行った。
◎今後の予定
SPring-8は9月24日から10月20日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を行い、10月21日の停止をはさみ、10月22日から11月23日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を実施する。第4〜5サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。