Volume 17, No.3 Page 287
5. 談話室・ユーザー便り/USER LOUNGE・LETTERS FROM SPring-8 USERS
SPring-8ユーザー協同体(SPRUC)会長に就任して
Inauguration Address from the President of SPRUC
SPring-8ユーザー協同体(SPRUC) 会長/東京大学大学院 新領域創成科学研究科 Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo
5月11日に開催された第1回評議員会で、評議員の互選により、SPRUCの会長に選出されました。微力ですが、新しく出発したSPRUCが所期の目的に沿ってアクティブな活動ができるように精一杯取り組んで行きたいと思っています。皆様のご協力を賜りたく、よろしくお願いします。
各幹事は、下記の方々にお願いすることに致しました。
庶務幹事 西堀 英治(名古屋大学)
広報・渉外幹事 高尾 正敏(大阪大学)
利用幹事 佐藤 衛(横浜市立大学)
会計幹事 原田 慈久(東京大学)
行事幹事 久保田佳基(大阪府立大学)
行事幹事 佐々木 園(京都工芸繊維大学)
編集幹事 篭島 靖(兵庫県立大学)
運営幹事 佐々木 聡(東京工業大学)
また、各研究会の全体を取りまとめる利用委員会の委員長は、中川敦史氏(大阪大学)に引き受けていただきました。
SPring-8の利用者は頭数で10,000人に達しようとしています。すなわち、SPRUC会員は10,000人規模になる訳です。「SPring-8のユーザー」という点では会員間に共通要素はあるものの、その研究分野は極めて広範であり、利用形態、利用頻度、利用時間等も多種多様であり、全会員が同じテーブルについて何か共通な事柄についての議論を行うことは極めて困難な事だと考えています。しかしながら、この困難を克服する努力無くして、真なる意味でのユーザーコミュニティーを形成することはできないことを考えると、この困難を克服するための取り組みは、極めて意義のあるチャレンジであると思っています。
新たに設けた代表機関会議から適宜アドバイスを求めながら、評議員会では、SPRUCの運営および活動方針を、中期、長期的な視点に立って議論していきたいと考えています。また、利用委員会の中にある分野別の各研究会活動を更に活発化させ、SPring-8の更に有効な利活用に関して議論を行うと共に、研究成果を中心にした各分野でのサイエンスの議論が活性化するように、SPRUCを運営していきたいと考えています。
SPRUCの中心的な活動の一つとして、来る8月25日(土)、26日(日)には、SPRUCの代表機関の一つである大阪大学にて、SPring-8シンポジウム2012を開催する予定です。このシンポジウムは、様々な分野にわたるユーザーの科学技術的交流の場として、学協会、SPRUCを構成する代表機関、SPring-8施設者(理研・JASRI)と共に開催するものです。学術・産業界のSPring-8利用者による研究成果発表や、ビームラインのスクラップ&ビルドやSPring-8将来計画についての議論を通じて、SPring-8の利活用の促進と発展のための情報を共有し、利用者相互および施設との意見交換により、SPring-8の発展的な利活用の方向性について議論することを目的としています。
SPring-8を利用するユーザーの皆様の積極的なご参加を期待します。詳細は下記のWEBページをご参照ください[1][1]http://www.spring8.or.jp/ja/science/ meetings/2012/sp8sympo2012。
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[1]http://www.spring8.or.jp/ja/science/meetings/2012/sp8sympo2012
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