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Volume 09, No.2 Pages 139 - 140

4. 研究会等報告/WORKSHOP AND COMMITTEE REPORT

第3回CCLRC-JASRIシンポジウム
The Third CCLRC-JASRI Symposium

八木 直人 YAGI Naoto

(財)高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門Ⅱ Life and Environmental Science Division, JASRI

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 CCLRCとは、Council for the Central Laboratory of the Research Councilsの略で、英国のダレスベリ(Daresbury)研究所にある放射光実験施設SRSを運営する機関である。SRSは世界で最初に稼働した放射光専用のシンクロトロン施設で、研究面でも技術面でも長い歴史を持ち、多くの知識の蓄積がある。SRSとSPring-8の間の情報交換を目的に、2001年にJASRIとCCLRCの間に研究協力協定が結ばれ、この協定に基づいて、ほぼ1年ごとに研究会が催されている。昨年はSPring-8側の研究者が英国に行き、ダレスベリ研究所で研究会を開いたが、今回は英国から6人の研究者がSPring-8を訪れて、SPring-8の中央管理棟講堂で2004年1月14日と15日に研究会が催された。
 英国側からの発表は、まずダレスベリ研究所のPrice所長が研究所の全体計画について話し、ダレスベリ研究所では新しいX線光源の開発(4GLSプロジェクト)をはじめとして、次世代を指向した新たな研究計画が開始されているほか、ベンチャー企業を誘致するための建物の建設がほぼ完了していることを紹介した。研究所全体をリサーチパークにして、地域産業と連携する構想が進められているようである。これは、2007年に予定されている新しい放射光施設Diamond(オックスフォードに建設中)の運転開始に伴うSRSのシャットダウンを念頭に置いてのことと思われる。Price所長に続いて、英国側からは5人の研究者が、それぞれ自分の研究分野での最新の技術開発や放射光の利用研究成果を紹介した。
 日本側からは、吉良所長がSPring-8の現状について報告し、それに続いてJASRIの9人の研究者が最新の技術開発や利用研究の成果を報告した。双方の発表には互いに多くの質問が出され、どちら側にとっても刺激的なものであった。
 次回のシンポジウムは、来年ダレスベリ研究所で開かれる予定である。
プログラムは以下の通りであった。 
 

The Third CCLRC-JASRI Symposium (at Auditorium of Central Building) 
 
2004/1/14
9:30-10:00 Daresbury Development and Daresbury Campus (Hywel G Price)
10:00-10:30 Current Status of SPring-8 (Akira Kira)
11:00-11:30 FEL Development Activity at SPring-8 (Tsumoru Shintake)
11:30-12:00 Detector Development for SR - next 5 years (Gareth Derbyshire)
12:00-12:30 Pixel Detector Project at SPring-8 (Masayo Suzuki)
14:00-14:30 Flat Panel Detectors for Synchrotron Radiation Experiments (Naoto Yagi)
14:30-15:00 Low Energy Research Programme at Daresbury (Tracy Turner)
15:00-15:30 Electron Phonon Coupling in Superconductors with High Tc by Inelastic X-ray Scattering (Alfred Baron) 
 
===== SPring-8 tour =====
2004/1/15
9:30-10:00 High throughput MAD beamline on a high field MPW & structural Biology at the SRS (Samar Hasnain)
10:00-10:30 High throughput PX beamlines at SPring-8 (Masaki Yamamoto)
11:00-11:30 Materials and Engineering Research on the New MPW 6.2 (Greg Diakun)
11:30-12:00 Beamlines for SAXS at SPring-8 and SRS (Katsuaki Inoue)
12:00-12:30 Nano-technology Experiments at SPring-8 (Keisuke Kobayashi)
14:00-14:30 Surface Science & latest IR development (Mike Chesters)

14:30-15:00 Dynamical Observations of Individual Protein Molecules using X-rays (Yuji Sasaki)
15:00-15:30 Industrial Materials Science Activities at BL19B2 Beamline of the SPring-8 (Norimasa Umesaki)



八木 直人 YAGI  Naoto
(財)高輝度光科学研究センター 放射光研究所 利用研究促進部門II
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
TEL:0791-58-0908 FAX:0791-58-0830
e-mail:yagi@spring8.or.jp



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794