Volume 17, No.1 Pages 67 - 68
5. SPring-8 通信/SPring-8 COMMUNICATIONS
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成23年9〜12月の運転・利用実績
SPring-8は9月24日から10月31日までセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、11月3日から12月2日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5〜6サイクルでは真空悪化等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約0.5%、第6サイクルは4.8%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第5サイクルは合計304件、利用研究者は1,465名で、専用施設利用研究の実験数は合計189件、利用研究者は911名であった。第6サイクルは合計283件、利用研究者は1,432名で、専用施設利用研究の実験数は合計165件、利用研究者は846名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
第5サイクル(9/24(土)〜10/31(月))
第6サイクル(11/3(木)〜12/2(金))
(2)運転時間の内訳
第5サイクル
運転時間総計 約886時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約239時間
②放射光利用運転時間 約644時間
③故障等によるdown time 約3時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約0.5%
第6サイクル
運転時間総計 約696時間
①装置の調整およびマシンスタディ等 約73時間
②放射光利用運転時間 約593時間
③故障等によるdown time 約30時間
総放射光利用運転時間(ユーザータイム=②+③)に対するdown timeの割合 約4.8%
(3)運転スペック等
第5サイクル(セベラルバンチ運転)
・1/14 filling+12 bunches
・11 bunch train×29
第6サイクル(セベラルバンチ運転)
・11 bunch train×29
・203 bunches
・4/58 filling+53 bunches
・1/14 filling+12 bunches
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。
・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA
(4)主なdown timeの原因
・ビーム軌道変動によるアボート
・ID47真空悪化
2.利用関係
(1)放射光利用実験期間
第5サイクル(10/2(日)〜10/31(月))
第6サイクル(11/4(金)〜12/2(金))
(2)ビームライン利用状況
稼働ビームライン
共用ビームライン 26本
専用ビームライン 17本
理研ビームライン 8本
加速器診断ビームライン 2本
第5サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 304件
共同利用研究者数 1,465名
専用施設利用研究実験数 189件
専用施設利用研究者数 911名
第6サイクル(暫定値)
共同利用研究実験数 283件
共同利用研究者数 1,432名
専用施設利用研究実験数 165件
専用施設利用研究者数 846名
◎平成23年12月〜平成24年1月の運転・利用実績
SPring-8は12月5日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施した。
12月23日から1月17日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
1月18日から2月9日までセベラルバンチ運転で第8サイクルを実施する。第7サイクルおよび第8サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)2月10日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)年度末点検調整期間後の運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。