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Volume 09, No.1 Pages 22 - 23

1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8

SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational News

(財)高輝度光科学研究センター 所長室 計画調整グループ Planning and Coordination Section, Director's Office, JASRI

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◎平成15年9~11月の運転・利用実績

 SPring-8は9月17日から第6サイクル、10月15日から第7サイクルの運転をそれぞれ4週間連続運転モードで実施した。第6~7サイクルでは長時間にわたる入射系加速器故障による停止、蓄積リングの入射部チェンバーの真空リークによる停止等があり、総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は約18.6%であった。

 放射光利用実績については、実験された共同利用研究の課題は合計268件、利用研究者は1282名。専用施設利用研究の課題は合計138件、利用研究者は584名であった。


1.装置運転関係

(1)運転期間

 第6サイクル(9/17(水)~10/10(金))

 第7サイクル(10/15(水)~11/5(水))

(2)運転時間の内訳

 運転時間総計           約1043時間

 ①装置の調整及びマシンスタディ等 約179時間

 ②放射光利用運転時間       約703時間

 ③故障等によるdown time       約161時間

 総放射光利用運転時間(ユーザータイム=①+②)に対するdown timeの割合 約18.6%

(3)運転スペック等

 ①第6サイクル(マルチバンチ運転)

 ・160 bunch train×(12-1)

 ・定時入射1日1回(10時)

 ・蓄積電流 1~99mA

 ②第7サイクル(セベラルバンチ運転)

 ・11 bunch train×29

 ・6/42 filling+35 single bunches

 ・定時入射1日2回(10時、22時)

・蓄積電流 1~99mA

(4)主なdown timeの原因

 ①Li電子銃カソードコネクタ部損傷による交換

 ②SR入射部チェンバー真空リークによるチェンバー交換

 ③電磁石電源故障によるアボート

 ④BL-PLCダウンによるアボート

 ⑤FE機器の誤動作・不具合によるアボート

(5)トピックス

 ①9月17日の第6サイクルの運転開始時に、Li電子銃からビームが出ないため調査したところ電子銃のカソードコネクタ部に損傷があった。直ちにカソードの交換作業を行い9月19日の18時頃より運転を再開した。

 ②10月5日のビームアボートの際に入射部に於いて真空リークの可能性があるために電磁石を撤去して調査を行ったところ入射部チェンバーにリーク箇所を発見。直ちにチェンバー交換作業を行い10月9日の22時頃より運転を再開した。


2.利用関係

(1)放射光利用実験期間

第6サイクル(9/18(木)~9/24(水))(9/25(木)~9/29(月))(10/1(水)~10/10(金))

第7サイクル(10/16(木)~10/22(水))(10/23(木)~10/27(月))(10/29(水)~11/5(水))

(2)ビームライン利用状況

 稼働ビームライン

   共用ビームライン(R&D含む) 25本

   理研ビームライン       6本

   原研ビームライン       4本

   専用ビームライン       9本

   加速器診断ビームライン    1本

 共同利用研究課題   268件

 共同利用研究者数   1282名

 専用施設利用研究課題 138件

 専用施設利用研究者数 584名

(3)トピックス

 ①9月21日にBL20B2のBL-PLCがダウンしアボート信号が発報した。直ちに対処を行ったが短時間での復旧は困難と判断しBL20B2を閉鎖とした。

 ②9月22日にBL17XUのFE部FCSが閉じたというアボート信号が発報した。調査を行ったところ、真空悪化もなくFCSは閉じていなかったため誤動作と判断して運転を再開したが、蓄積リングの立ち上げ中に再度発生した。誤動作が頻発する可能性があると判断し、BL17XUを閉鎖とした。


◎平成15年11月の運転・利用実績

 SPring-8は11月6日から11月16日まで中間点検作業による運転停止期間とし、以下の作業を行った。

 運転停止期間後は11月17日から12月19日まで5週間連続運転モード(セベラルバンチ運転)で第8サイクルの運転を行う。第8サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。


1.SPring-8の中間点検期間中の主な作業

(1)線型加速器関係

 ①入射部ステアリング電源インストール

 ②ドライブライン温調試験

(2)シンクロトロン関係

 ①OTRモニタラックケーブル敷設作業

(3)蓄積リング関係

 ①IDステアリング電源交換

 ②FE既設部品交換作業

 ③ステアリング電磁石電源点検

 ④真空系ケーブル配線工事

 ⑤TSPフラッシング

 ⑥入射部OTRモニタメンテナンス作業

 ⑦BLインターロック全系動作試験

(4)ユーティリティ関係

 ①マシン冷却設備運転モード切替

 ②冷却水設備保守点検及び修理作業

 ③空調設備保守点検作業

 ④その他定期点検・整備作業

(5)安全管理関係

 ①インターロック試験


◎今後の予定

(1)12月20日から平成16年1月18日までマシンの冬期長期運転停止期間とし、新規ビームラインの増設・加速器の改造・各設備及び機器の点検作業等を行う予定である。

(2)冬期長期運転停止期間後の運転は1月19日から3月26日までサイクル間の運転停止期間を挟んで、第1~2サイクルの運転をそれぞれ5週間連続運転モード(マルチバンチ及びセベラルバンチ運転)で行う。詳細な運転条件については決定しだい、ユーザーに報告する。



Print ISSN 1341-9668
[ - Vol.15 No.4(2010)]
Online ISSN 2187-4794