Volume 08, No.3 Pages 170 - 173
1. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
2003B ナノテクノロジー総合支援プロジェクト対象課題の募集について
Call for the Beam Time Application for Nanotechnology Experiments
財団法人高輝度光科学研究センター(以下JASRIという)は日本原子力研究所(以下原研という)および物質・材料研究機構(以下物材機構という)とともに、文部科学省が平成14年度から開始した「ナノテクノロジー総合支援プロジェクト」のうち「放射光を活用した解析支援」を行う機関として、SPring-8の放射光特性を活用すれば特に高い成果が得られるテーマのナノテクノロジー研究課題について支援を行います。
支援対象課題の申請受付、選定等は原研および物材機構のビームラインを利用する課題も含めJASRIが一元的に行います。2003B利用期間(平成15年9月18日~平成16年2月20日)について以下の要領でご応募ください。
1.支援する研究テーマと利用する主なビームライン(表1参照)
N1: 磁気記憶材料等の元素別磁化測定(主にBL39XU)
N2: 半導体等ナノ薄膜の表面・界面構造解析(主にBL13XU)
N3: 新機能ナノ材料の光電子分光、磁気円二色性測定(主にBL25SU)
N4: 新規ナノ材料の精密結晶構造評価(主にBL02B2)
N5: X線マイクロビームによる顕微分光、トモグラフィー(主にBL47XU)
N6: 微粒子及びナノ薄膜の電子分光(主にBL27SU)
N7: 蛍光X線分析法による微量元素マッピング(主にBL37XU)
N8: 核共鳴散乱法による局所構造と電子状態の研究(BL11XU)
N9: 電気化学における固/液界面構造解析(BL14B1)
N10: 極薄金属酸化膜の形成とその光電子分光解析(BL23SU)
N11: 高精度小角散乱によるナノ凝縮体解析(BL15XU)
N12: 高エネルギー内殻光電子分光(BL15XU)
2.支援内容
A.最適な実験計画の立案・指導
B.利用技術の指導・助言
C.実験結果の解析・評価に対する助言
D.その他;旅費支給等
3.ビームタイム
支援するテーマを行う各ビームラインについて全ユーザービームタイムの20%程度(50シフト程度)を予定しています。
4.応募方法
ナノテクノロジー支援プロジェクト申請書(正本1部、副本1部)に必要事項を記入し、SPring-8利用研究課題申請書(正本1部と副本15部)と共に送付してください。申請書はホームページからダウンロードできます。ナノテク支援課題として不採択になった場合は、一般課題としての審査を行いますので、一般課題への二重申請は不要です。
ホームページのURL:http://www.spring8.or.jp/j/user_info/
原研のビームラインで行われる支援テーマのN8,9,10については申請前に原研の担当者に問い合わせてください。
物材機構のビームラインで行われる支援テーマのN11,12については申請前に物材機構の担当者に問い合わせてください。
5.記入上の注意
実験課題名:SPring-8利用研究課題申請書の課題名と同一にしてください。
支援テーマNo.:N1~N12の該当する記号を記入してください。
なお、SPring-8利用研究課題申請書の特記事項にある「ナノテク応募あり」にチェックしてください。
6.応募の締切
平成15年6月14日(土)消印有効
持参および時間指定宅配便等は6月16日(月)午前10時利用業務部到着分まで受理します。
7.申請書提出・問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡三日月町光都1-1-1
(財)高輝度光科学研究センター 利用業務部
「共用ビームライン利用研究課題募集係」
平野有紀、平野志津、衣笠晃子
TEL:0791-58-0961/FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp
8.審査について
一般課題と同様の科学的技術的重要性、研究手段としてのSPring-8の必要性、実験の実施可能性、実験の安全性についての総合的かつ専門的な審査に加え、ナノテク課題としての科学的技術的重要性や研究戦略について審査を行う。
9.その他
課題の実行および事前相談や解析のための来所の際の旅費の支援があります。
当支援を受けた課題については課題終了後「ナノテク課題研究成果報告書」の提出を求めます。
ナノテクノロジー総合支援プロジェクト申請書