Volume 16, No.3 Pages 226 - 227
4. SPring-8 通信/SPring-8 Communications
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
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◎平成23年4〜6月の運転・利用実績
SPring-8は4月4日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を行い、5月9日から6月10日までセベラルバンチ運転で第2サイクルの運転を実施した。第1〜2サイクルではクライストロンの電源異常によるアボート等による停止があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第1サイクルは約2.5%、第2サイクルは0.3%であった。放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第1サイクルは合計183件、利用研究者は775名で、専用施設利用研究の実験数は合計120件、利用研究者は550名であった。第2サイクルは合計333件、利用研究者は1,604名で、専用施設利用研究の実験数は合計188件、利用研究者は906名であった。
1. 装置運転関係
(1)運転期間 | |
第1サイクル(4/4(月)〜4/28(木)) | |
第2サイクル(5/9(月)〜6/10(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第1サイクル | |
運転時間総計 | 約572時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約93時間 |
②放射光利用運転時間 | 約467時間 |
③故障等によるdown time | 約12時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約2.5% |
第2サイクル | |
運転時間総計 | 約775時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約48時間 |
②放射光利用運転時間 | 約725時間 |
③故障等によるdown time | 約2時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム = ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.3% |
(3)運転スペック等 | |
第1サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・11 bunch train × 29 | |
・1/7-filling + 5 bunches | |
第2サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・1/7-filling + 5 bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
・203 bunches | |
・入射は電流値優先モード(2~3分毎(マルチバンチ時)もしくは20~40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、~100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・クライストロン電源異常によるアボート | |
・クライストロン冷却水流量低によるアボート | |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第1サイクル(4/7(木)~4/27(水)) | |
第2サイクル(5/10(火)~6/10(金)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 17本 |
理研ビームライン | 8本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第1サイクル | |
共同利用研究実験数 | 183件 |
共同利用研究者数 | 775名 |
専用施設利用研究実験数 | 120件 |
専用施設利用研究者数 | 550名 |
第8サイクル | |
共同利用研究実験数 | 333件 |
共同利用研究者数 | 1,604名 |
専用施設利用研究実験数 | 188件 |
専用施設利用研究者数 | 906名 |
◎平成23年6〜7月の運転・利用実績◎
SPring-8は6月13日から7月8日までセベラルバンチ運転で第3サイクルの運転を行い、7月9日から7月10日の停止をはさみ、7月11日から7月29日までセベラルバンチ運転で第4サイクルの運転を実施している。第3〜4サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
7月30日から9月23日まで夏期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。