Volume 16, No.2 Pages 119 - 121
4.SPring-8 通信/SPring-8 Communications
2011B 萌芽的研究支援課題の募集について
Call for 2011B Budding Researchers Support Proposals
2011B期(平成23年10月〜平成24年2月)における萌芽的研究支援課題について、以下の要領でご応募ください。p>
1.萌芽的研究支援課題について
萌芽的研究支援課題は、将来の放射光研究を担う人材の育成を図ることを目的として、萌芽的・独創的な研究テーマ・アイデアを有する博士課程の大学院生を支援するものです。
2.募集領域
放射光を利用する研究(一般利用研究課題に準ずる)
3.応募資格
課題実行時に大学院博士後期課程に在学中で、SPring-8における研究に対して主体的に責任を持って実行できる大学院生を対象とします。また、指導教員が申請を許諾し、SPring-8での実験に対し責任を負える場合に限ります。
課題申請時に大学院博士後期課程に在学中であったが、卒業・就職等で課題実施時に学生の身分でなくなった場合は、萌芽的研究支援課題で採択されていても一般課題(成果非専有)で実施することになりますので、必ず「13.問い合わせ先」までご連絡ください。またこの場合、一般課題として実施していただくことになりますので、旅費等の支援対象外となる旨、ご了承ください。身分変更の申告がないまま課題を実行され、その後変更の事実が判明した場合は、旅費等の返還を求める場合があります。
応募資格について不明な場合は、「13.問い合わせ先」にお問い合わせください。
4.利用時期、対象ビームライン
利用時期、募集の対象となるビームライン、シフト数(シフト割合・1シフト=8時間)および運転モードを以下に示します。ビームライン情報につきましては、本誌91ページの「2011B SPring-8利用研究課題募集要項」をご参照ください。
(1)利用時期
利用時期は2011B期(平成23年10月〜平成24年2月)です。
(2)対象ビームライン
一般利用研究課題の対象ビームラインから産業利用に特化したビームライン(BL14B2:産業利用 II、BL19B2:産業利用 I、BL46XU:産業利用 III)を除いたビームラインが対象となります。
ビームライン | ビームタイム割合 (全174シフト) |
|
BL01B1 | XAFS | 80%程度 |
BL02B1 | 単結晶構造解析 | 40%程度 |
BL02B2 | 粉末結晶構造解析 | 30%程度 |
BL04B1 | 高温高圧 | 60%程度 |
BL04B2 | 高エネルギーX線回折 | 80%程度 |
BL08W | 高エネルギー非弾性散乱 | 80%程度 |
BL09XU | 核共鳴散乱 | 45%程度 |
BL10XU | 高圧構造物性 | 40%程度 |
BL13XU | 表面界面構造解析 | 60%程度 |
BL20B2 | 医学・イメージング I | 35%程度 |
BL20XU | 医学・イメージング II | 50%程度 |
BL25SU | 軟X線固体分光 | 50%程度 |
BL27SU | 軟X線光化学 | 50%程度 |
BL28B2 | 白色X線回折 | 70%程度 |
BL35XU | 高分解能非弾性散乱 | 80%程度 |
BL37XU | 分光分析 | 30%程度 |
BL38B1 | 構造生物学 III | 80%程度 |
BL39XU | 磁性材料 | 30%程度 |
BL40B2 | 構造生物学 II | 40%程度 |
BL40XU | 高フラックス | 40%程度 |
BL41XU | 構造生物学 I | 60%程度 |
BL43IR | 赤外物性 | 50%程度 |
BL47XU | 光電子分光・マイクロCT | 40%程度 |
● 理研ビームライン(応募の前に理研の担当者にお問い合わせください)
ビームライン | ビームタイム割合 (全174シフト) |
|
BL17SU | 理研 物理科学 III | 10%程度 |
BL26B1 | 理研 構造ゲノム I | 20%程度 |
BL26B2 | 理研 構造ゲノム II | 20%程度 |
BL32XU | 理研 ターゲットタンパク | 20%程度 |
BL45XU | 理研 構造生物学 I | 20%程度 |
ビームライン・ステーションの整備状況はSPring-8ホームページの「ビームライン一覧」(http://www.spring8.or.jp/ja/facilities/bl/list/)でも提供しています。不明な点はそれぞれのビームライン担当者にお問い合わせください。ビームラインを選ぶ際には「SPring-8利用事例データベース」(http://www.spring8.or.jp/ja/science/)もご活用ください。
(3)運転モード
運転モードは、本誌91ページの「2011B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(7)2011Bのセベラルバンチ運転モード」をご参照ください。
5.申請方法
Webサイトを利用した電子申請となります。本誌93ページの「2011B SPring-8利用研究課題募集要項」の「3.課題申請に必要な手続き」をご一読いただき、以下のUser Information Webサイトから申請してください。
User Information Webサイト(UIサイト):http://user.spring8.or.jp/
トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書>新規作成
・萌芽的研究支援課題申請書作成上の注意
[1年課題]
B期から始まりA期にもシフト配分を行う1年課題を全てのビームラインにて募集します。1年課題を希望する場合は申請書形式選択ページで“1年課題”を選んでください。なお、1年課題として申請しても、審査の結果2011B期のみの配分がふさわしいと判断された場合は、2012A期にビームタイムは配分されず、通常課題としての採択となります。また、1年課題の募集はB期のみでA期では募集しません。
6.応募締切
平成23年6月30日(木)
午前10時JST(提出完了時刻)
(誓約書の郵送期限:平成23年7月7日(木)必着)
電子申請システムの動作確認は行っておりますが、予期せぬ動作不良等の発生も考えられます。申請書の作成(入力)は時間的余裕をもって行っていただきますようお願いいたします。なお、Web入力に問題がある場合は「13.問い合わせ先」へ連絡してください。応募締切時刻までに連絡を受けた場合のみ別途送信方法のご相談に応じます。
7.申請受理通知
申請が完了すれば、受理通知と誓約書のPDFファイルがメールで送られます。メールが届かない場合は申請が受理されていない可能性がありますので、以下の通り確認してください。なお、受理通知に添付される誓約書をプリントアウトし、実験責任者と指導教員の署名をして1週間以内に「13.問い合わせ先」へ郵送してください。
1)申請課題が UIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されていない場合
→受理されていません。もう一度申請課題の「提出」操作を行ってください。
2)申請課題が UIサイト(トップページ>ログイン>課題申請/利用計画書)の「提出済」に表示されている場合
→受理されています。ユーザー登録内容が正しいにもかかわらずメールが不着となっている場合は、利用業務部にお問い合わせください。
8.審査について
一般利用研究課題としてSPring-8利用研究課題審査委員会で審査されます。具体的には、研究手段としてのSPring-8の必要性、倫理性(平和目的限定等)、技術的可能性および安全性について総合的かつ専門的に審査します。また、過去に利用実績のある申請者に対しては、成果の公表状況を評価し、論文登録数が少ない申請者に対しては、減点することで課題選定に取り入れます。
論文登録:UIサイトhttp://user.spring8.or.jp/
(マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録)
9.審査結果の通知
審査結果は、申請者に対して、平成23年8月下旬に文書にて通知します。
10.報告書について
利用研究課題終了後60日以内に、所定の利用課題実験報告書をJASRIに提出していただきます。JASRIでは、2011B期終了後60日目から2週間後に当該報告書をWeb公開します。利用課題実験報告書の詳細につきましては、本誌91ページの「2011B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(2)利用課題実験報告書について(2011Bより)」をご参照ください。
11.成果の公開について
課題実施期終了後3年以内に課題番号が明記されている査読付き論文(査読付きプロシーディングス、博士学位論文を含む)をJASRIに登録してください。
論文登録先:UIサイト http://user.spring8.or.jp/
(トップページ>マイページにログイン>申請/報告>論文発表等登録)
成果の公開に関する詳細につきましては、本誌91ページの「2011B SPring-8利用研究課題募集要項」の「1.(3)成果の公開方法の改正について」をご参照ください。
12.その他
(1)指導教員の同意等について
萌芽的研究支援課題の実施に際しては、指導教員の方にも申請後に提出いただく誓約書にて、指導教員の共同実験者への登録と、実験責任者と連帯して責任を負うこと、および実験実施時に原則来所し監督責任を負うこと等を誓約いただきます。
(2)旅費支援について
2011B期における本課題に関して、実験責任者と共同実験者のうち学生1名、合計2名のSPring-8までの旅費(滞在費込み)支援をします。
(3)消耗品の実費負担について
2011B期における本課題は、消耗品費(定額分+従量分)の支援をします。
(4)次回(2012A期)の応募締切
次回利用期間(2012A期)分の募集の締め切りは平成23年11月下旬の予定です。
13.問い合わせ先
〒679-5198 兵庫県佐用郡佐用町光都1-1-1
財団法人 高輝度光科学研究センター 利用業務部
TEL:0791-58-0961 FAX:0791-58-0965
e-mail:sp8jasri@spring8.or.jp