Volume 16, No.2 Pages 158 - 159
4．SPring-8 通信／SPring-8 Communications
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成22年12月～平成23年2月の運転・利用実績
SPring-8は12月6日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を行い、1月14日から2月23日までセベラルバンチ運転で第8サイクルの運転を実施した。第7〜8サイクルでは安全インターロック動作による停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間（ユーザータイム）内での故障等による停止時間（down time）は、第7サイクルは約0.1％、第8サイクルは約0.4％であった。
放射光利用実績（いずれも暫定値）については、実施された共同利用研究の実験数は、第7サイクルは合計158件、利用研究者は787名で、専用施設利用研究の実験数は合計94件、利用研究者は441名であった。第8サイクルは合計380件、利用研究者は1,754名で、専用施設利用研究の実験数は合計241件、利用研究者は1,138名であった。
1. 装置運転関係
| （1）運転期間 | |
| 第7サイクル（12/6（月）～12/22（水）） | |
| 第8サイクル（1/14（金）～2/23（水）） | |
| （2）運転時間の内訳 | |
| 第7サイクル | |
| 運転時間総計 | 約381時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約46時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約334時間 |
| ③故障等によるdown time | 約0.5時間 |
| 総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③）に対するdown timeの割合 | 約0.1% |
| 第8サイクル | |
| 運転時間総計 | 約957時間 |
| ①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約166時間 |
| ②放射光利用運転時間 | 約787時間 |
| ③故障等によるdown time | 約3時間 |
| 総放射光利用運転時間（ユーザータイム = ② + ③）に対するdown timeの割合 | 約0.4% |
| （3）運転スペック等 | |
| 第7サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・11 bunch train × 29 | |
| ・1/14-filling + 12 bunches | |
| 第8サイクル（セベラルバンチ運転） | |
| ・203 bunches | |
| ・1/14-filling + 12 bunches | |
| ・11 bunch train × 29 | |
・入射は電流値優先モード（20～40秒毎（セベラルバンチ時））のTop-Upモードで実施。 |
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| ・蓄積電流 8 GeV、～100 mA | |
| （4）主なdown timeの原因 | |
| ・クライストロン損失増大によるアボート | |
| ・安全インターロック動作によるアボート | |
| ・RF BPMによるアボート | |
2. 利用関係
| （1）放射光利用実験期間 | |
| 第7サイクル（12/7（火）～12/21（火）） | |
| 第8サイクル（1/17（月）～2/22（火）） | |
| （2）ビームライン利用状況 | |
| 稼働ビームライン | |
| 共用ビームライン | 26本 |
| 専用ビームライン | 17本 |
| 理研ビームライン | 8本 |
| 加速器診断ビームライン | 2本 |
| 第7サイクル | |
| 共同利用研究実験数 | 158件 |
| 共同利用研究者数 | 787名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 94件 |
| 専用施設利用研究者数 | 441名 |
| 第8サイクル | |
| 共同利用研究実験数 | 380件 |
| 共同利用研究者数 | 1,754名 |
| 専用施設利用研究実験数 | 241件 |
| 専用施設利用研究者数 | 1,138名 |
◎平成23年2月～4月の実績
SPring-8は2月24日から4月3日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
◎平成23年4月の運転・利用実績
SPring-8は4月4日から4月28日までセベラルバンチ運転で第1サイクルの運転を実施している。第1サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
（1）4月29日から5月8日まで春の点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
（2）点検調整期間後の運転再開は5月9日からの予定で6月10日まで第2サイクルの運転を行う。但し、マシンおよびBL立ち上げ調整期間としてユーザーへの放射光の提供を行わない期間があるため、詳細な運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。
