Volume 16, No.1 Pages 45 - 46
4.SPring-8 通信/SPring-8 Communications
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational Status
◎平成22年9〜12月の運転・利用実績
SPring-8は9月30日から11月2日までマルチバンチおよびセベラルバンチ運転で第5サイクルの運転を行い、11月8日から12月3日までセベラルバンチ運転で第6サイクルの運転を実施した。第5〜6サイクルでは安全インターロック動作による停止等があったが、全体としては順調な運転であった。総放射光利用運転時間(ユーザータイム)内での故障等による停止時間(down time)は、第5サイクルは約0.6%、第6サイクルは約1.7%であった。
放射光利用実績(いずれも暫定値)については、実施された共同利用研究の実験数は、第5サイクルは合計217件、利用研究者は1,631名で、専用施設利用研究の実験数は合計124件、利用研究者は918名であった。第6サイクルは合計249件、利用研究者は1,329名で、専用施設利用研究の実験数は合計140件、利用研究者は678名であった。
1.装置運転関係
(1)運転期間 | |
第5サイクル(9/30(木)~11/2(火)) | |
第6サイクル(11/8(月)〜12/3(金)) | |
(2)運転時間の内訳 | |
第5サイクル | |
運転時間総計 | 約766時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約287時間 |
②放射光利用運転時間 | 約467時間 |
③故障等によるdown time | 約3時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム= ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約0.6% |
第6サイクル | |
運転時間総計 | 約598時間 |
①装置の調整およびマシンスタディ等 | 約94時間 |
②放射光利用運転時間 | 約495時間 |
③故障等によるdown time | 約8.5時間 |
総放射光利用運転時間(ユーザータイム= ② + ③)に対するdown timeの割合 | 約1.7% |
(3)運転スペック等 | |
第5サイクル(マルチバンチおよびセベラルバンチ運転) | |
・160 bunch train × 12(マルチバンチ) | |
・1/14 filling + 12 bunches | |
・203 bunches | |
第6サイクル(セベラルバンチ運転) | |
・203 bunches | |
・11 bunch train × 29 | |
・入射は電流値優先モード(2〜3分毎(マルチバンチ時)もしくは20〜40秒毎(セベラルバンチ時))のTop-Upモードで実施。 |
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・蓄積電流 8 GeV、〜100 mA | |
(4)主なdown timeの原因 | |
・冷却装置異常によるアボート | |
・安全インターロック動作によるアボート | |
・XYスリット冷却水流量低によるアボート |
2. 利用関係
(1)放射光利用実験期間 | |
第5サイクル(10/7(木)〜11/2(火)) | |
第6サイクル(11/9(火)〜12/3(金)) | |
(2)ビームライン利用状況 | |
稼働ビームライン | |
共用ビームライン | 26本 |
専用ビームライン | 17本 |
理研ビームライン | 8本 |
加速器診断ビームライン | 2本 |
第5サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 217件 |
共同利用研究者数 | 1,631名 |
専用施設利用研究実験数 | 124件 |
専用施設利用研究者数 | 918名 |
第6サイクル(暫定値) | |
共同利用研究実験数 | 249件 |
共同利用研究者数 | 1,329名 |
専用施設利用研究実験数 | 140件 |
専用施設利用研究者数 | 678名 |
◎平成22年12月〜平成23年1月の運転・利用実績
SPring-8は12月6日から12月22日までセベラルバンチ運転で第7サイクルの運転を実施した。
12月23日から1月13日まで冬期点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行った。
1月14日から2月23日までセベラルバンチ運転で第8サイクルを実施する。第7サイクル及び第8サイクルの運転・利用実績については次号にて掲載する。
◎今後の予定
(1)2月24日から3月31日まで年度末点検調整期間とし、加速器やビームラインに係わる機器の改造・点検作業、電気・冷却設備等の機器の点検作業等を行う予定である。
(2)年度末点検調整期間後の運転条件については決定しだいユーザーにSPring-8のWWW等で報告する。