Volume 04, No.6 Page 25
2. SPring-8の現状/PRESENT STATUS OF SPring-8
SPring-8運転・利用状況
SPring-8 Operational News
◎平成11年8~9月の運転・利用実績
SPring-8は7月3日から9月5日(線型加速器、シンクロトロンは8月31日)まで夏期の長期運転停止期間として以下の作業・点検等を実施し予定通り終了した。
(1)線型加速器関係
①アライメント確認作業
②電子銃メンテナンス作業
③モジュレーターメンテナンス作業
④各種点検作業
(2)シンクロトロン関係
①導波管の分解・組立作業
②アライメント確認作業
③RFキャビティ真空ダクト交換作業
④各種点検作業
(3)蓄積リング関係
①ビームラインの増設
②新規挿入光源の据付作業
③新規FEの据付作業
④RF-Aステーション設置作業
⑤長直線部ベースプレート設置作業
⑥ネットワーク工事
⑦各種点検作業
(4)ユーティリティ関係
①FE専用冷却水循環装置作業
②各種点検・改造作業
(5)安全管理関係
①入退出管理システム定期点検
②放射線監視システム定期点検
③インターロックロジック変更作業
④各種点検作業
◎平成11年9月の運転・利用実績
SPring-8は9月6日(線型加速器、シンクロトロンは9月1日)から9月24日までマシン及びビームライン調整期間を実施した。この期間は夏期運転停止期間に新規に設置された機器や既設の改造等を行った機器の調整及び第9サイクル以降のユーザー運転に向けての機器の調整期間としユーザーへの放射光の提供は行わなかった。
1.装置運転関係
(1)運転期間
マシン及びビームライン調整期間
(9/6(月)~9/24(金))
(2)運転時間の内訳
運転時間総計 約438時間
装置の調整 約438時間
(3)主な調整内容
①現状のOpticsの軌道調整
②SR運転再開時のパラメーター取得
③新しいOpticsの軌道調整
④Opticsの決定、調整(ユーザー用の軌道)
⑤ビームライン光軸の確認
⑥rf-BPM Interlock Windowの確認、決定
⑦各ビームライン調整
◎ニュースバル
ニュースバルは7月3日から9月19日まで夏期の長期運転停止期間として以下の作業・点検等を実施し予定通り終了した。
(1)主な作業・点検①OK磁場測定、架台設置、組立
②SCW架台設置、組立、ベーキング
③SU磁場測定、架台設置、組立、ベーキング
④LU磁場測定、架台設置、組立
⑤真空制御盤設置
⑥クライストロン電源修理
⑦ベンディングBLの架台設置、組立、ベーキング
(2)運転
第9サイクルでは新設及び既設の各機器調整を行い9月21日よりコミッショニングを開始した。
第10サイクル以降も引き続きコミッショニングを行う予定。
◎今後の予定
(1)9月29日から12月24日まで3週間連続運転モードで3サイクル(第9~11サイクル)と4週間連続運転モードで1サイクル(第12サイクル)の運転を行う予定である。
運転モードについては決定しだいユーザーに報告する。
(2)12サイクル以降は、12月25日より冬期の長期運転停止期間に入り(来年1月中旬まで)、各設備及び機器の点検作業等を実施する。